夏休み、ダラダラ過ごす子どもにイライラ! 親をイラつかせるダラダラ解決のカギはたった4日間の「脳の使い方」にあった
夏休み中の自由な時間、子どもが長時間ゲームをしたりゴロゴロしていると、無意味にダラダラしているように見え、イライラしてしまう保護者もいるようです。イライラしたくないために、子どものスケジュールを詰め込むという人もいます。
一見、時間の無駄のように見える「ダラダラ」も、「脳の設定」次第で自分をコントロールできるようになるようです。
『あなたの人生を変える睡眠の法則』の著者である菅原先生に脳を上手に使えるようになるために大切なことをうかがいました。夏休みもそろそろ折り返しという方たちも、今からでも実践してみてください。
(取材・文木村芽久美)
親が変われば子どもも変わる!?
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■脳には使い方があるということを理解する
「脳が良い状態になるように自ら設定してあげると、やりたいことをやりたいようにできるようになります」と菅原先生は言います。
自分と脳を切り離して認知し、客観的に把握することを「メタ認知」といいますが、この能力が身についていると、良いパフォーマンスをうむことができるのだそうです。
メタ認知は脳の使い方を練習すれば、誰でも習得することができるのです。
脳を上手に使うためには、設定をしてあげる必要があるのだそうです。
例えば「朝起きたら宿題を1問だけ解いてみる」というように、これくらいだったらできるかも......。と思えるような楽なことから始めてみると良いようです。
■自分は「監督」で脳が主役と考える
菅原先生は「自分はプレイヤーではなくて、『監督』として、自分が頑張るのではなく、脳ががんばれる環境をつくってあげることが大事です」と言います。
脳の特性に合った環境や順番、やり方を設定してあげれば、脳は上手に動くようになるというのです。
「自分ではなく、脳が頑張れるようにする」と考えると、「できない」という思考から、「やってみよう」という思考に変わります。
思考が変われば、具体的な対策が立ちます。
胃やほかの臓器と同じように、「脳」も臓器のひとつだと理解し、使い方を学んで設定してあげれば良いのです。
■宿題をやろうとしてたのにゲームを始めちゃう......の改善は、迷いをなくすこと
脳には3つ苦手なことがあるのだと菅原先生は教えてくれます。まずは、この3つを避けた設定をすることを理解しましょう。
1.あいまいな予想や予定が苦手
例えば、宿題をやろうとしていたのにゲームをやり始めてしまう......。