パパ・ママが熱望!? 中学生の職場体験に取り入れてほしい仕事4選
ただ、実際に科学捜査研究所の仕事を中学生に体験させるというのもセキュリティ上かなりハードルが高いことかなとも思うので、警察の仕事の一部門としてほんのさわりだけでも体験させてもらえたらと思います。中学生の子どもたちにとってはきっと“ワクワクするような”職場体験になることと思います』(40代女性/都内C市在住/薬剤師)
科捜研の研究員の仕事は薬学の他にも法医学や心理学、物理学、生物学などさまざまな分野における大学院卒業レベルの専門知識 を必要とするもののようですね。
何かの分野の勉強を好きでずっと続けてきたようなお子さんが、いよいよ社会人として世のため人のためにその専門知識を生かしたいと思ったときに、周囲の人からひとつの就職先案として投げかけてみるのもいいかもしれませんね。
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いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した4つの意見は、筆者の中二の息子の同級生のみなさんのパパたち・ママたちから折に触れて聞いていた数々の声の中から、特に興味深かったお話をピックアップしたものです。
今のパパたちママたちは一概に「子どもにはとにかく安定した仕事に就いてほしい」とか「できれば収入の高い仕事に就いてほしい」などと思っているわけではないことがよく分かります。
また、よく「現代はチームで仕事をする時代であり、仕事をするうえで最も必要とされる能力はコミュニケーション能力である」と言う人がいます。
それはそれでもっともなご意見ではありますが、当のパパたちママたちは子どもに「自分にしかない個性や能力を発揮できる仕事に就いてもらいたい」と切に願っているということも、今回のインタビューからよく分かりました。
今回とりあげたような職業については村上龍さんの著書『新 13歳のハローワーク』でも解説されていますので、関心がおありのかたはそちらの方も参考になさってください。
【参考文献】
・『新 13歳のハローワーク』村上龍・著
●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)