大手不動産会社で約20年、主に秘書として勤務。新入社員から社長まで、様々な人間、恋愛模様を見る。衛生管理者の資格取得後、社員のヘルスケアも担当したことがきっかけで心理学を学び、退職後心理カウンセラーとして活動。エキサイト「お悩み相談室」や、紹介による個人対面などのカウンセリング、心理テスト作成、コラムの執筆を行っている。
子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを取り上げてきた心理カウンセラー・佐藤栄子先生があなたのお悩みを解決します。
こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。 これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。 そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。 今回は、 「浮気が本気に…不倫に走りやすい夫、3つの条件」 という記事に寄せられたお悩みです。 記事では、夫のタイプによって具体的な対処法を挙げて説明いたしましたが、今回寄せられたのは 「不倫が発覚したあとの理解できない夫の行動」 についてのご質問です。 ■質問:不倫夫「金銭的制裁を気にしないのはどうして?」 不倫をして妻と離婚したいと言い出す夫は、妻から慰謝料や養育費、生活費を請求され、離婚後の自分の生活が貧しくなることを不安に思わないのでしょうか? また、不倫相手も、自分自身も慰謝料を請求されたり、養育費を払い続ける不倫相手と生活していくことを理解しているのでしょうか? とても不思議に思ったので教えていただきたいです。 ■回答:「今」しか見えない男性、「将来」を見通す女性 男の子と女の子の育て方の違いでよく話題になることですが、男性は「今だけ」「一つのことに集中」するタイプが多い傾向にあります。ですから、ゲームをやりだすと「まだ寝ないの?」と話しかけても気づかなかったり、「洗たくしながら料理する」というように同時に2つのことをやるのが苦手だったりします。 男性の浮気や不倫はバレやすいとよく言われるのは、この気質に起因しているように思います。頭では「隠そう」と考えていても、気持ちは恋愛モードに支配されていますから脇が甘くなりがちです。 例えば、携帯電話。夫は24時間いつでも不倫相手と連絡をとりたくなり、一応家では隠れてメッセージを送りますが、携帯を肌身離さず持ち歩いてしまいます。そして、妻に「普段そんなことしないのにおかしい」と疑われてバレるのです。 特に不倫相手との恋愛に気持ちが集中している時期は、それ以外のことにあまり気が回らなくなりがちです。ご質問の「離婚後の自分の生活が貧しくなることを不安に思わないのでしょうか?」にお答えするとしたら、恋愛が盛り上がっている時には、そんな先々のことまで考えがおよばないので、夫はさほど不安を感じていないのでしょう。 それは、妻に不倫や浮気がバレた時の反応にもよく表れています。逆ギレしてすぐ「おまえとはもう離婚する」と宣言する男性は多いのですが、今の「恋愛が楽しい気持ち」に従い勢いで言っただけというのがほとんど。その証拠に、すぐ離婚の手続きに入る男性は少ないようです。 逆に、本気で離婚を考えている場合は、手続きの煩雑さや財産分与、慰謝料、養育費といった具体的な部分まで見越して不倫をするでしょうから、すぐに離婚の話し合いに入るでしょう。 ■不倫夫「時間の経過とともに現実の問題が見えてくる」 最初は勢いもあり不安など感じていない男性であっても、不倫の期間が長くなったり、バレて妻ともめ出すとだんだん「離婚で直面する現実」が見えてくるものです。 男性は「妻に愛情はなくても離婚の手続きは面倒だし、子どもはかわいいと思っている。かと言って不倫相手も失いたくない」というのが本音なので、どちらにも思いきれず、ズルズルと時間を引き延ばすケースが多いようです。自分からアクションを起こして、どちらかから悪者扱いされるのもイヤという思いもあるでしょう。 もし、本当に離婚の意志があれば、きちんと妻と話し合いをしようとしますが、だいたいは家を出て別居するくらいで、一番解決しなければいけない問題からは逃げて時間稼ぎをしてしまいがちです。 ■浮気相手「女性はより現実を見据えている」 では、不倫相手の女性はどうでしょうか。 今までのご相談から受ける印象ですが、以前は女性が後先考えず「とにかく早く離婚して自分と結婚して」と男性に迫るケースが多かったように感じます。 しかし、最近は既婚女性の不倫相談も増えていることもあり、女性のほうが恋愛を楽しみつつ冷静な対応をしている傾向があります。「自分の置かれている立場を理解している」女性が多く、慰謝料請求のリスクや、養育費の負担がありうることも想定しています。 そのため、気持ちをコントロールしつつ「自分はこの男性と最終的に結婚したいのか」ということを常に考えているので、付き合って行きたいけれど結婚は望まないと線引きをする女性が増えています。 不倫相手がそういったタイプの女性だと、熱を上げた男性が離婚を決意した途端に別れを告げられ、両方を失うというケースもありますし、離婚しても結婚せずに同じ距離感でお付き合いを続けることも多いようです。 もちろん不倫や離婚は個々の事情で異なるので、ご紹介した結果に必ずなるというわけではありません。今回は、個別のお悩み相談ではなく、読者の方が感じた疑問からのご質問なので、今までのカウンセリング経験を踏まえたうえで一般論としてお答えいたしました。 これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年01月20日2020年がスタートしました。年明けは仕事やプライベートでも何かと忙しく、気ぜわしい日が続きますよね。そんな時だからこそ、ふとした心の緩みなどからトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。 何かを失くしたり、失言したり、どーんと気持ちが落ち込んだり…いわゆる「魔がさした」というような状況、あなたに訪れるとしたらどんな時でしょうか。 以下の簡単な心理テストをどうぞおためしください! Q.あなたは洞穴の中を進んでいます。奥深くまで進んでいくと、曲がり角がありその先にはドアがありました。ドアの向こうには何か動物の気配がします。それは何だったと思いますか。 1.タヌキ 2.クジャク 3.ウサギ 4.カメ 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「タヌキ」を選んだあなた あなたに「魔が差すとき」があるとしたら、「嫉妬」を感じたとき。必要以上に批判してしまい、それが思いがけず周囲に広まったり、逆に無関心を装いすぎて誤解されたり、ということがありそう。いま嫉妬しているな! と感じたら深呼吸して言動に注意しましょう。 2、「クジャク」を選んだあなた あなたに「魔が差すとき」があるとしたら、「うまくいっている」とき。つい気が大きくなって思わぬ散財をしてしまったり、自分のキャパを超えそうなお願いを引き受けて、後で大変になることがありそう。いまの私は絶好調! と感じたら、周囲からのお誘いには飛びつかず慎重に対応しましょう。 3、「ウサギ」を選んだあなた あなたに「魔が差すとき」があるとしたら、「ダメ出しされた」と感じたとき。必要以上に自分を責めて落ち込んだり、逆にダメ出しした相手や状況に対して怒りや恨みを向け、悪口を言いふらしてしまうことがありそう。ダメ出しは他人の勝手な意見で自分には関係ない! と受け流してしまいましょう。 4、「カメ」を選んだあなた あなたに「魔が差すとき」があるとしたら、「身体的な疲労」を感じたとき。注意力が散漫になるので大事なものを落としたり、寝坊をして重要な約束に遅れてしまうことがありそう。いま疲れているな! と感じたら、まずは休養を心がけ睡眠時間を確保しましょう。 いかかがでしたか? 誰しも「やってしまった!」という失敗は経験するものですが、できれば新年早々からネガティブな出来事には巻き込まれたくありませんよね。 さて、トラブルというのは、まわりとの人間関係から発生することが多いものですが、この慌ただしい季節、いまのあなたが気をつけたほうがいいことってなんでしょう。 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「お付き合いが多くなる今、あなたが気を付けるべき「他人に○○しすぎ」とは?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2020年01月15日妊娠したり子どもが生まれた途端、夫との関係がギクシャクするようになってしまった、夫婦仲がうまくいかなくなったというお悩みを持つママは少なくありません。 その反対に、子どもが生まれたことで、さらに仲が良くなる夫婦もいます。その違いは、どこにあるのでしょうか? 今回は、 「子がかすがい」になるタイプの夫婦と、逆に仲が悪くなるタイプの夫婦 、その違いについて解説しましょう。 ■子どもが生まれて夫婦仲が良くなる3タイプ 夫婦だけの時はとてもうまくいっていたのに、子どもが生まれてからケンカばかり。最悪の場合は、離婚にいたるケースもあります。 実は、子どもが生まれて夫婦の関係が良くなるか悪くなるかの カギを握っているのは、夫 。夫が好奇心旺盛で、育児すら未知の経験ととらえて面白がれるタイプなら、子育てを通して夫婦の絆が強まるようです。 また、ペットを飼った経験がある人、ペットの世話などをいとわずに自ら進んでやる人は、子育てに向いているといえます。ペットと子どもを同列に扱うのは少々乱暴ですが世話好き、もしくは世話慣れしている夫なら、子育てに興味を持ちやすく、協力してくれるタイプが多いでしょう。 意外なのが、特に仲が悪いというわけではないけれど、これまではマイペースで個別行動の多かった夫婦も子どもが生まれると仲良くなる傾向にあります。子どもを持つと共通の目標ができ、一緒に子育てをするようになって結束力が高まるのです。 ■子どもが生まれると夫婦ケンカばかりの3タイプ 一方、子どもが生まれて仲が悪くなる傾向にあるのが、夫本人が 仕事人間であったり、没頭している趣味がある 場合。そういうタイプは、生まれた子どもを「自分の趣味(仕事)を邪魔する、足手まといな存在」と捉える傾向にあるようです。 また、夫が家では甘えたがりの 「かまってちゃん」 タイプや、逆に 「甘え下手」 なタイプも、出産をきっかけに夫婦仲がこじれるケースが多いようです。 かまってちゃんタイプは、妻の愛を独占する子どもに嫉妬を抱きますし、甘えたくても甘えられない甘え下手タイプは、感情のままに行動する子どもに対して「自分は我慢しているのに…」と怒りがわくのです。 このように、子どもが生まれて夫婦仲が良くなるか悪くなるかは、妻ではなく夫の性格、資質によるところが大きいといえるでしょう。 ■父親になりきれない夫にイライラ…どう接する? もし、自分の夫が「趣味や仕事に没頭」タイプや「かまってちゃん」タイプ、「甘え下手」タイプだとしたら、どうすればいいのでしょうか? 人は「わからないこと、未知なこと」に警戒心を持つ傾向にあります。男性は女性のように妊娠はできないし、おなかの中で赤ちゃんを育てることもできません。親になる実感がわかないまま、子どもが生まれたその日から「パパですよ」と言われても、気持ちが追いつかないのでしょう。 出産までに父親の自覚が少しでも芽生えるように、例えば妊婦健診に同行してもらう、両親学級に一緒に参加するなど、おなかの赤ちゃんの成長や 妊娠・出産・子育ての情報を共有 してはいかがでしょうか。忙しかったとしても、健診の報告だけでもこまめにしておきましょう。 また、かまってちゃんタイプに有効なのが、妊娠時期から 「大きなお兄ちゃん」 として妻が接する方法。いきなり父親を求めるから甘えたがりの夫には荷が重く、そんな夫に妻はイライラしてしまうのです。 赤ちゃんと一緒に育ち、かつ一緒に赤ちゃんのお世話をするお兄ちゃん的役割を担うことで、かまってちゃん夫は赤ちゃんへの嫉妬心を持ちにくくなり、妻からの過剰な期待で追い詰められることもなくなります。 手のかかる夫のことを「大きな子ども」と例える妻がいますが、実はこのスタンスは子育て中の夫婦が衝突しない秘訣なのです。 ■子育てでもめない! 夫の「居場所」作り どんなタイプの夫にも効果的なのが、家の中に子どもに侵食されない 「夫の居場所」 を作ること。例えば、書斎や個室まではいかなくても、リビングやダイニングのイスやソファなど、夫だけが使う場所を決めるのです。 赤ちゃんがいようがいまいが、「ここはあなただけの居場所だよ」という夫のプライベートスペースを確保しましょう。子どもが生まれても、子どもが増えても、そこは絶対に空けておきます。部屋がどんなに散らかっていても、そこだけはきれいに片付けておくことも肝心です。 子どもがいることで夫婦仲が悪くなるのは、「妻が自分を見てくれない」「子どもが自分のスペースを侵害してくる」と夫が感じてしまうことが根本的な原因であることが多いように感じます。 妻はまず「子育てをしなくても、あなたはここにいていいのよ」という場所を夫のために確保し、「子どもは夫婦の邪魔をする存在」と感じさせないようにしましょう。特に、縄張り意識の強い甘え下手タイプや仕事・趣味に没頭系タイプには効果的です。 ただし、リビングやダイニングなど子どもと同じ空間に夫の居場所を作った場合、子育てを手伝わない夫が視界に入ると「私ばっかり大変」とつらく感じることもありますよね。その場合は、もし可能なら夫の居場所は目の届かない場所、書斎や個室に設ける方がいいかもしれません。 夫の姿が見えなければ、家事・育児をしてくれないことのイライラは感じにくくなりますし、顔を合わせないのでケンカにもならないからです。 ■悪化した夫婦関係、修復できるタイミングは? 子どもが生まれ、すでに夫婦仲がうまくいっていない場合でも、関係修復は今からでも間に合います。 子どもは、いつまでも赤ちゃんではありません。寝るか泣くかだけだった赤ちゃんも、1歳近くになれば歩き始め、体を動かす遊びなどパパとできるようになっていきます。 すると、親子3人で出かけたり、公園や動物園などにパパと子どもだけでお出かけなどもできるようになるでしょう。 男性は、そもそも赤ちゃんとどう接していいかわからず「怖い」「面倒くさい」と感じて、子育てや父親の役割を放棄することも。それで夫婦仲が冷えてしまうケースは少なくありません。 しかし、人と人として向き合えるくらい子どもが大きくなれば、それにつれて親子関係も変わっていきます。子どもが歩き始める、言葉が少しわかるようになる、意思の疎通ができるようになるなど 成長の節目がチャンス 。夫婦仲が好転するきっかけとなるかもしれません。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年12月21日交友関係が広く、いつもたくさんの友だちに囲まれている夫。飲みに行ったり遊びに出かけたりする時は、男友だちだけではなく女友だちが一緒の場合も…。 いくら夫が「ただの友だちだよ」と言っても、女友だちと2人で食事に行ったなどの話を聞くと、妻はモヤモヤしてしまいますよね。 夫の言う女友だちは、本当に友だちなのでしょうか? そこに、やましい気持ちはかけらもないのでしょうか? 今回は 「夫と女友だち、その浮気の見極め方」 について詳しくご紹介しましょう。 ■妻と仲が良い夫ほど、どうして女友だちが多いのか? もともと友だちが多いタイプの男性は、結婚したからといって「もう誰とも会いません、遊びません」「妻に悪いのでさようなら」と、友だちと付き合わなくなることはありません。 特に学生時代の友だちとは、同窓会などで定期的に会ったりするので、卒業してかなり時間がたっていても関係が切れることは少ないでしょう。 実は、 妻とも仲が良く、女友だちも多い 男性は少なくありません。それも、大勢でも遊びに行けるし、2人で食事にも出かけられるくらい気を許した関係の女友だちです。 「女友だちと出かけるくらいなら、私とデートしてよ」と、妻は少し不満に感じるかもしれません。しかし、社交的な男性ほど 「妻は妻、女友だちは女友だち」 とはっきり分け、その両方の関係でバランスを取っている部分があるようです。 それは、頼り甲斐がある夫で夫婦関係も良好ゆえに、妻には仕事の愚痴や自分の悩みは打ち明けられない男性が多いことにも関係があるかもしれません。 例えば、仕事で疲れて帰宅しても「今日は○○さんがね…」「○○ちゃんが学校でね…」といった妻のたわいのない話に付き合わなければいけない時がありますよね。本当は仕事で落ち込んで考えごとがあるけれど、妻の話を根気よく聞き、相手もするやさしい夫。 妻にとってはとても良い夫ですが、夫自身は妻に余計な心配をかけたくない気持ちもあり、愚痴や悩みがはき出せないわけです。そこで、 心を許して弱みを見せられる相手 として、女友だちの存在が浮上してくるのです。 特に仕事の同僚の場合、一から説明する必要もなく気持ちがわかってもらえるので、愚痴や悩みを言いやすいでしょう。妻に見せられない弱った顔、聞かせられない愚痴や悩みを言う相手として、女友だちは欠かせない存在である場合も多いのです。 ■女友だちの多い夫に妻が一番やってはいけないこと 女友だちが多いと、夫の浮気が心配になる妻も多いでしょう。しかし、女友だちを相手に仕事や人間関係の鬱憤(うっぷん)を晴らしているだけという場合が多いので、むしろ浮気の心配は低いかもしれません。 そこで発散できているので、妻への不満も昇華でき、家庭では良い夫、良いパパでいられるのですから、女友だちとの関係をあまり 疑ったり責め立てたりするのは逆効果 ではないでしょうか。 こういった女友だちが多い夫を持つ妻が一番やってはいけないのは、夫に全く浮気をする気がないのに妻が一方的に疑い嫉妬し自滅してしまうこと。 「今日は○○ちゃんは来るの?」「何の用事で集まるの?」と疑心暗鬼で根掘り葉掘り聞いてしまうのは、妻自身が自分で幸せを壊してしまう可能性が高くなります。 夫と妻とで、異性の友だちに対する考え方が違う場合は、こじれるケースが多いかもしれません。