あの子はなぜクラスで愛される? 専門家が教える、親の “ある習慣”
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特徴2:思いやりがある
「クラス中から好かれている子の多くは、いつも相手の気持ちを考えて話したり行動したりしている」と断言するのは、教育評論家の親野智可等氏です。ただし、そういった子はいつも大勢の友だちに囲まれているとは限りません。むしろ、一見地味で目立たないタイプのようにも見えるでしょう。
このタイプは周りをよく見ているからこそ、クラスメイトが何かを失くしたら一緒に探してあげるなど、困っている子にさっと手を差し述べることができます。そうした言動の積み重ねによって、その子の存在はクラス全体によい影響を与えるのだそう。「このような子はめったにいないと思われがちだが、必ずクラスに数人はいる」と親野氏が指摘していることからも、家庭での接し方次第で、思いやりのある子どもに育てることは可能です。*3
特徴3:一人ぼっちを恐れない
また親野氏は、「思いやりをもって相手に接すると同時に、ときには友だちから離れて『一人でいる力』を身につけるのも大事」と述べています。一人ぼっちになると不安になる子や、誰でもいいから友だちと一緒にいたいという欲求が強い子は、自分の意思よりも集団行動を優先するようになります。
すると、意に反して集団的ないじめに加担することにもなりかねません。
一人でいる力のある子は、人をいじめるようなグループから離れても不安を感じることはありません。一人でいても不安を感じず、自分らしくいるには、「熱中できるなにか」が必要です。周りの雰囲気に流されずに、夢中になれることをマイペースで楽しめる子は、クラスメイトからも一目置かれる存在になるでしょう。*3
親は子どもにとって一番身近なお手本!
ほとんどの親御さんは、わが子がクラスの人気者になってほしいと願いながらも、「うちの子はいい子なんだけど、そういうタイプじゃないのよね……」と思い込みがちです。もちろん、もともとの気質や、本人が人気者になることを望んでいるかにもよりますが、人に好かれる人間を目指すことは今後の人生において大きなプラスになるはず。それならば、いまからできることを始めましょう。
ビジネス心理学の専門家である内藤誼人氏は、「親がどんな育て方をするかによって、子どもが学校で人気者になれるのか、なれないのかが決まってしまう」と指摘します。
なぜなら、子どもはほかの人とどのように付き合えばよいのかを、親との付き合いによって学ぶから。