苦手を克服! 子どもの読書感想文をサポートするときのコツ
でも、個人的には、子どもの自由な発想を大切にしてあげてほしいと思います。
たとえば、主人公ではなく“脇役の目線”が気になったり、大人が気づかない部分に着目したりするお子さんもいます。
あるお子さんは、「桃太郎の仲間の動物たちは鬼ケ島に行くまで喧嘩はしなかったのか?」ということが気になっていました(よく考えれば犬猿の仲という言葉もありますよね)。
そんなときには、大人の価値基準で書き直させるよりも、「よく気づいたね。面白い視点だね!」などとお子さんの目線を大事にして 自由な発想をどんどん育ててあげてほしいと思います。
本来、自分の思いを書くことは楽しいものです。
それを苦痛に感じてしまう子が多いのは、他者の視点(評価)ばかりが気になり、自分の意見に自信がもてないことも関係しているのではないでしょうか。
また、ママから「字をきれいに書きなさい」と叱られることによって、読書感想文に苦手意識をもってしまうお子さんもいます。
もちろん字はきれいに越したことはありませんが、字の練習は別の時間に行いましょう。
内容以外の部分で叱られることによって、せっかくのやる気の芽が奪われてしまうのはもったいないことです。
●本を選ぶときのポイント
最後に、本を選ぶときのポイントです。お子さんから「この本がいい」といったリクエストがあるなら、それに挑戦してみてもよいと思います。
ただ、もしお子さんからのリクエストがない場合は、お子さんの発達に合わせた本をママが一緒に選びましょう。
たとえば、低学年の子の場合は、文章だけで理解するのはまだまだ難しい時期ですので、“挿絵”がある方がイメージを膨らませやすいと思います(低学年のお子さんだけでなく、読書が苦手なお子さんも挿絵がある方が取り組みやすいと思います)。
また、作文を書く前には、何度も読んでストーリーを理解することも必要になりますので、お子さんが繰り返し読んでも苦痛がない長さの本 を選ぶとよいでしょう。
本を読んでいる途中に「まだ続くの?」という態度が頻繁にみられるようなら、別の本を考えてみてもよいかもしれません。
お子さんが、楽しく取り組める一冊を選んでいきましょう!
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いかがでしたか?今回は、ママが読書感想文をサポートするときのコツについてお伝えしました。読書感想文に笑顔で向き合うお子さんとママが増えたらうれしいです!
【参考リンク】
・バンダイこどもアンケートレポートVol.21「夏休みの宿題に関する意識調査」