例えば、男友だちがいない、もしくは結婚したから男友だちと疎遠になった妻の場合、男女関係なく付き合う夫を理解するのが難しいでしょう。 ただし、それは夫のコミュニケーション能力が高いだけであって、浮気をしやすいわけでも、女友だちをその対象として見ているわけでもありません。 それなのに妻から心当たりのないことで疑われたり責められたりすると、夫も気持ちの良いものではないでしょう。ありもしない浮気の妄想で、夫婦関係が壊れてしまうことも。 ■女友だちと不倫…浮気に発展した時の見分け方 ただし、その女友だちが浮気相手に絶対発展しないかというと、必ずしもそうではないのが難しいところです。 ただの女友だちだったのに、浮気に発展しそうな(もしくは浮気をした)場合には、夫のどのような変化があるのでしょうか。大きく次の2つが挙げられます。 ・特定の女友だちの名前が出てこなくなる。 ・妻が女友だちについて聞くとうろたえて、すぐに答えられない。 今までは「○○と飲みに行ってくる」「今日は○○たちとごはんを食べてきた」と頻繁(ひんぱん)に名前が出ていたのに、突然その名前を聞かなくなる、不自然なほどパタッと名前が出て来なくなる場合は要注意です。 そこで「そういえば、○○ちゃんどうしてるの?」と話を振った時、夫がすぐに答えられずうろたえたとしたら浮気を疑ってもいいかもしれません。 例えば、相手が転勤になったとかで本当に会わなくなった場合もあるでしょうが、それまでの関係性がある女友だちと急に疎遠になるというのは考えにくいでしょう。だとしたら、浮気相手として発展しそうだから、夫が無意識に名前を出さなくなっている可能性があります。 そのほか、一般的な浮気夫の見分け方にある、「常に携帯電話を持ち歩く」「帰りが遅くなる」「休日に出かける回数が増える」などが当てはまるようになるでしょう。 逆に、前述の浮気チェックポイントが夫に当てはまらないようなら、単なる妻の取り越し苦労という可能性が高いといえます。 女友だちと頻繁に会っていても、 きちんと報告してくるうちは「白」 なので、「友だちが多くて良かったね」くらいの気持ちで妻はどんと構えていればいいのです。 明らかに「黒」だった場合でも、その関係は長続きしない傾向にあります。それまで友だちだった2人が不倫へ発展するのは、お互い何かに不満がある、例えば妻や夫に対する悩みを抱えている時期がたまたま同じだった時に起こりがちです。 しかし、今までの良好な友だち関係を失いたくないという気持ちが働きますし、共通の友人知人が多い場合はなおさらその気持ちが強くなるからです。 ■夫の不倫、相談する? 相談しない? 夫と女友だちの不倫を疑った場合、ほかの人に相談したくなりますよね。例えば、夫の同僚や男友だちなどに「帰りが遅いんだけど、何か知ってますか?」「○○さんってどんな人ですか?」と聞きたくなるでしょう。 でも、どんなに心配でもそれをやってはいけません。男の人は 信頼されていないということに一番傷つく からです。 例えば、妻が飲み会に行ってくると言った時、「誰と?」「どこへ?」としつこく聞いてくる夫は少ないと思います。それは、夫が妻を信頼してるから。男性が女性の浮気に気づきにくいのはそれが大きな理由ですが、裏を返せば、妻にも同じように自分を信じて欲しいのです。 ですから、浮気を疑って周囲に聞いて回っていると知ったら「どうして信用してくれないの?」「直接自分へ聞けばいいのに」と傷つき、逆効果となるでしょう。同様に、携帯電話を見たり、帰宅時間を毎日チェックしたりするのも、同様の理由でNG行動といえます。 では、夫を疑う気持ちをどうコントロールすればいいかというと、溜め込まずにちょこちょこ本人に伝えて、ガス抜きをすればいいのです。例えば「昨日、遅かったね」「なにニヤニヤしながらスマホ見てるの?」と明るく軽い調子ですぐに伝えるのがコツです。 また、女友だちと頻繁に出かけるのが嫌なら「やめて」とは言わず「さみしい」と言って見ましょう。心理カウンセリングでよく使う手法ですが、「私はこう思う」というように自分を主体にして話すと、相手は責められていると感じません。 「やめて」と言われると「どうして信用してくれないんだ」と夫は反発したくなりますが、「さみしい」と言われるとかわいいやきもちと受け止め、自然と行動をセーブしてくれるようになるでしょう。 夫を浮気に走らせるのも、思いとどまらせるのも、妻の言葉や行動次第かもしれませんね。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年12月20日「何の不自由もないのに、気持ちが満たされずイライラする」 仕事も順調で、やさしい夫と結婚し、子どもにも恵まれ、はたから見たら何の不満もないはずの方からカウンセリングのご相談を受けることがあります。 現状に不満はないけれど幸せも感じられない。何のために自分は頑張っているのかわからない。常に焦燥感がありイライラ。周りにいるすべての人を嫌いだと感じる自分は、おかしくなったのではないか…。 そう感じてしまうのは、どうしてでしょうか? 実は、その原因はあなたの 「見返したい思いから心に芽生えた復讐心(ふくしゅうしん)」 にあるのかもしれません。 ■理由のわからない怒りやイライラ、その原因は? 「目標を達成したはずなのに、満たされない」 「何の不自由もないはずなのに幸せを感じられない」 「燃え尽き症候群のように無気力で、やる気が起きない」 そういった方によくよくお話を聞いてみると、これまで頑張ってきた原動力が 「誰か(何か)を見返したい」 という復讐に近い気持ちがあるケースが多いように感じます。 例えば、夫から対等にみられていないと妻が感じている場合。妻は、家事や育児を完璧にこなし、仕事も夫に負けず劣らず頑張り、子どもは優秀な大学に受かり、大企業に就職した…。 その時、その時は一瞬スカッとするけれど、根本の問題となる「夫に認められたい」という気持ちは満たされていないため、しばらくするとまたネガティブな「見返したい」感情はぶり返します。 対等の夫婦になりたい、同じ土俵に立ちたいという気持ちが強いのに、夫は頑張っている自分をいたわってくれない、認めてくれない…。そういった負の感情を抱えたままでは、見返したい気持ちはおさまらないでしょう。 原因は家族だけとは限りません。例えば、友だちであったり、会社の同僚や上司であったり、「認めてもらいたいのに、認めてもらえない」存在に対する不満から、理由もわからずイライラしているのかもしれません。 ■誰に認められたい? 見返したい相手を洗い出す 人は誰でも、認められたい、見返したいという気持ちは持つものです。たいていの場合は、目標達成といった成功体験でその気持ちは昇華されるものですが、「認められたい人に認められない」「認めてほしいことを認められない」という消化不良感が残ると、欲求がうまく昇華できません。 そのため、何の不自由も不満もないはずなのに、理由もわからずイライラする気持ちだけが残ってしまうのです。 自己評価 (自分は能力があり、できる人間だと思う気持ち)が高く、 自己肯定感 (そのままの自分でいいと認める気持ち)が低い人ほど、「見返したい」気持ちが強い傾向にあり、その欲求にとらわれやすいといわれています。 しかし、理由もわからないイライラや怒り、嫌悪感の原因が「認められたい、見返したい」という気持ちから起こっているというのは、なかなか自分では気づきにくいものです。 その場合は、次の手順を試してみてください。 1. どういう時に満たされないと感じるかを書き出していく。 2. そのシチュエーションの中から共通項を探す。 3. 共通項に一番多く登場するのが、あなたが「認めてほしい、見返したい」相手であったり、事柄になります。 もし、夫が一番多く登場するなら夫、親なら親に、あなたは「認められたい、見返したい」と思っているのでしょう。また、「他人がきれいとほめられている時」に満たされない気持ちになるとしたら「(周りより)きれいな人と思われたい」という思いがあるということです。 ■「見返したい」復讐心をデトックスする方法 「認めてほしい、見返したい」という気持ちは、どうすれば昇華できるのでしょうか? 例えば、仕事で成功を収めた、イケメンでお金持ちの男性と結婚できたなど、努力で手に入れた 「外から見えること」だけでは根本的な解決になりません 。一瞬は気持ちがスカッとするかもしれませんが、ネガティブな気持ちはまたふつふつとわいてきます。 根本的に解決するには、まず認めてほしいのは誰なのか、どういうふうに認められたいのか、何になりたかったのかを問いかけ、 自分自身と対峙(たいじ) する必要があるでしょう。 例えば、自分は誰からどう言われたかったのか? それはどうしてなのか? どうしてその人に認められたいのか? というように次々と「なぜ? どうして?」と問いかけ、自分と対話していきます。 自分自身に話しかけていると想像しながら、書き出したり、人に話したりするといいでしょう。すると、必ず「認められたい、見返したい」と感じたきっかけにたどり着きます。 