「キレる人間」3タイプ。感情や意志を抑圧されてきた子はキレやすい
「いま出発すれば、乗りたい電車に間に合うよ」など、「プラスとプラスの組み合わせ」の言葉を使いましょう。また、曖昧すぎる言葉がけもNGです。「お行儀よくしなさい」ではなく「座って絵本を読もうね」、「ちょっと待ってて」ではなく「あと10分だけ待ってくれるかな」と、具体的な話し方を心がけましょう。
特徴3:ストレスをため込みすぎている
本田氏は、親のストレスは子どもをもストレスフルにし、子どもの「キレる土台」をつくると話しています。親が常に子どもを急かしたり、頭ごなしに怒ったりしていると、子どもは「我慢し続ける」か「我慢しきれずに癇癪を起こす」ことになります。抑え込まれた感情はいつか爆発するのです。
もしいまストレスがたまっているならば、「やらないこと」を考えてみましょう。「仕事」「睡眠」「家族」「運動」「友人」など、自分にとって欠かせない大切なカテゴリーを5つ挙げて、毎日そのなかから3つを選び実践する幸福術、「ピック・スリー」がおすすめです。
毎日「やらないこと」が2つあるだけで、心に余裕ができますよ。
特徴4:よく夫婦げんかをしている
うつ病カウンセリングなどを行なう精神科医・山下悠毅氏によると、子どもの前でいつもけんかをしている親は「キレるお手本」になってしまうのだそう。また、日本メンタルアップ支援機構 代表理事の大野萌子氏も指摘するように、子どもは「親の態度や口調をそのままコピー」しながら成長するのです。パートナーや義両親など他者への対応を、子どもは本当によく見ています。
子どもの態度に腹を立てることがあったら、自身やパートナーの言動を振り返ってみてください。子どもには言わないような言い方をパートナーにはしていませんか?親の他者への接し方が、子どもに多大な影響を与えるということを忘れずにいたいものです。良好な夫婦関係は、子どもの精神的な安定につながりますよ。
思春期の子どもがキレるのは、脳の仕組みが原因かも?
ここまで「キレる子どもと親の関係」について考えてきました。
しかし、早くて8歳頃からの思春期の子どもがキレやすいのは、どうやら脳の仕組みにも原因があるようです。
脳科学者・中野信子氏の著書『キレる!脳科学から見た「メカニズム」「対処法」「活用術」』によると、思春期のホルモンバランスの変化がメンタルの不安定さを誘発しているとのこと。思春期男子の場合は、男性ホルモン「テストステロン」