それ、逆効果ですよ! 宿題をやらない子どもに絶対避けるべき、4つのNG行動
の著者で教育家の小川大介氏は、親が口うるさいことで子どもが被ってしまうデメリットを、次のように指摘しています。*2
「ちゃんとやったの?」「○○しなさい!」という命令口調は子どものやる気を奪うだけでなく、親からの指示がないと動けない子にしてしまう心配もあります
すなわち、子どもは余計なストレスを回避するため「親の考えと違うことをすれば、いちいちうるさく言われるだけ。指示されたことだけやっとけばいいや」となってしまう。いわゆる「指示待ち人間」のできあがりです。
子どもが主体性に欠けた人間にならないよう、子どもが自主的に動く隙を与えないほど口を出し続けていないか、一度振り返ってみませんか?
NG行為2:子どもと誰かを比較する
「みんなやってるんだから」「ちゃんと宿題やらないと、○○ちゃんに抜かされちゃうよ」――これらも、つい言ってしまいがちなセリフではないでしょうか。
親に悪気はないのですが、言われた子どもは「みんな」「○○ちゃん」よりも自分が低く見られていると感じ、劣等感をもってしまいます。誰かと比較する言葉は、子どもの自尊心を傷つけ、やる気を削いでしまうのです。
教育評論家の親野智可等氏は、「否定的な言葉で比較するのは、絶対NG」であり、「自己肯定感が下がると、比較された相手を恨むようになったりする」と話します。
子どもを励まそうとかけた言葉で子どもが自信を喪失したうえ、ほかの子を恨んで嫌がらせでもするようになったら最悪です。*3
宿題を自らやるような理想的な子と、わが子とのギャップに不安や焦りを感じたときは要注意。「誰かと比べる言葉は、大切なわが子を傷つけるだけだ」と心に刻み、ポロリと言ってしまわないように気をつけましょう。
NG行為3:親のイライラを子どもにぶつける
親も感情をもった人間です。ストレスまみれで心身ともにくたびれ切っていることだってあるでしょう。だからといって、そのイライラを子どもにぶつけるのはNGです。もう夜なのに、とっくに片づいているはずの宿題が終わっていない。親は疲れすぎて心の余裕が1ミリもない――。
そんなときなどは「宿題が終わってないのになぜのんびりしているの!?」と、心配と苛立ちと怒りの感情が噴き出し、子どもに対して感情的に怒鳴ってしまうこともあるでしょう。
そして言い返してくる子どもとの泥沼のバトルで、時間だけがムダに過ぎていく……。