スモールステップが大事! 子どもに“みそ汁嫌い”を克服させるコツ4つ
そこもOKになったら、ほんの小さなひとかけらの具を入れてみて。「どれを入れてみようか?」と意見を聞き、お子さん自身に決めさせるのもいいですね』(50代女性/幼稚園教諭)
このように、小さな要素から少しずつ慣れさせていくことを“スモールステップ”といいます。
苦手なことを克服しなければならないとき、年齢を問わず有効な方法なのだそうです。
●(3)味噌味が苦手
日本人のソウルフードともいえる味噌汁。でも、あの独特の風味が苦手な人もいますね。
『汁や具といった構成要素ではなく、味そのものがダメな場合は、「みそ味の食べ物」から試してみてはどうでしょうか 。わが家ではみそ味のスナック菓子を使いました。食事時に味噌汁を見せて「これ、あのお菓子と同じ味だよ〜」と誘うと、抵抗感が薄れるようでしたね』(40代女性/会社員/中学生、小学生の男の子のママ)
また、スモールステップの方法はここでも活用できます。
『一気に食べさせようとしちゃダメ。まず、目で見ることから始める んです。そして、「何色だった?何が入ってた?」と聞いてみてください。見ることができるようになったら、次は香りです。鼻先に持ってきて、一瞬でも嗅ぐことができるようになったら、たくさん褒めてあげましょう。
香りに慣れたら、味の番。お箸の先にちょっとつけて舐めるところからスタートし、スプーンひとさじ、お椀に口をつけてひとくち……と進んでいきます。そこまできたらもう大丈夫。
あとは時間の問題で飲めるようになりますよ』(50代女性/児童発達支援管理責任者)
●(4)それでもダメなら、“トコトコ作戦”
手を尽くし、いろいろ試してもダメ。
そんなときに使える、とっておきの方法を教えてくれた方もいました。
『お子さんの好きなデザートがあったら、それだけをちょっと離れたところに置くんです。そして、「おみそ汁を一口のむと、デザートくんが近づいてくるよ〜」「デザートくんも食べてほしいって言ってるよ〜!」と声をかけます。デザートくんになりきって、「あ〜、早く食べてほしいなぁ〜」なんて言ってみてもいいですね。子どもが頑張って一口飲んだら、すかさず「やったね!ほら見て、近づいてきた!“トコトコ、トコトコ……”」と、お皿を歩いているように動かし、子どもに近づけていきます 。トコトコ近づいてくる感じが面白いらしく、こうすると多くのお子さんが頑張れるようになります。