顔と名前がミスマッチ? キラキラネームで損したエピソード4選
●(3)ハイテンションすぎる名前で、逆にいじめられた
『“元気”とか、“太陽”とか、それ系のハイテンションな名前です。「ポジティブでエネルギッシュな人生を送ってほしい」という両親の思いがひしひしと伝わって来る感じ。たしかに赤ちゃんに付ける名前としては、とても良い意味だと思います。
でも小学校高学年くらいから、僕の名前のハイテンション具合が“ダサい”雰囲気になり 、いじられるように。いじりは次第にいじめっぽくなって行きました。高校生ごろには僕の名前を気にする人はいなくなったけど、今でも自分の名前が少し嫌いです。たしかにダサいと思う』(20代後半/男性・営業)
ハイテンションな名前が、あるときを境に突然ダサくなる現象。たしかに私が通った小学校にもそんなムードがあったかもしれません。
子どもぽく感じたり、熱血すぎて鬱陶しく感じたり。そうでなくても、“少し変わっている”程度でいじり始めてしまうのが小学生です。
誰か一人が「ダサい」と言えば、それが一気に広がって……。名付けを行う親の立場からすれば、最も回避したい恐ろしい事態ですね。
と同時に、彼を名付けたご両親の「良い人生になりますように」という願いを思うと、胸が締め付けられるようなエピソードでした。
わが子が生涯に渡って名乗り続ける名前を決める瞬間は、テンションを上げるなというほうが無理な話。ところがそのテンションが行きすぎて、思わず名前をキラキラさせてしまったのかもしれません。
●(4)最先端だと思ってた。
でも今や……
『私の名前は子どものころから目立ってて、幼心に誇らしささえ感じてた。世の中にキラキラネームという言葉が生まれたころなんかは「ほらね、私の名前は最先端だったんだ」とか思っていた。ところが自分が親になったとき、まわりを見渡してもキラキラネームの子どもなんて一人もいなかった。むしろ、しわしわネームとか古風ネームのブームがじわじわきてた。
よくテレビの特集で「キラキラネームが増えてます」とか未だに言ってるけど、一体どこの話なんだと思う。相変わらず自分の名前は嫌いではないけど、ブームが終わったんだな と感じるのは少し寂しい』(20代後半/女性・パート主婦)
アラサーには珍しいほど、ガッツリとキラキラしたお名前を持つ女性です。たしかにこの年代の中では目立っていただろうな〜という印象。
明るい性格の彼女は、キラキラとした自分の名前に誇りを持って生きて来た様子です。