ただ走るのではなく、自分をチームにどう生かすかを考えて走るとプレーの質が上がる! 文武両道の女子サッカー選手が語る「考える」ことの大切さ
大人になったいまでは、心の底から続けて良かったと思います」
その理由を、次のように話します。
「みんながみんなバイオリンを弾けるわけではないので、人と違うことができるのは、いいことなのかなと思います。人前で披露した経験としては、大学4年生の時に、ステイホーム中のサッカー部の企画として、初めてチームメイトの前で弾きました」
■どうしたらもっと楽しめるかを考えると前向きになれる

Ⓒsocokara
照れくさそうに話す村上選手に、勉強に関して子どもたちにメッセージはありますか? と尋ねると、自身の経験からこう話してくれました。
「勉強に関して言うと、小中は義務教育ですよね。学校の勉強の中に、国が決めた学ぶべき事柄が網羅されています。子どもたちに、それを理解しろというのは難しいかもしれませんが、将来自分のためになることばかりだと思うので、なるべく自分で楽しさを見つけて、やっていけたらいいのかなって思います」
サッカーに関しては、次のようにアドバイスをしてくれました。
「サッカーは自分でやりたいと言って始めたと思うので、最後まで楽しみながら続けてほしいです。私は中学時代、大きなスランプを経験しましたが、簡単にやめるとか、もう嫌だとなるのではなくて、どうしたらもっとうまくいくか、どうしたらもっと楽しくなるかを考えながら取り組んでいました。
私と同じように悩んでいる人がいるとしたら、『どうすれば』を考えながらやると、前向きに取り組むことができることを伝えたいです」
■上のレベルに行くほど考えてプレーする選手が多い
今シーズンから、WEリーグの大宮アルディージャVENTUSでプレーしている村上選手。スキル面で大切なのは「考えてプレーすることです」と言葉に力を込めます。
「上のレベルに行けば行くほど、考えてプレーしている選手が多い印象があります。たとえば、走るのが速い選手がいたとして、何も考えずにただ走るのではなく、相手の裏のスペースに抜けるタイミングを考えてプレーするとか、トップスピードに乗ったドリブルの技術練習をするとか、自分の良さを生かす方法はたくさんあるので、ぜひ考えてプレーすることにチャレンジしてほしいです」
サッカーを頑張るお子さんを持つ保護者に向けては「前向きな声掛けをしてあげるのが、いいのかなと思います」と教えてくれました。
「人って、応援されると無条件にがんばれますよね。