子どもの論理的思考力を伸ばす! 年齢別トレーニング法と厳選ドリル8選
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「論理的思考力」と聞くと、ずば抜けた頭の回転の速さや優れた理解力など、特別な訓練を経て得られる能力のように考えがち。しかし、論理的思考力は幼少期から家庭で鍛えることができます。物事を筋道立てて考え、合理的な結論を導き出して問題解決する力を身につけておけば、将来必ず役立つでしょう。
今回は、論理的思考力がなぜこれからの時代に求められるのかを解説。家庭でも気軽に取り入れられるコツと、おすすめのドリルも紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
これからの社会で活躍するなら、論理的思考力は必須!
ここ数年で「論理的思考(ロジカルシンキング)」の重要性は広く知られるようになりました。特に、これからの社会で活躍するために身につけておきたい必須スキルとして、わが子の「論理的思考力」を伸ばしてあげたい、と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。
学習塾「スクールETC」代表の若泉敏氏によると、論理的思考力とは「同じものや違いに着目して物事を区別し、あれとこれの関係やつながりがわかるように考えて判断し、さらに判断した根拠を明らかにしたうえで、相手にわかりやすく説明する力」であり、学習や日常生活の問題解決に不可欠であることはもちろん、これからの社会で生きていくために必要な力なのだそう。
(カギカッコ内引用元:ベネッセ教育情報|第9回「論理的思考力」とは何か)
また、「もしテストで不正解があったとしても、論理的思考ができれば『どうして間違えたのか』『自分に足りなかった知識は何か』『どんな勉強が必要か』というようにミスを振り返り、的確に対応することができる」と、算数に特化した学習塾「RISU」の代表である今木智隆氏は述べています。
論理的思考力育成には多くの利点があるため、年齢に応じた適切な方法で積極的に伸ばしてあげたいですね。
年齢に応じた発達段階と論理的思考力
この項では、年齢に応じた論理的思考力の発達段階を見ていきましょう。
0~2歳:論理の基礎を体全体で学ぶ時期
日本子ども学会常任理事でチャイルド・ラボ所長の沢井佳子氏によると、0~2歳のあいだは、「論理の基礎となる大事な事柄を体全体で学ぶ時期」であり、「並び方の順序の規則性」や「系列」を学ぶ時期。こういった順番の規則性を読み取る力は、時間の繰り返しの理解や、自然数の系列の構造の理解にもつながり、論理的思考力の基礎となるとのこと。