そのきっかけの時期に気持ちを戻して、「どうしてそう感じたんだろう」「それは、どうしてだろう」「何がきっかけだったのだろう」と、さらに深く深く自分自身に問いかけ、対話を続けてみます。 例えば、あなたは家事育児に手を抜くことなく、仕事もバリバリこなしているのに、いつも「満たされない」と感じているとしましょう。 実は、そのきっかけは出産した時にさかのぼり「子どもがいるんだから、今まで通りには働けないよね」「子どものために仕事はやめるでしょ?」という夫や両親の不用意な言葉だったかもしれません。 その言葉にイラッとしたから「何が何でも認めさせたい」「仕事も子育ても手抜きはしない」と頑張ってきたのでしょう。 きっかけがわかったら、その当時の自分に対して 「もう大丈夫。今は〇〇であってもなくても、十分幸せになっているよ」 と話しかけ、自分で自分を認めてあげましょう。 それを繰り返すうちに、自分が本当に欲しかったことがはっきりしてきますし、見返したい思いは徐々に薄れていきます。最終的に自分自身が納得できたら完全昇華となるでしょう。 見返したいという思いで努力したり頑張るのは悪いことではありません 。けれど、その自分の気持ちの裏にあるものと対峙する必要があります。 「認められたい、見返したい」といった復讐心のきっかけとなる恨みやねたみ、後悔といった気持ちはいい形で昇華させると自分にとってプラスに働きます。ただし、それは最後まで「昇華」させてこそ。 もし、「何の不自由もないのに満たされない。イライラして周りに当たってしまう自分」に悩んでいるなら、ご紹介した手順で「認められたい、見返したい」気持ちをデトックスしましょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年12月19日「専業主婦っていいよな」 悪気はないとわかっていても、夫からのこんな不用意な言葉に、妻はイライラを感じてしまいます。そして、「もっと頑張れ」と言われているようで落ち込み、ストレスを感じてしまうのです。 夫としては「つい愚痴っぽくこぼしてしまった言葉」でも、積み重ねていけば、妻をどんどん追い詰めていく立派なモラルハラスメントです。こんな 自覚のないプチモラハラ夫 には、どう対処すればいいのでしょうか? ■プチモラハラ夫の不用意発言が妻を追い詰める 最近は、プチモラハラ夫の相談も増えています。一生懸命、家事や育児を頑張っているのに、仕事をしていない(または働いていても収入が少ない)ことを理由に、夫から「女はいいよな~、楽で」と言われて傷つくといった相談です。 夫が悪気なく口に出した言葉でも、「自分は頑張っていないんじゃないか」「もっとできるんじゃないか」と、妻は自分が悪いことをしているように感じます。特に、 真面目な女性ほど罪悪感を持ちやすく 、自分は能力が低い役に立たない人間じゃないかと落ち込み、自信をなくしてしまうようです。 おそらく、妻が落ち込む、カチンとくるような夫の発言は、この「専業主婦っていいよな」だけではなかったのではないかと推測します。それまでにも、夫の言葉や態度にモヤモヤ、イライラしていたのでしょう。 その積み重ねがあり、「専業主婦っていいよな」の言葉がきっかけで、自分は夫から攻撃されている、モラハラを受けていると、妻は感じてしまうのです。 そのネガティブな感情やイライラを、ついつい子どもへぶつけてしまうことも。しかし、そうしてしまった自分に妻はさらに落ち込むという悪循環が生まれてしまうでしょう。 ■主夫経験がないから言える「デリカシーのない言葉」 こういったお悩みを持つ方に、声を大にして言いたいのは、仮にあなたがどんなに楽な毎日を過ごしていたとしても、夫の「専業主婦はいいよな」発言は 真に受ける必要はない ということ。 現在は育児や家事に専念する主婦であっても、かつては仕事で忙しく働いていた方も多いでしょう。その両方の経験がある女性なら、そもそも大変さの種類が違うこと、そこに優劣はつけられないこと、でもどちらも同じように大変なのは変わりないことが理解できると思います。 例えば、家事は散らかった家をきれいに掃除し、汚れたお皿や服を洗い、元の状態に戻す作業が多く、ゴールや終わりがありません。また、明日も同じ作業の繰り返しです。一方、仕事はゴールが設定され、期日までにそこへ到達しなければいけません。 つまり、家事育児はマイナスをゼロにしていく大変さがあり、仕事はゼロからプラスにしていく大変さがあるといえるでしょう。 しかし、大多数の男性はバリバリ働く経験はしていても、専業主夫を経験する機会は少ないでしょう。ですから、家事育児を24時間担う大変さを理解するのは難しく、片方しか経験していないにもかかわらず、比べたり優劣をつけて「いいな〜」と言っているわけです。 かつて「専業主婦は三食昼寝つき」と言われ、男性にはそのイメージが刷り込まれているのかもしれません。いずれにしろ夫の家事育児に対する理解がないからであって、妻はその言葉を気にして悩む必要はありません。 もし、夫から嫌みったらしく言われたとしたら、仕事や人間関係のつらさを八つ当たりしているだけ。「おまえはいいよな、楽で」と言ってストレスを発散しているだけで、あなたを責めているわけではないのです。 ■プチモラハラ夫を黙らせる「笑顔の切り返し」 では、夫から「専業主婦っていいよな」と言われたらどう切り返せばいいのでしょうか? あえて笑顔で 「そう、おかげさまで! いつもありがとう」「こうしていられるのも、あなたのおかげです」 とかわしましょう。どんなに嫌みったらしく言われても、ぐっとこらえてそう切り返します。 あなたが笑顔で返したら、夫は拍子抜けして、それ以上は何も言ってこないはず。ケンカになりようがないですから、そこで話が終わります。 「専業主婦っていいよな」というようなことを言う夫は、「誰の稼ぎで生活できているんだ!」と妻に平気で言ってしまうような本当のモラハラ夫とは異なります。 自分に余裕がないうえにデリカシーもなく、不用意な発言をしてしまうタイプ。もしくは、少し妻に意地悪をしたい気持ちがある、ひねくれた粘着質なタイプのどちらかでしょう。いずれも、悪気なく妻を追い詰めるので厄介ですが、 笑顔の切り返しで黙らせる ことができるはずです。 もし、そこで夫がさらにカチンとくるようなことを言ってくるようだったら、夫が抱えているトラブルの根が深いのかもしれません。妻は感謝していると言っているのに、夫がそれに納得せずにこじれるというのは明らかにおかしいですよね。 その場合は、笑顔でやり過ごすのではなく、いっそのことケンカをして言いたいことを言い合った方がいいでしょう。 「専業主婦っていいよな」発言の裏には、仕事や人間関係のトラブル、夫婦間の不満を夫が抱えている可能性もあります。それを聞き出す意味でも、時にはケンカというコミュニケーションも必要でしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年12月17日早いもので2019年もそろそろ終わりに近づいてきました。今年は改元に始まり、自然災害や消費税アップ、ラグビーワールドカップ開催など大きな出来事がたくさんありましたね。 さて、令和時代の最初の1年、あなたはどのように過ごされましたか? 今年を振り返り、どれだけ充実感を感じているのでしょうか。 以下の簡単な心理テストをどうぞおためしください! Q.あなたはいま、鳥に生まれ変わっていて、初めて空に飛び立とうとしています。崖のてっぺんに立ち、思い切って空に飛び出しました。眼下に広がる街の景色のなかで、最初にあなたの目に入ったものは何だったでしょうか。 1.鉄塔 2.教会 3.学校 4.公園 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「鉄塔」を選んだあなた…充実感30% 2019年はやりたいことに手が回らなかったり、行動したことに満足な成果が出なかった…と感じているかもしれません。きっと今年は来年に向けてのトライ&エラーの時期だったのでしょう。今年の経験が来年以降の飛躍につながるように、年末に今年の反省点をゆっくり振り返ってみてください。 2、「教会」を選んだあなた…充実感50% 2019年はこれといった大きな変化がないように感じているかもしれませんが、ある意味「無事」=何事もない=現状に悩みや問題がないという、穏やかで幸せな年だったともいえます。来年もこの「無事」な状態をキープしていくか、何か新たなことにトライしていき変化を求めていくか、年末にゆっくり検討してみてください。 3、「学校」を選んだあなた…充実感70% 2019年は何か目標や乗り越えることがあって頑張ってきた年かもしれません。まだ思い通りの状態とは言えないかもしれませんが、自分の目指すべき場所や目標達成がだんだん見えてきています。今年の努力が来年には大きな成果として結実しそうです。年末はゆっくり休んで、来年への英気を養ってくださいね。 4、「公園」を選んだあなた…充実感90% 2019年はあなたにとって、とても満足感がある1年だったのではないでしょうか。何かと忙しい毎日だったかもしれませんが、十分それに報いる成果を得られたようですね。年末にかけてはまわりの人たちのサポートにまわり、あなたの充実感をおすそ分けしましょう。