4人に1人が一生独身!? 結婚できない男性が増えたワケと対処法
こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。
直近(2015年)の国勢調査の結果で、わが国の“生涯未婚率”が男性で23.37%、女性で14.06%にのぼることがわかりました。
生涯未婚率とは、50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合を示す数字ですが、 男女ともに前回(2010年)と比べて3ポイント以上アップしており、“結婚しない人”の割合は急上昇しています。
特に男性は4人に1人が生涯未婚の時代 に入ってきたわけですが、結婚していない30代後半から40代以上の男性というのは本当に魅力のない人ばかりなのでしょうか?
未婚の女性にとっても気になる問題ですので、一緒に考えてみましょう。また、彼ら未婚男性たちが結婚できる方法についても考えてみたいと思います。
●未婚男性急増の背景には雇用の不安定化と職場で女性から憧れられなくなったことがある
30代後半から40代以上の未婚男性には、結婚したいという意思があり、なおかつ収入的にはかなり恵まれている方なのに結婚できない人も数多く見られます。
その人たちについては後ほど考えますが、一般論として未婚男性が今急激に増えている事実には、筆者がみるところ2つの背景があるように思えます。
1つ目は雇用の不安定化・非正規化の進行。
2つ目は、雇用の不安定化に伴って、成人男性の主な出会いの場であるはずの職場において、未婚男性が未婚女性から憧れられなくなったこと、です。
根拠を申し上げます。
『国立社会保障・人口問題研究所』の「出生動向基本調査(独身者調査)」で、未婚の男性に「独身にとどまっている理由」を聞いたところ、「適当な相手にめぐり会わない」「まだ必要性を感じない」といった理由は25年も前の調査のころから上位に入っているのですが、ここ15年ほどの傾向では「結婚資金が足りない」「住居のめどが立たない」といった理由をあげる人がうなぎ上りに増えている のです。
これは明らかに雇用の不安定化・非正規化と、未婚男性の低収入化によるものだと考えられます。
そして雇用の不安定化・非正規化の進行と未婚男性の低収入化はある意味当然の帰結として、“職場で未婚女性から憧れや尊敬の目をもって見てもらえない”という状況を引き起こします。この事実を、結婚を希望する未婚男性たちは直視しなければいけない時代に入ってきているのです。
●収入も高くルックスも悪くないのに結婚できない男性には何が欠けているのか?
ただ、言うまでもないことではありますが、世の中には“結婚している”男性も大勢いらっしゃいます。