小児科の受診年齢は何歳まで? 子どもは何歳から内科に移ればいい?
いよいよ本格的な冬の到来。
子育て中の親のみなさんは、風邪やインフルエンザ対策として子どもに予防接種や手洗いうがいの徹底、お部屋の湿度管理、除菌など忙しくされているのではないでしょうか?
しかし、あらゆる対策を施しても、学校や幼稚園など集団で過ごしている子どもたちはどうしても感染してしまいますよね。
「混雑した小児科を受診するより、内科で受診したほうが早く済むかしら……」「坑インフルエンザウイルス薬や抗菌剤ってどのように処方されているの?」など、みなさんも疑問を抱いたことがあるはず。
今回は、そんな「小児科についての疑問」や「小児科から一般内科への移行年齢と処方薬」についてのお話です。
■ 小児科は0歳児から成人まですべての患者が対象!
0歳児のころから予防接種や定期健診を始め、お世話になることが多い小児科。
tkc-taka / PIXTA(ピクスタ)
小児とは一般的に15歳くらいまでを指すそうですが、子どもの風邪や肌荒れ、心身症まで診てくれるなどの守備範囲の広さから、小児科は親にとっては強~い味方。
筆者としてはなるべく長くお世話になりたいくらいですが、子どもが成長すると「小児科は小さい子どもが多いから、なんとなく恥ずかしい」などという感情が芽生え、一般内科に移行する子どもが多いようです。
しかし、小児科について定められた年齢制限はないそう。
実は筆者も、子どもの予防接種ついでに30代にして小児科を受診した経験があります。
小児病棟には、高校生や成人の患者さんが入院することも珍しくはなく、0歳児から成人まですべての患者が対象と考えていいようです。
Graphs / PIXTA(ピクスタ)
■ 小児科医と一般内科医でまったく違う”移行期間”
小児科受診に定められた対象年齢はないということは分かりましたが、”小児科から一般内科への移行期間の目安”について、医師たちはどう考えているのでしょうか。
「株式会社アンテリオ」は、過去1か月間に小児患者(15歳以下)を10名以上診療した医師を対象に「小児患者の受診」について調査を実施しました。
小児科から一般内科への移行時期の目安となる年齢についてのアンケート結果を見てみると……、
最も多い回答は、一般内科医は「12歳(中学校入学)ごろ」、小児科医は「15歳(高等学校入学)ごろ」