【保育士が明かす】登園しぶり解決法 〜”魔法の言葉”と絶対避けたいNG対応〜
そこでここからは、すぐに取り入れられる対処法を解説していきます。
■登園しぶりがある子どもの送り出し
登園しぶりの理由や子どもの性格によって対応は異なりますが、基本はイライラせず時間が許す限り子どもの気持ちに寄り添うことが大切です。なるべくスムーズに登園できるよう、家庭から登園までの子どもとの接し方をまとめてみました。以下の流れのなかで、できることがあれば取り入れてみてくださいね。
登園しぶり「送り出しのコツ」
- 子どもに疲れや緊張、病気などがないか確認する
- ぎゅ~っと抱きしめて安心感を与える
- 好きなキャラクターの服や靴を身につける
- お気に入りのおもちゃやタオルケットなどを持参する
- 登園カードを自分でタッチするなど特別感を与える
- 行きたくない気持ちに共感する
- 公園に行くなどお迎え後の予定を約束する
- 別れの儀式を決めて切り替えられるよう促す
- 諦めがつくよう笑顔で潔く離れる
- 保育園での楽しかった出来事を思い出せるように関わる
子どもは親の表情をよく観察しています。そのため「保育園に預けるなんてかわいそう」「こんなに泣いているし休ませようかな」などと親が考えてしまうと、子どもはその気持ちを察知してしまいます。保育園は安心できる場所であると伝えるためにも、登園しぶりにはあっけらかんと笑顔で対応することが大切です。
また、家を出る前にイヤイヤのスイッチが入ってしまうと、そのまま流れるように登園を拒否されることがあります。
そのため、もしものときは「パジャマで行きたい」「長靴を履きたい」などの子どもの要望に応える姿勢も必要です。服や運動靴など、必要なものはすべて持参して保育士へ預けましょう!
■これだけは避けたい……登園しぶりのNG対応
逆に、親御さんにしてほしくないNG対応は「嘘をつくこと」です。以下のような嘘をついて保育園に連れて行くようなことがあると、登園しぶりが長引いたり、親子の信頼関係が崩れてしまったりする恐れがあります。
登園しぶり「NG対応」
- 今日は保育園じゃなくて買い物に行くよ
- 保育園に行かないなら注射に連れて行くよ
- 今日は保育園をちょっと見に行くだけだから
- 今日は給食より前に、早くお迎えに行くね
- 登園カードを自分でタッチするなど特別感を与える
- お迎えのあとにおもちゃ買ってあげるから
休めるものなら休ませてあげたいと思うのが親心。しかし、仕事は仕事。「無理に登園させるのはよくない」