あの子はなぜクラスで愛される? 専門家が教える、親の “ある習慣”
子どもにとって、一番身近で最も長い時間接する親は、重要な「見本」なのだと言います。*4
みなさんも、「いつの間にか自分の口癖が子どもに移ってる!」という経験があるのではないでしょうか。よくも悪くも、子どもは親の姿を見て影響を受けているものです。よい手本となるように、親としての振る舞いを見直してみましょう。
次項では「人に好かれる子」の親の特徴について解説していきます。親としてどんなことを意識して習慣化しているのか、また心がけるべき言動など、すぐにでも取り入れられることをまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
「なぜか人に好かれる子」の親が習慣化していること
「人に好かれる子の親」になるには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。
■親自身が「素直でいること」を忘れない
素直であることが人に好かれる子の必須条件であるなら、「親自身が素直でいることを意識し、自分の言動によって素直な性質を伝えていくことが大事」と前出の永井氏は述べています。
どんなに子どもに素直さを求めても、親自身がストレートに感情を表現しなければ、子どもは「それが正しいんだ」と認識してしまうでしょう。
たとえば、親と子の軽い口約束であっても、もし忘れてしまったら素直に謝ることが大事です。また、普段は恥ずかしくて口にできない子どもへの愛情を素直に伝えるなど、どんなに照れくさくてもできる範囲で素直な親の姿を見せるように心がけましょう。*2
■ポジティブな言葉がけを意識する
親の子どもへの接し方が子どもの友だち関係にダイレクトに影響するのは、先述の通りです。
たとえば、こんな場面はありませんか? 朝の準備で焦っているとき、つい子どもを急かして『早くしなさい!』と声を荒げてしまう。すると数日後、お友達が準備に手間取っているときに、同じように声を荒げる我が子の姿を目にして……。子どもは親の姿を映す鏡のようなもの。その子は親が自分にするのと同じようなやり方でクラスメイトと接するようになるため、キツイ言葉づかいで相手を責めてしまう危険性も。
逆に、「親が子どもに対して絶えず笑顔を見せ、楽しいことを口にし、子どもが嬉しくなるような言葉がけをしていれば、学校でも他の子に同じことをしてあげるようになる」(内藤氏)ため、その結果、クラスでの人気も高くなるというわけです。優しくポジティブな言葉がけを意識すれば、子どもは自然と他人への正しい接し方を学んでくれるでしょう。