来年はさらに良い年になりますよ。 いかかがでしたか? 2019年をどのように過ごしたとしても、新しい年は気分スッキリ、良い気分で迎えたいものですね。その前にはやはり大掃除!知らず知らずためてしまったものを手放していきましょう。さて、あなたが年末、重点的に断捨離するとよいものはなんでしょうか? 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「気持ちよく新年を迎えたい!あなたが今「スッキリさせておきたいもの」は?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2019年12月15日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。 これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。 そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。 今回は、 「夫にイライラ『もう口もききたくない』帰省や旅行で夫を嫌いにならない方法」 という記事に寄せられたお悩みです。 記事では、事前に夫と役割分担を明確にしておくことや、旅支度をラクにする方法などについてお話ししましたが、今回寄せられたのが、 生活面での夫との役割分担 に悩むママからのご相談です。 ■お悩み:夫は逆ギレ「育児も家事も私ばかり…」 育休が明けてから、夫とケンカばかりです。初めての育児、頼れる親も近くにおらず、育休中から「休みが明けたら協力が必要」と協力を仰いできたのですが、夫は自分から知ろう、考えよう、動こう、とはせず、頼んだ事は面倒くさそうに応じる始末。 結局、育休明けから思うように動いてくれず、イライラが募ってチクリと言っても、本人なりにはやっているつもりらしく、逆ギレされて終わるだけ。 もっと建設的に話し合って夫を動ける人間にしたいのですが…子育てと家事と仕事と、 夫育て までは疲れてしまいます。 ■回答:女性と男性「親になるスピード」が違う 初めての育児でただでさえ不安なのに、頼れる親が近くにいないうえ、さらに仕事にも復帰。体がいくつあっても足りないと思えるような状況ですね。 こんな時こそ、一番身近な夫を頼りたくなるのは当然でしょう。しかし、肝心の夫が思うように動いてくれずイラ立ちが募っていらっしゃるのですね。 「女は弱し、されど母は強し」とはよく聞くフレーズですが、女性は妊娠がわかると、比較的すんなりと「親になる」覚悟を受け入れるように思います。自分の体の中で新しい命が育っているという感覚が、親としての自覚を促すのかもしれませんね。 一方、男性はこのような感覚を経験できないからか、頭では「親になる」ことを理解したつもりでも、女性の受け止め方とは違う方が多いように感じます。 その部分があいまいなまま子どもが生まれて育児がスタートすると、どうしても負担が多くなる女性がイラついてしまう事態が起こりやすいのではないかと思います。 ■「夫とは、父親とは」を押し付けていませんか? あなたが育児に協力的ではない夫に怒りを感じるのはごもっともです。もしかすると、あなたの心のなかでは「育児に奮闘している妻を率先してサポートするのが良き夫である」といった、確たる「理想の父親像」があるのかもしれません。 また、自分自身にも「良き母親であること」を求め、そうなるために「家庭はこうあるべき」といった思いが強いのかもしれませんね。 それ自体は正しいことですが、いったん立場を逆にして考えてみませんか? つまり、自分が夫になったと思って、現在の自分を眺めてみるのです。 ご相談の文面に「建設的に話し合って夫を動ける人間にしたい」とありますが、これはあなたが夫に対して「自分の思う通りに動いてくれ、家事育児を手伝う人になってほしい」と望んでいる印象を受けます。 ということは、もしかすると夫も同様にあなたのことを「もっと家事育児がテキパキできる、動ける妻になってほしい」と思っているかもしれません。2人とも建設的な関係を望んでいるのは同じかもしれませんが、夫には夫なりの考えがあるように感じます。 例えば、夫は「子どもにはお金がかかるから、自分はどんどん仕事を頑張って稼ごう」と考えているかもしれません。だとしたら、そうやって頑張って家に帰ってきたのに、イライラした形相で待ち構えた妻が育児の手伝いを強要してきたら、やるべきとわかっていてもウンザリした顔になってしまうでしょう。 子どもを頑張って育てようという思いは同じでも、頑張るポイントが夫婦で違っているというのはよくあることです。そこに気づかない妻は、疲れて家で積極的に動けない夫を見て、ただただ怒りばかりが募るでしょう。 上記は、あくまで想像の話なので、あなたの夫がこの通りとは限りません。ただ、自分のなかの「理想的な夫・父親像」をいったん脇に置いて、夫の家庭に対する考えをあらためて聞いてみてはいかがでしょうか。 ■夫をキレさせない「妻ができる働きかけ」 自分の考え方を省みると同時に、夫への働きかけでできることも考えてみましょう。 ご相談には「夫は自分から知ろう、考えよう、動こう、とはせず、頼んだことは面倒くさそうに応じる」とありますが、普段毎日の家事育児を行っていて、やるべきことの流れを掌握している妻に比べ、夫はおそらく家事育児の全体像が見えていないのではないでしょうか。 そのため、どんな時にどんなサポートが必要かを即時に理解できず、その様子にイラつく妻を見てさらにやる気を失ってしまっているかもしれません。 そこで、手伝ってほしいことを可視化するために、現在家事や育児でやっていることをすべて書き出してみましょう。それを、以下の3つに振り分けてみます。 1.今は無理せずやめてもいいこと 2.夫が取り組みやすいこと 3.外注(家事代行や出前を取るなど)できること 家事、育児の全体像が見えていない夫としては、どこまで手伝えば妻の気がすむのかわからずウンザリしている部分もあるかもしれません。 夫は家事育児を可視化してもらえたら自分に何ができるのかはっきりしますし、妻も「これだけやることがあって大変だから、夫の手を貸してほしい(もしくはお金を出してほしい)」と主張しやすくなるでしょう。 ■夫婦でも違って当たり前「焦らずにゆっくり親になっていく」 親になるということは、夫にとっても妻にとっても、人生の方向性や価値観が変わるほどの大きい経験だと思います。最初からうまくいくことばかりではありません。育児を通してお互いの考え方の違いを発見することも多いでしょう。 夫婦2人の違いをすり合わせしながら、焦らずゆっくり親になっていきましょう。将来「あの時は大変だったね」と笑いあえる夫婦になっていることを祈っています。 これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年12月06日ママ友とのお付き合いは、楽しい反面、疲れると感じることも多くはないですか? しかし、仲良くしていきたいから、なかなか誘いを断るのも難しい…。そう感じているママのために、波風立てずに うまくママ友の誘いを断るコツ をご紹介しましょう。 ■ママ友の誘い、断れない3つの理由 子どもが幼稚園に通っていると、その送り迎えでママ友と毎日顔を合わせ、「お茶しましょう」「うちで遊んでいきませんか?」のお誘いは日常茶飯事ですね。さらに、仲の良いママ友が、「家でお教室を開く」サロンママ、通称サロネーゼになってしまったら、そこにも顔を出さないわけにはいきません。 でも、いくら仲良しのママ友でも、お付き合いが毎日のようにあると気疲れしてしまうし、家事もうまく回らなくなっていくでしょう。 実際、幼稚園の送り迎え時には、必ず栄養ドリンクを飲んでから行くというママもいるそうです。それだけ、ママ友とのお付き合いは、場合によって疲れるものなのでしょう。 ママ友からのお誘いは、どうして断りにくいのでしょうか? その理由は、主に以下の3つでしょう。 ・ママ友のことは好きだから嫌われたくない。 ・断ることで仲間はずれになるのではないかと心配。 ・子ども同士が仲良くて断りにくい。 もともと仲が良いママ友ほど、誘われると断りにくいですよね。断ることでママ友に嫌われるのではないか、子ども同士の関係にも悪影響があるのではないかと心配でしょう。 次では、ママ友との関係を良好に保ちながら、誘いをうまくかわす方法をご紹介しましょう。 ■ママ友と気まずくならない「上手な断り方」 ママ友からの誘いを断る際、相手に誤解や疑念を抱かせないために、一番伝えなければいけないのは次の気持ちです。 「あなたの誘いに参加はできないけれど、あなたのことは大好きで、あなたの活動自体も認めている」 例えば、仲良しのママが自宅でパン教室を始めたとしましょう。「ぜひ、参加して」と誘われたら断れませんよね。そんな時は、まず最初の1回は参加してみるのです。そこで楽しかったら続ければいいですし、ずっと参加するのはちょっと…と感じたら、正直にその気持ちを話してみましょう。 「実はこういうのは私、あまり得意じゃないの」と早い段階で言ってしまう。