子育て情報『守備の練習をしたこともなく11人制も初めてなのに優勝、個人の技術と戦術を磨くマルバスクール選抜の強さの理由』

2022年8月26日 13:25

守備の練習をしたこともなく11人制も初めてなのに優勝、個人の技術と戦術を磨くマルバスクール選抜の強さの理由

みたいな気持ちもありましたが、ヴィッセルさんは、連戦の最終日の決勝であれだけピッチを広く使うサッカーをしていて、とってもいい戦いでしたよね。

しかも僕らって、守備の練習をしたことがないし、この大きいグランドでやったのもこの大会だけなんです。(スクール選抜チームなので)システムを教えたことは一度もないですし、「自分たちでどうボールを取りに行くか」をミッションとしてやろうと言ってきたので、決勝戦に関して言うと、その部分では分が悪かったです。

ヴィッセルさんはやることが決まっていて、しっかりポジショニングをするチームだったので、難しい試合でした。

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■バルサのように一人ひとりの役割をもってプレーできるようやってきた

――その中で、さすがマルバという個人技から2点が生まれました。

浅野子どもたちが工夫をしながら狙いを持って、1人、2人が絡んでどうボールを奪うかというところはやれましたし、攻撃を見せる部分では、ドリブル、パス、フリーランを絡めて、その大きさが20m、30m、50m、60mと広がって、大きな展開になると楽しいですよね。

バルセロナを見ても、一人ひとりの役割がすごくて、あんなふうに躍動できたらいいなと思ってずっとやってきたので、ワーチャレで表現できたかなと思います。あとは、7番のオツコロ海桜、10番の郷内煌生を始め、マルバの選手たちを、たくさんの人に見てもらうことができて良かったです。


■指導者の考えより選手のアイデアの方が良い場合もある

守備の練習をしたこともなく11人制も初めてなのに優勝、個人の技術と戦術を磨くマルバスクール選抜の強さの理由

スクールの代表を務める浅野さんは、時に指導者より子どもたちの方が優れたアイデアを持っていると言います(C)新井賢一

――マルバの何人かの選手は、バルサに勝るとも劣らないクオリティでした。一方で、ここから先13~15歳で彼らとの差がつくこともあるわけで。そこをどう埋めていくかが、日本サッカーにとって重要な部分だと思いますが、浅野さんはどう考えていますか?

浅野U-12の年代もそうですが、中3ぐらいまでは、個人のアイデアを尊重する部分があっても良いと思っています。たとえば、「デュエル」にしても、いまの日本のやり方は、身長130cmの小学生と175cmの小学生が、同じようにデュエルで戦うことを求めます。でも、それでいいの? って、僕は疑問に思っています。

たとえば守備にしても、相手への寄せ方、プレスのかけ方、かけなさ具合などは、それぞれ体格に寄って適したやり方があるはず。

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