不安を一人で抱え込み、つわりはひどくなる一方。
あまりの体調不良が続く友人はとうとうご主人に打ち明け、こってりと怒られたそうです。そして、妊娠に気づかなかったことも、妊娠を報告しなかったこともすべてが自分のせいだとますます落ち込みました。
40歳を過ぎての出産を、そんな高齢で初産って大丈夫なの? と言っているように見える世間の目も怖かったといいます。
医師のすすめでカウンセリングを受ける
高齢初産であることの不安、過ぎた妊娠初期の自分の不注意や認識不足にも大きな不安、周囲に相談できる人がいない不安など、胎児の健康状態から無事に出産できるかどうかまでを通して不安でいっぱいの友人は、医師のアドバイスでカウンセラーを紹介されます。
不安がる友人は、事情を知ったご主人が半ば強引に連れ出し付き添う形でカウンセリングを受け始めた そうです。
不安を打ち明けることで不安を和らげるというカウンセリングの効果について友人は、完全に不安が消えることはなかったものの、「精神的に不安定な状態でも、妊娠を乗り切れたのは、夫とカウンセラーのおかげ だと思う」と言います。
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以上、いかがでしたでしょうか?
友人は予定日よりも少し早く、無事に女の子を出産しました。
駆け付けた双方のご両親からまずは驚きを、続いて怒りと喜びをぶつけられて、みんなで大泣き したそうです。
実は友人、双方の実家と離れて暮らしていたこともあり、出産が済むまで妊娠を報告しなかったのです。それは、無事に出産できるかどうかという不安をぬぐえなかったから。自分の不摂生を責められるのではないかという心配もありました。
妊娠中の妊婦にとって、実家はいろんな意味で逃げ場にも慰めの場にもなることがあります。
でも、友人にとっては、さらなる不安の種 だったのです。「本当は最初から話しておけば、不安も少しは消えたのかも…」と今になって口にする友人。「でもね、一度不安に駆られると、それでいっぱいになっちゃうのよ」と話してくれました。
●ライター/さとうあきこ
●モデル/前田彩