子育て情報『何か言えば怒鳴って大暴れ。思春期の中1にどう向き合えばいいの問題』

2020年11月19日 14:31

何か言えば怒鳴って大暴れ。思春期の中1にどう向き合えばいいの問題

と、どんと構えてください。お母さんの子育てが悪かったから荒れているのではないのですから。

例えば、夏が過ぎるころ台風が訪れますが、豪雨強風が襲来することで、海水がかき混ぜられサンゴが生きていくのに適切な海中環境になるそうです。それと同じように、息子さんもプンプンすることでストレスを発散しているのです。

■やきもきするかもしれないが、無駄に世話を焼かないこと

ふたつめ。

上記のように解釈したのち、心得てほしいのは「無駄に世話を焼かない」ということです。

前述したように、思春期は人生で初めて自己認知、自己覚醒する時期です。大人から見れば些細なことが気になってきます。
そのように、子どものほうが大人に近づき変化をしているのに、親のほうがいつまでも小学生のときと同じ対応をしていれば歪(ひずみ)がうまれるのは当然です。

したがって、息子さんにかかわるあれこれを注視しないことが肝要です。内申点「2」も、練習のとき以外で意欲が感じられないことも、朝起きられないことも、練習の用意をギリギリまでやらないことも、見て見ぬふりをしてください。

■大人の説教を素直に聞ける時期ではない。親は「言う」より「聴く」を意識して

三つめは「伝えなければ(言わなければ)よりも、聴かなければ」を心がけてください。

ご相談文に「大事なことを伝えようと私が口を開けば、すぐに機嫌が悪くなり怒鳴って暴れます」とあります。

この時期の子どもたちは、大人のお説教を素直に聴ける精神状態ではありません。だって、四六時中誰かとけんかしてやっぞコノヤロー!と構えている(大袈裟ですが)状態なのです。
無駄なことはやめたほうがいいでしょう。

それに、お母さんのおっしゃる「大事なこと」を、すでに息子さんはわかっています。

強豪校に行くのなら生活管理をきちんとしなくてはいけないこと、内申点が2のままではいくらサッカーがうまくても、推薦の範囲内の点数でなかったりすること。受験できる学校の範囲も狭まること。

多少のずれや表現の違いはあるかと思いますが、お母さんが「ちゃんとしてほしい」と望んでいることは、息子さんもわかっています。何より、自分自身「ちゃんとしたい」と思っているはずです。でも、何かで心が乱れたり、サッカーや勉強がが上手くいかなかったりすれば、落ち込んだり、やる気をなくしたり、ゲームや友達とのおしゃべりに逃げたりします。

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