すると、相手は自分が嫌われているから参加しないのではなく、パン教室自体が苦手なんだと理解できます。 実際、私自身は料理や家事が苦手なので、常日頃からママ友に「自分は料理や家事が苦手」ということを話していました。 そのため、ママ友がパン教室やテーブルコーディネート教室を始めた時、1回はお祝いを兼ねて参加しますが、「いつも言っているけど、私ほんとこういうことが苦手で」とか「家族がダイエットしていて習っても家で作れない」などと伝えていたら誘われなくなりました(笑)が、今も仲良くお付き合いしています。 この言い方はうまく誘いを断るのに有効かもしれません。 また、子どもの習い事の送迎が忙しく時間が取れないなど、定期的に入っている用事とかち合って物理的に行けないなどの理由を伝えるのもいいでしょう。 NGなのは、家の用事や子どもを理由に、 その場限りの言い訳で断る こと。教室は毎週のことなので、お誘いも毎週となるでしょう。その度適当な理由をつけて断り続けていると、相手は「私のこと嫌いなのかな。私の活動自体も応援してくれないのね」と感じてしまうでしょう。 そういった誤解を招かないために、日頃から「すごい」「忙しいのに頑張っているね」「どういったことを教えているの?」とママ友の活動に理解や興味を持っていることを伝えつつ、「でも、私は正直、苦手なの。参加できなくてごめん なさい」と偽りのない気持ちを伝えればいいのです。 そうすると、相手は「私のことを認めてくれている」と感じるので、もし参加しなくてもあなたに悪印象は持ちません。 ■ママ友から仲間はずれ?「3回に1回は参加」が嫌われない法則 ママ友の誘いを断ることで、 仲間はずれになるのではないか と心配するママも多いでしょう。 そのグループやイベントには興味がないけれど、自分がそこにいないことでほかのママから何か言われているんじゃないか、仲間はずれになるんじゃないかという恐怖は感じますよね。 例えば、幼稚園の送り迎えで毎日のように一緒になると、ママだけでお茶したり、帰りは公園や誰かの家で遊ぶということも多いでしょう。それが慣習のようになってしまうと、なかなか断りづらいですし、不在時にどんな話がされているのか不安も感じます。 そういった場合は、 「3回に1回」参加の法則 を使ってみてはいかがでしょう。 毎回や2回に1回の参加だと自分がしんどくて、4回に1回だと周囲には「参加していない」印象が強くなります。そこで、3回に1回のペースで参加するようにしてはいかがでしょうか。 毎日のようにママだけでお茶をしている場合、3回に1回参加としたら、週に1回ないし2回となります。 1 週間で最大2回と思えば、無理ない範囲で乗り切れるのではないでしょうか。 「毎回ではないけれど参加している」という印象を周囲が持てば、あなたのうわさ話をしたり、理由もなく仲間はずれにしたりという気持ちにはなりにくいでしょう。 また、週1回のお教室であれば、3回に1回の参加なら月に1回、多くて2回。そうすると「ほかの日は用事で行けないけど、この日は大丈夫かな」と相手に予定を伝えやすいですよね。 「この日とこの日はダメだけど、この日なら行ける」 という表現をすると、相手は「この人は参加しようとしてくれているんだ」と感じますから悪印象は残りません。 もし、子ども同士は仲が良いけれど、ママ同士はそれほど…という場合は、 ママ抜きで遊ぶ約束 をするというのも一つの手です。 子どもだけ預けて遊んでもらう、もしくは相手の子どもだけを家に招いて遊ばせるのはどうでしょうか。ママ友とは最初と最後だけ顔を合わせればすむので気が楽ですよね。もしかしたら、相手も同じように感じているかもしれません。 そのほか、送り迎えの時間をずらす、ママ友とは2人きりにならないようにする常に集団でいるようにするなどの方法も有効でしょう。 ■1回きりのイベント「興味がない…」断るタイミングは? 発表会、展示会など1回きりのことであれば、「行く予定で調整するね」と、 まずは前向きに検討すると回答 しましょう。 「行けそうにないなら、なるべく早く断ったほうが相手に迷惑がかからないのでは?」と思いがちですが、イベントなどのお誘いは大抵、1カ月以上前ですね。それなのにすぐ断ると、「え? そんな先まで予定が入ってるもの?」と相手は疑問に思うでしょう。 早すぎるのも相手の心象を悪くします。 だから、あなたのやっていることは認めていますと意思表示をするために「行く方向で調整する」とまずは伝えることが肝心なのです。 そして「行きたくない、行けそうにない」なら、ママ友の負担や迷惑にならないタイミングで、親や家族、仕事などの予定を理由に「うまく調整できなかった」と断る方が波風は立たないでしょう。相手は否定されたと感じることもなく、余計な疑念を抱くこともありません。 そのイベントに興味がないだけで、ママ友とは付き合っていきたいのですから、その後「ごめんね」と謝れば変わりなくお付き合いが続けられるでしょう。 子どもが年中、年長になった頃から、自宅をお教室として開放するサロネーゼが増えてきます。子どももある程度手が離れ、何か始めたい。家での教室なら、わざわざ子どもを預ける必要がない…という理由からでしょう。そして、生徒を集めるとなると、最初に声をかけるのがお友だち関係です。 そういったお付き合いがつらくなる前に、程良く切り抜ける方法を身につけておくと、気持ちよくママ友とお付き合いできますね。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年11月18日前クールのTBSドラマ「凪のお暇」は中学生からアラフォーまで、あらゆる年代の女性に大人気だったようですね。周囲に合わせ過ぎる生き方をいったんリセットし、少しずつ自分自身を確立していく様子が多くの女性からの共感を得たのだと思います。 さて、あなたは現在の自分自身のことをどのように受け止め、感じているでしょうか。 以下の簡単な心理テストをどうぞおためしください! Q.あなたは前から行ってみたいと思っていた美術館にやってきました。中に入るとすぐに大きな絵が飾られていて、思わず足を止めて見入ってしまいました。その絵には何が描かれていたでしょう。 1.真っ青な海と空 2.緑が生い茂る森 3.花瓶に生けられた色鮮やかな花 4.金色の穂が広がる小麦畑 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「真っ青な海と空」を選んだあなた 「こんなもんじゃない!」 あなたは何らかの理由で現在、不完全燃焼感をお持ちなのかもしれません。自分の本当にやりたいことの片鱗が見つかりつつあって「自分はもっとやれるのでは…」と感じているようです。その思いを大切にして、人生をバージョンアップしていきましょう! 2、「緑が生い茂る森」を選んだあなた 「このままでいいのかな」 あなたは現状のご自身に概ね満足していて、特に何か思うことはないかもしれません。しかし100%良しというわけではなくて、いまのままの自分でいいのかな? と漠然と不安に思うところもあるようです。どんなときにそれを感じるか、毎日、自分のココロと会話してみましょう。 3、「花瓶に生けられた色鮮やかな花」を選んだあなた 「私けっこうイケてるな」 あなたは現在、やりたいことができて活気のある毎日を送っているようです。色々なことに手を出し過ぎて、たまにパワーが落ちるときもあるかもしれませんが、そんなときは無理せず身体を休めましょう。自分に対する気持ちもまたポジティブになってきますよ。 4、「金色の穂が広がる小麦畑」を選んだあなた 「なんかイマイチ…」 あなたは現在、自分に対して自信が持てなくなったり、何か迷っているのかもしれません。でも焦らなくても大丈夫。いまは身体を休めたり、自分を内省したりと、改めて生きる力を蓄えている時期なのでしょう。何かを学んでみたり、生活習慣を変えてみるのもおススメです。 いかかがでしたか? 人は自分自身をどう扱っているか、どう感じているかで、他人への対応にも違いが出てきます。凪は目立つことや自己主張が苦手ゆえ、他人の言動に自分を合わせて生きていましたね。そのため空気を読むことには長けていましたが、あなたも普段、周りの空気を気にしてしまうほうでしょうか? 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「もしかしてあなたは「空気読みすぎ」になっていない?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2019年11月15日「自分で考え、自分で行動できる」 これからの時代を生き抜くために、我が子には自主性を持ってほしいですよね。でも、親はついつい先回りして、「もう○○した?」「どうしてやらないの?」と子どもに声がけしがちです。 でも、これは親がやりがちなNG行動。子どもは受け身で消極的な「指示待ち」タイプになってしまうかもしれません。 自主的に考え、行動できる子どもに育てるには、どうすればいいのでしょうか? ■週1回の家族会議、話し合うことは「たった4つ」 自分で考え、自分で行動できる。