苦手を克服! 子どもの読書感想文をサポートするときのコツ
”を鍛える作業に関連しているためだと心理学的にはいうことができます。●作文をサポートするときのママの姿勢
私のように子ども時代は読書感想文が嫌いだったママも、お子さんのサポートをするときには、「めんどうくさい」という気持ちは一旦捨て、「楽しいと思わせてやるぞ!」といった気持ち で向き合っていきましょう。
特に低学年のお子さんの場合は、ママが「嫌い」と言っているものは、お子さんも「嫌い」と感じやすくなるので気をつけたいですね。サポートの基本姿勢は“明るく楽しく”です。
●音読段階のサポート
低学年のお子さんにとっては、文章を読みながら頭の中だけで物語を整理したり、考えをまとめたりすることは難しい作業です。
このように同時にいろんな考えを処理できるようになるのは、10歳前後に発達する脳機能ですから、これらの作業は分割して取り組む とよいでしょう。
たとえば、低学年のお子さんの場合は、最初はママが何度か音読してあげるとよいかもしれません。
そのときには、「楽しい!」と子どもが思えるように、声の抑揚などを工夫することがポイントになります。
そして、お子さんが物語の内容を理解できるようになってきたら、今度はお子さんが音読をしていきます。
●情報整理段階のサポート
すぐに理解ができる子はいいのですが、多くの低学年の子は話の印象的なところと終盤のみを記憶しています(ピーク・エンド効果といいます)。
私が感想文をサポートする場合には、“ワークシート”を活用し、子どもたちと話し合いながら全体像についてまとめる作業をしています。
ワークシートには、まず相関図を作って、登場人物の特徴とセリフを記録していきます。
不思議と、ワークシートを使うと子どもたちは自由な発想で面白いことを次々と発言していきます(例:桃太郎の仲間の動物は疲れないのか?鬼は桃太郎が来ると思っていたのか?)。
そのワークシートをもとに、物語に対してお子さんが感じたことや考えたことを記録していくとよいでしょう。
このようにワークシートに書き出すことで、情報が整理され、物語を客観的に理解することができます 。
また、自分の考えを深く理解することにもつながっていくでしょう。
これらはまさに、メタ認知を鍛える作業です。
●書く段階のサポート
読書感想文をサポートしていると、「真面目に書かなきゃ」といったプレッシャーを感じ、たくさんの口出しをしてしまうママもいるかもしれません。