あの子はなぜクラスで愛される? 専門家が教える、親の “ある習慣”
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■積極的にあいさつをする
昨今では地域のつながりも減少傾向にあるため、自分から積極的にあいさつする機会も減りつつあります。しかし、あいさつは自分のことを印象付けて好感度をアップするのに役立つので、子どもの前でもしっかりとあいさつすることが大事です。子どもは親をよく観察しています。どんな場面であいさつするかなど親を手本にしながら覚えていくため、よいお手本になるように心がけましょう。
なぜあいさつが重要かというと、マーケティング用語として有名な「ザイオンス(ザイアンス)効果」、いわゆる「単純接触効果」が期待できるから。つまり、「同じ人やモノにくりかえし接触すると、好感度や印象がアップする」法則に則っているため、何度も自分からあいさつすることに意味があるのです。*5
■子どもが仲間はずれになることを過度に怖れない
先述した通り「一人でいる力」がある子は、自分らしさが確立しているため周りからの人気を得やすい傾向があります。しかし、精神科医の和田秀樹氏によると、昨今の親は「子どもが仲間はずれにされることに対して過剰反応しがち」なのだそう。
親の仲間はずれへの恐怖は必ず子どもに伝染するため、「仲間はずれにされたくらい問題ない」と腹をくくる覚悟が必要です。*6
また親野氏も同様に、「『友だちと遊ぶだけではなく、自分ひとりで楽しむ時間も大切だよ』と語りかけ、その子が好きなことや熱中できることに取り組めるような環境を作ってあげてほしい」と述べています。何よりもまず、子ども自身の個性を認め、ほめてあげましょう。それが自信につながり、一人でいられる強さと、友だちに好かれる要素を育む素地となるはずです。*3
みんなに好かれる子どもに育つ親が習慣にすべきこと
✓ 素直な感情表現
✓ ポジティブな言葉がけ
✓ 積極的な挨拶
✓ 個性の尊重
✓ 自立心の育成
✓ 思いやりの心をもつ
1日の生活シーン別 実践ポイント
◆朝の時間
- 「おはよう」の挨拶は、目を見て笑顔で。子どもの表情を見てから「よく眠れた?」と一言添えてみましょう。
- 準備に手間取っているときも「あと何分でここまでやろうね」など、具体的な目標を示して励まします。
- 「早くしなさい」ではなく「靴下が履けたね!」など、できていることに注目して声をかけましょう。
◆学校から帰宅後
- まずは「お帰り」を笑顔で。「今日はどんなことがあった?」