子どもはもちろん、大人でもなかなか難しいことですよね。 そういった自主行動が自然とできるようになるために、ぜひ取り入れてほしいのが、 週に1回の「家族会議」 です。仕事で行う進捗(しんちょく)会議のように、例えば毎週日曜の夕食の後などに家族会議をすると決めて、それを習慣とするのはいかがでしょうか。 その家族会議で子どもと話し合うのは、以下の4つ。 ・何がやりたいか、何ができるようになりたいか。 ・そのためにはどうすればいいか。 ・目標達成のためのスケジュール管理(1週間、1カ月、1学期単位で)。 ・(2週目以降)目標のために、この1週間でやったことの確認。 まず、初回は子どもに「何がやりたいか、何ができるようになりたいか」を聞いて、目標を決めます。それは、勉強に限らずスポーツや習い事など何でもいいのです。 例えば、「逆上がりができるようになりたい」と子どもが言ったら、そのためにどうすればいいかを一緒に考えます。何から始めればいいかわからないなら、一緒に調べてもいいでしょう。 次に、目標達成のための期限を決め、そこに向かってこの1カ月、この1週間は何をしようかを、子ども自身に考え発表してもらいます。 その子どもが決めた目標や、この1週間でやることは、 ホワイトボードなどに箇条書き し、家族の目が届くところに貼っておくといいでしょう。そうすると、子どもも常に目標ややるべきことを意識できます。 そして、1週間後の家族会議で、どういうふうに取り組んだか、目標は達成できたかを子どもに発表してもらいます。それをふまえて、次の1週間の取り組みをまた話し合い、目標ややり方の確認を進めていくのです。 これを繰り返していくことで、自分で考える、行動することが 習慣化 されていくでしょう。 この家族会議は、幼稚園・保育園の 年少から小学校4年生くらいまでの子どもに有効 な方法だと思います。自主性を習慣化させるのは、中学、高校と大きくなってからでは難しい部分があります。小さいうちから始めるのが定着しやすいでしょう。 ■積極的な子と消極的な子、それぞれの自主性の伸ばし方 子どもの性格によって、自主性の伸ばし方、親の関わり方は変えたほうがいいでしょう。 何でも「やりたい、やりたい」と積極的に自分から言うタイプなら、計画性や実行力は横に置いておいて、まずはやりたいことをやらせてみましょう。 例えば、「今学期は逆上がりができるようになりたい」と決めたら、今週は蹴上がりを練習するとします。でも1週間後、何もできなかった、やらなかった…。でも、それはそれでOKなのです。 子どもは、どうしてできなかったんだろうと考えますよね。ほかの用事で忙しかった、雨が続いて練習できなかった…そういうふうに 自分で考えるきっかけ になればいいのです。仕事ではないので、できた・できないで責める必要はありません。 もし、できたことがあれば、どんな些細(ささい)なことでも褒め、できなかったことはどう工夫したらできるかを考えさせましょう。そこで、親は子どもが聞いてくるまで、 口出しをしたりアドバイスをしてはいけません。 家族会議を開く一番の目的は、子ども自身が目標を決め、そのために何をしたらいいかを考えて行動に移す練習をすることです。もちろん、目標を達成できるにこしたことはありませんが、 できないならできないでOK 。子ども自身が、「何ができなかったか」「どうしてできなかったか」がわかればいいのです。 自発的に目標が言えるタイプは、習慣づけられれば自然と自分でやるべきことを探すようになるでしょう。最初はスケジュール通りに実行できない、完璧にできないのは当たり前くらいの気持ちで親は臨むとちょうどいいかもしれません。 もし、それがどうしてもできないとしたら、「本当にやりたいことなのか」それとも「やり方が違うのか」「上手にできる方法がほかにあるのでは」と考えるきっかけにもなりますよね。 逆に、自分から何をしたいかを言い出せない消極的でおとなしい子なら、親がある程度、積極的に関わったほうがいいでしょう。多少は親が子どものやる気や自主性を誘導してもいいと思います。 例えば「逆上がりができるようになったら格好良いね」「どんなことが好き?」と声がけをして、子どもの気持ちを聞き出してみましょう。 おとなしく消極的な子どもの場合は、親とのコミュニケーションが大事です。親の働きかけが刺激になり、自分にはいろいろな引き出しがあること、可能性があることを子ども自身が気づき、自主性へとつながるでしょう。 何に対しても消極的で、自分の意見をあまり主張しない子どもには、目標ややるべきことを決めたあともフォローが必要です。誰かに促されないと自分からは動けないことが多いので、目標を書いたホワイトボードを見ながら「今日は〇〇やれた?」と声がけをするなどして、親は 伴走者の役割 を務めましょう。 ■パパの家族会議参加は是か非か? 週に1回の家族会議は、子どもの自主性を伸ばす時間であると同時に、親子の濃密なコミュニケーションの時間でもあります。 家族会議という形なら、お父さんも参加しやすいのではないでしょうか。ふだんは仕事が忙しくて子どもとなかなか話す機会のないパパでも、週に1回10~15分程度の家族会議で、子どもの日頃の様子がわかりコミュニケーションも取れます。 子どもが複数いたら、上の子はママ、下の子はパパというふうに担当分けをするのもいいですね。 ただし、男性は女性より、必ず目標は達成しなければいけないと感じる傾向にあるようです。そのため、パパは目標が達成できなかった子どもを、ついつい責めてしまったり、口を出してしまう場合も。 そうなると、楽しくやる気を伸ばすためだった家族会議が、子どもにとって居心地の悪いつらい時間に変わってしまうかもしれません。 それを予防するためにも、パパにはあらかじめママから 「なるべく子どもに考えさせ、聞かれたことだけ答えること」「目標が達成できなくても責めないこと」「少しでもできたことがあったら褒めること」 などをお願いしておきましょう。 パパの性格によっては、家族会議に参加してもらわないほうがいいタイプもいます。それが、次の2タイプ。 ・もともと子どもに関心がないタイプ。 ・積極的に参加しすぎて、なんでも口出ししてしまうタイプ。 前者の場合、参加に乗り気ではないパパの気持ちは自然と伝わるものですから、子どものやる気をそいでしまうかもしれません。 後者の場合は、良かれと思って子どもにいろいろアドバイスしてしまうのでしょうが、口を出しすぎて自主性の芽をつんでしまいます。この場合は、ママがパパの言動や行動をある程度、コントロールする必要があるでしょう。 ■言いにくいことが言える「パパ育て」にもなる家族会議 子どものやる気、自主性を伸ばすための家族会議ですが、その場を借りて、日ごろから パパに頼みたいけど頼めなかったことをお願いする場 にしてもいいかもしれません。 例えば、子どもが目標を発表したら、「パパも何か目標を立てようよ」と持ちかけてみるのです。週に1回お風呂掃除をするとか、ゴミの分別ができるようになるとか、ママが手伝ってほしいと思っていたことを提案してみましょう。 パパの性格にもよりますが、子どもが「パパも一緒にやってみようよ」と言えば断れませんよね。子どもの手前、全くやらないわけにもいきませんから、家事の分担をしてくれるようになるかもしれません。 子どもと一緒にトライすることで少し遊びの要素が入りますから、妻から一方的に「家事を手伝ってよ」と命令されるより、パパもすんなり始めやすいでしょう。そして、1週間後、1カ月後には、パパも 家事のエキスパート になってくれたら…ママは大助かりですね。 家族会議は、自分で考え行動する子どもの自主性を育てると同時に、家族の重要なコミュニケーションの場です。顔を突き合わせて話し合うことで、いつもなら我慢してしまうこと、流してしまうことも、言いやすくなるのではないでしょうか。 ただし、掲げた目標が達成できなかったからといって責めるのはNG。それに向かってどう考え、どう行動したのかが大事なので、目的を間違えないようにするのが肝心です。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年11月10日本格的な秋のシーズンになってきましたね。夏から秋に季節が変わると毎日過ごしやすい気候になるせいか、何か新しいことを始めてみたり、または、いままでの習慣を変えてみたりと、これまでの自分とは違うことを始める方も多そうですね。 今年のあなたにおススメの「〇〇の秋」はなんでしょうか。 以下の簡単な心理テストをどうぞおためしください! Q.あなたはいま、ひとりで海岸の砂浜に立っています。秋も深まり、海には人影がまったくありません。波打ち際を歩いていると、砂の中にキラリと光るものを発見しました。それはなんだったと思いますか。 1.指輪 2.勲章 3.水晶玉 4.小刀 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「指輪」を選んだあなた 「手紙を書く秋」 SNSの普及で最近は、手紙や葉書を出す機会がめっきり減っていますが、この秋はご無沙汰している方にあらためて手紙や葉書を出してみましょう。