「ちくちく言葉」から「ふわふわ言葉」へ。子どもの言葉が変わる3週間チャレンジ
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相手を幸せな気持ちにする「ふわふわ言葉」と相手を傷つける「ちくちく言葉」。小学校低学年の道徳などで学ぶ機会もあるため、お子さんから聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
言葉選びは円滑なコミュニケーションに欠かせない重要なものなので、小さいうちからしっかりと身につけさせたいですよね。そこで今回は、「ふわふわ言葉」のメリットをはじめ、「ちくちく言葉」を「ふわふわ言葉」に変換するテクニックなどをご紹介します!
「ちくちく言葉」は、相手だけでなく自分自身も傷つける
「ちくちく言葉」とは、言われると嫌な気持ちになる言葉のことを意味します。相手の心をちくちく刺すような悲しい気分にさせる言葉、と言えば小さなお子さんにも伝わるでしょう。「うるさい!」「邪魔しないで!」「早くして!」など、心に余裕がないときについ口をついてしまって、あとから後悔するような言葉は、代表的なちくちく言葉だと言えますね。
また、ちくちく言葉は他者に対してだけでなく、自分に向けて放たれることもあります。
人材育成やコミュニケーション力向上研修の講師を務める葛西久仁子氏によると、「自分自身の言動や考えを否定するような言葉も『ちくちく言葉』の仲間」なのだそう。「どうせ私なんて」「やっぱり失敗した」「いつもうまくいかない」など、自分を否定して傷つける言葉もまた、立派なちくちく言葉なのです。*1
ちくちく言葉を使うことのデメリットは想像に難くありません。相手を傷つけるので友だちとの関係が悪くなるのは明白ですが、言ってしまった自分自身もまた、無意識のうちに傷ついています。「ちくちく言葉といった凶器のような言葉が飛び交う環境に身を置くと、緊張状態が続くようになる」と公認心理師の大美賀直子氏が述べるように、気持ちが落ち込んだりふさぎこんだりと、心身ともに不健全な状態に陥ってしまう恐れもあるでしょう。*2
さらに学年が上がっていくと、乱暴な言葉遣いが増えてくることもよくあります。「ウザい」「キモい」「バカ」といった言葉は、大人にとっては絶対に使ってほしくないものの、子どもたちの間では案外カジュアルに使われていることも。子どもにきつく注意すると反発されて逆効果になる恐れもあるので、次項で紹介する「ふわふわ言葉」を意識させるように導いてあげるのがおすすめです。