控えは基本的な動きも指導されず放置、スタメンと控えで指導に差がありツライ問題
私としては息子の意思を尊重して、ぐっと我慢して見守る考えですが、何か励ましの言葉を下さい。
<島沢さんからの回答>
ご相談いただき、ありがとうございます。
頑張っている息子さんの姿を見ていれば報われてほしいと思うのが親心です。お母さんにとっても辛い日々かとお察しします。
何か励ましの言葉を、とのことですが、私がお母さんに一番に伝えたいのは「もう頑張らなくていいよ」の一言です。
■口に出さずともお母さんのつらさは息子さんに伝わっている
ご相談文からしか判断できませんが、お母さんは「辛い」と書かれています。息子さんの練習を見れば心を締め付けられ、このままこのチームで頑張るという息子さんを尊重してぐっと我慢している。
つまり、息子さんのサッカーはお母さんにとってネガティブなコンテンツでしかありません。
そのことは例えば「お母さんはあなたのサッカーが辛い」と口に出さずとも、息子さんには伝わっているはずです。自分がサッカーをすることで大好きなお母さんを悲しませていると感じているでしょう。
そう考えると、母子にとって今の状況は決して良いものではない気がします。
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■アドバイス①サカイク的な視点で見ると、スタメン組の方が考える力をつける機会を阻害されている
そこで、三つほどアドバイスさせてください。
ひとつめ。
90分間の練習で1度も指導されず放置されている、スタメン組の指導とは熱量が違いすぎる等々、コーチに対する不満が募っているようです。が、指導方法については、暴力や目に余るハラスメントがない限りコーチに任せるしかありません。
そのうえ、息子さんは今のチームで頑張りたいと主張しているなら、好きなようにさせればいいのです。
また、「控え組は指導してもらえず自分で考えて自分で努力しなければならない現状」と書かれていますが、それは実は息子さんにとって良い環境とも言えないでしょうか。
スポーツは習い事ではありません。もう4年生です。YouTubeなどの動画コンテンツを見たり、サッカーの試合を観戦したり、テレビで見るなどして、自分でサッカーを学ぶことのできる年齢です。もし、そこまで自分でやらないのであれば、それは「そこまでサッカーにはまらなかったんだな」と考えればいいことです。それに、4年生の今ははまってなくても、中学に行ったら猛然とはまり始めるかもしれません。