親子で楽しむアートの冒険——『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』(Gakken刊)
感想を伝え合うことで、子どもは「人それぞれ違う見方がある」と気づくことができ、コミュニケーション力とともに、共感力や表現力も育まれていくのです。*1
リアル美術館だけじゃない!アート鑑賞の方法
アート鑑賞が子どもの成長によいとわかっても、「美術館に行くのはやっぱり敷居が高い……」と感じる人は多いかもしれません。ましてや子ども一緒となると、なおさらでしょう。でも大丈夫。アート鑑賞には、美術館に行く以外にも方法があります。家庭で簡単にできる方法もご紹介しましょう。
【アート鑑賞の方法1】美術館に行く
アート鑑賞の王道は、やはり美術館に行くこと。「本物」がもつオーラに叶うものはありません。
たくさんの「本物」に触れることで、子どもたちは未知のものに出会い、感性を刺激されます。さらに、アートにはいろいろな表現方法があることを知ります。自分がいる世界は想像以上に広いのだと気づけるでしょう。*3
☆おすすめ美術館をチェック☆
■『アートと子どもの距離が近い!生まれ変わった「東京都現代美術館」で遊ぼう』
■『感性を解放しに行こう!横浜美術館「子どものアトリエ」で “みる・つくる・まなぶ” 体験を。』
■『“呼吸する” 長崎県美術館は、公園遊びの延長で子どもがアートと出会う場所』
【アート鑑賞の方法2】アート作品を本で楽しむ
「近くに美術館がない」「忙しくて行く時間がない」―そんなときでも、家庭でアート鑑賞するという方法があります。家庭で名画を鑑賞するメリットは、好きな絵を好きなだけ眺められ、気になる部分を何度でもじっくり観察できることです。いろいろなスタイルの作品を一度に見比べられるため、自分の好みを発見しやすくなるでしょう。
そして何より、周囲を気にせず自由なペースで鑑賞できるのが大きな魅力。
家庭での名画鑑賞は美術館に負けないくらい、豊かで充実した体験を子どもたちにもたらしてくれます。
まずいろいろなアート作品を本で観てみましょう。そのなかに子どもの興味をひくものがあれば、「本物」を観に美術館に行くきっかけにもなるはず。最近は、子ども向けのアート本も充実していて、名画をわかりやすく解説する良著もありますので、ぜひ手に取ってみてください。次項では、おすすめのアート本を詳しくご紹介します。
名画を家で鑑賞!『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』
『意味がわかるとおもしろい!世界のスゴイ絵画』は、75点の世界と日本の名画を一度に鑑賞できる充実の一冊です。