子育て情報『英語習得のために重要な「学習者」のあり方に関するインタビュー記事公開』

2021年11月19日 18:15

英語習得のために重要な「学習者」のあり方に関するインタビュー記事公開

世の中には、効果的な英語指導方法、効果的な英語学習方法など、英語教育に関する情報や教材、書籍がたくさんあります。しかし、学習者にはさまざまな個人差があるため、すべての学習者にとって効果的であるとは限りません。ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所(※以下、IBS)では、動機づけやモチベーションに関する研究を行う新多 了教授(立教大学)にインタビューを行い、「英語を習得するために重要な学習者のあり方」という記事を公開しました。

●新多了教授は、効果的な英語習得のための根本的な問題として第二言語習得における動機づけやモチベーションに関する研究を行っている。
●理想的な学習者に必要な要素は、「学習者エージェンシー」、「自己調整力」、「相転移」、「振り返る力」。
●理想的な学習者を育てるために、教師は適切なチャレンジを促す環境設定と、モチベーションや自尊心など非認知的な要素にも配慮したScaffolding(足場かけ)をしていくことが大事。
●主体性のある学習者は環境に左右されず、向上心を保ち結果的に高い英語力を習得できる。

英語習得のために重要な「学習者」のあり方に関するインタビュー記事公開

立教大学 新多 了教授

■ 優れた教授法も、やる気が低い生徒には効果的でない
ウォーリック大学(イギリス)大学院応用言語学研究所にて修士号、博士号を取得し、現在は立教大学の英語教育プログラムの開発と運営に取り組んでいる新多了教授。
「なぜ自分はいつまで経っても英語が苦手なのか?」という疑問から第二言語習得研究の道へ。研究テーマのTask-Based Language Teaching(タスクを使った教授法)は、日本も含め、世界的に広がったアプローチです。ところが、「イギリスに来ている学生にこのアプローチで英語を教えると機能するのですが、日本に帰国して大学で教え始めたときに、思ったようにうまくいかないことを実感した。」と言います。
「タスクを使った教授法は、生徒に『英語を学びたい』というやる気があることを前提としたアプローチなので、やる気が低い生徒に対しては機能しない、ということに気がついたのです。ですから、根本的な問題として、動機づけ(モチベーション)が大事なのではないかと考え、この分野の研究を始めるようになりました。」

「モチベーションがあるとかないとか、ということは表面的なことですが、その根本にあるのは、自分をどう捉えているかとか、自分はどんな人間でどうなっていきたいか、英語を使ってどう変わっていきたいか、ということと深く関わってきます。

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