働くママの8割以上が心身不調。1000人にリサーチしてわかったこと
という不安感、仕事をしながら子育てをする現状に対するつらさを感じるかどうかについて聞いた結果は以下の通り。
いずれの質問でも「よく感じる」「たまに感じる」と回答した人の割合が高くなっており、多くの母親がネガティブな感情を抱いてしまっている現状が見て取れます。
次に、出産後に転職や退職を考えたことのある人について調べると「仕事を辞めたいと思ったことがある/現状思っている」(34.1%)、「働き方を変えたいと思ったことがある/現状思っている」(36.3%)という結果となりました。
実に7割以上の働く母親が、子育てと並行した仕事の継続の難しさから働き方を考える帰路に立ったことがあるようです。
■ 働く母親が仕事を辞めるデメリットは収入だけじゃない
筆者も現在、1歳3か月の子どもを保育園に預けながら自営業として仕事をしています。
平日はまだ言葉も話せない小さな我が子と過ごす時間よりも、仕事をする時間が長くなっている状態に「子どもの発育にとって本当にいいのだろうか」と自問自答を繰り返すことは少なくありません。
むしろ夫の方が、朝から晩まで仕事をしていて平日には子どもと全く顔を合わせない日もあるのに、です。
筆者の抱く焦燥感や罪悪感は、仕事に集中している夫や夫の職場環境への不平不満からきているのかもしれません。
今回の調査でも、夫またはパートナーの職場環境や勤務形態に不満がある人ほど、罪悪感や劣等感、不安、つらさを感じる割合が高くなることが分かりました。
また、母自身の職場制度に対する不満がある人ほど、妊娠中も現在も心身の不調を抱えていることも判明。自分自身の職場に対しても夫の職場に対しても「子育てと仕事の両立に理解や協力を示してくれない」とネガティブな気持ちになることで、働く母親は「自分一人だけが辛い」という孤独さを感じていってしまうのかもしれません。
日々の小さな不満や罪悪感の積み重ねによって、転職や退職を選択せざるを得ない母親も少なくないのでしょう。
働く母親が仕事を辞めることのデメリットは計り知れないでしょう。家計においては世帯収入のダウンはもちろんのこと、企業も人手不足に陥ります。
そしてなによりも、働くことが好きな母親自身にとっては社会との繋がりやアイデンティティの喪失などがあるでしょう。
母親の中には子育てだけに集中できるタイプもいれば、仕事と両立することで頭や心の切り替えができるタイプもいます。