センスの良い便箋や絵ハガキを探すのも楽しいです。丁寧に字を書くことは精神集中につながり、意外とリフレッシュできますよ。 2、「勲章」を選んだあなた 「映画を観る秋」 この秋はあえて映画館に足を運び、一人またはお友だちと映画を鑑賞しましょう。映画にはさまざまな人生が描かれています。いま、何か気になるテーマがあれば、それに沿った内容のものをまとめて観るのもおすすめです。ココロにじっくり栄養補給できますよ。 3、「水晶玉」を選んだあなた 「散歩する秋」 普段忙しくても、この秋はあえてゆっくりのんびり散歩に出かけましょう。歩くことは健康にいいのはもちろん、考え事をするのにも最適です。たまに道端の花や公園の緑にも目を向けて、自然の恵みも満喫すると気分もスッキリしますよ。 4、「小刀」を選んだあなた 「整理整頓する秋」 慌ただしい冬を迎える前に、この秋は家の中を点検し、不用品を断捨離しましょう。モノを捨てていくうちに、心に溜まってくすぶる気持ちも整理されてサッパリとしてくるでしょう。家の中もきれいになり片づいて快適な気分になりますよ。 いかかがでしたか? さて猛暑の時期を過ぎて涼しくなったいま、エアコンの効いた部屋から外に出て、秋を満喫しに出かけませんか? 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「 涼しくなったら出かけたい!あなたにピッタリの「〇〇巡り」は?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2019年10月15日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。 これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。 そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。 今回は、 「この毎日、いつになったら終わる…? 子育ての閉塞感から抜け出すためには」 という記事に寄せられたお悩みです。 記事では、育児にも小さい目標を設定して、それを励みに日常をこなしていきましょうとお話しましたが、今回寄せられたお悩みは、 「外出時の楽しみを小さな目標に設定したいけれど、子連れに対する世間の冷たい態度がつらい」 というママからのご相談です。 ■お悩み:子連れでおでかけ「世間の冷たい視線や態度がつらい…」 ランチの約束をする、スイーツを買って帰る…。もしできたなら、ちょっとした気分転換になってホッとできるでしょう。でも、現実にこれをできる人がどれだけいるでしょう。 ランチに行くために、もし電車に乗ったら…「ベビーカーが邪魔だ」「子どもの泣き声がうるさい」と言われ、車両に乗り込むだけで、そこの空気がかわります。また、移動するにも「ノロノロ歩くな」と言われ、お店にやっとたどり着いても、ほかのお客さんの目や声が気になって…。 帰宅したらどっと疲れが出て、そして家事。夜遅くまで仕事で、時には付き合いで夜中に帰る夫。片付いていない部屋に嫌な顔をされ…。 もう、外出することすら嫌になります。 ■回答:感じ方は人それぞれ「味方は必ずいる」と信じ、自分をいたわる 子育て中のママに向けられる「他人の冷たい目線」に対するやるせなさ、失望、腹立ちは実際経験しないと理解できないものかもしれません。 実は私自身、出産前は子どもの泣き声や騒ぐ声が苦手でした。そんな私が子育てをする側になった時、他人が子連れに対してどう感じるかわかっているだけに、外出から帰宅するとどっと気疲れしていました。 しかし! どんなにこちらが気をつかっても、冷たい対応をされることは多々ありました。レストランで「ほかのお客様からクレームが出ていますので」と言われ、雨の中、レストラン外の軒下で子どもをずっとおんぶしてなんとか寝かせようとしたり、私たちの席のそばを通りがかりに「出ていけ!」と言う人もいたり。 もちろん、私のいたらないところもあったと思いますが、「子どもなんてこんなものでしょ!」と開き直った態度をしていたわけでもないのに…と、とても悲しく本当に外出するのが嫌になった時期はありました。 このように、私自身及び周りで見聞きした経験から思うことは、どんなに用意周到に対策を講じたとしても「子連れママ」に向けられる非難の目は避けられないことがあるということです。 それが良いか悪いか、正しいか正しくないかではなく、 他人の感覚や感じ方は人それぞれ です。そのため、あなたに非がまったくなかったとしても、 残念な対応をされる可能性はある ということ。 ですから、どうぞご自身を 「周りに迷惑をかけてしまうダメな母親」などと思わないで くださいね。 ■子連れママに冷たい視線を送るのは2タイプ 子連れママに対し厳しい視線を送るタイプの人は、大きく分けて2種類あると思います。 ひとつは、周りへの気配りに欠けた子育てママから なんらかの迷惑を被った経験があり、子ども連れのママというものに悪印象 を持ってしまった人。もうひとつは、 子どもそのものが嫌い という人です。もしこのようなタイプの人たちに外で出くわしてしまったらどうしましょうか。 まずは「ここでは静かにしようね」などとあえて大きめの声で子どもに語りかけるなど、オーバーすぎるほど 「周囲に気をつかっている」ことをアピール しましょう。 前者のタイプは「気づかいのない無神経なママ」に苛立つので、一生懸命子どもに対応している様子を見せれば、あからさまに責めてはこないと思います。 後者の子ども嫌いタイプはこちらのアプローチや努力だけで回避することは難しいので、にらまれたり文句を言われたら「すみません」と対応しつつ、 「やれる努力はしているのだからどう思われても仕方ない。世の中はいろいろな人がいるのだから」 と心の中でつぶやき、自分の気持ちを守りましょう。 こういった人たちの態度や言葉をつらく感じるのは「子どものしつけがちゃんとできない」「こんな場所に子どもを連れてくるなんて非常識だ」と一方的に ダメな母親だと責められている 気がするからではないでしょうか。 しかし、どんなしつけをするか、子どもをどこに連れていくかは、それぞれのご家庭の判断です。自身を省みることはあってもいいですが、自分はダメだと落ち込むことはありません。 ■自分で自分をねぎらって欲しい ご相談内容を読む限り、私はあなたの一番の思いが「自由に外出できるようになりたい」ことではなく、「育児を頑張っているのに、夫を含めた周囲の人に理解されないどころか、非難されてしまうつらさをわかってほしい」ことではないかという印象を受けました。 でも、あなたのつらさ、頑張りはあなたが一番わかっているはずです。それなのに、外出先で遭遇した心ない人や夫からの理解のない態度にダメな母親と責められていると思い込んでいるのではないでしょうか。 だからこそ、あなたには 「自分で自分をねぎらう」 ことを習慣にして欲しいのです。 もし、外出することで心がふさぐようなら、無理におでかけする必要はありません。例えば「水曜の午後は必要最低限の育児以外しない」と決めて録画したドラマを観たり、SkypeやLINEのビデオ通話などでお友だちとおしゃべりしたり、SNSを利用して同じような悩みを抱えるママを見つけたりするのもいいでしょう。 また、本当に予定も何も決めずに、思う存分お昼寝をするのもおすすめです。育児に家事に頑張っている自分を、 徹底的に甘やかしてねぎらう のです。 口うるさい夫には「最近体調がすぐれないから家事ができなかった」と言って家事をさぼってもいいでしょう。そうしてでも、自分にはやさしくしてあげてください。 ■理解してくれる人を信じる、味方にする もし、あなたが思いきって子どもと外出した時、冷たい視線を送られることがあったとしても、周囲の人全員があなたの「敵」となるでしょうか? おそらく周囲を気づかうことができるあなたに対して、100人が100人全員、不快だと感じることはありません。言葉には出さなくても、「頑張って!」「大丈夫だよ」と応援してくれる人が大多数ではないでしょうか。 あなたが感じるつらい気持ちを理解できる人は(私も含め)必ずいますから、「頑張っているのにわかってもらえない」というネガティブな気持ちをひとりで抱え込まないでくださいね。 自分の頑張りに対して、自分でごほうびをあげる習慣を身につけていきましょう。例えば、お散歩ついでにコーヒーをテイクアウトして、公園で子どもを遊ばせつつゆっくり飲むといったささいなことから始めてみてはいかがでしょうか。 そうやって、少しずつ行動範囲を広げながら、自分自身をねぎらうことを楽しめるといいですね。 いかがでしたか。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月13日あなたが理想とするのは、どんなお母さんですか? 家事も仕事も完璧で、おしゃれな家に住み、子どもとはいつもニコニコ接し、夫とは恋人同士のように仲良く…。 「理想は理想、自分にはとても無理…」と思いつつも、こうなりたいという気持ちと現実とのギャップが少しつらくなる時もあるでしょう。 「理想のお母さん像」は、どうしてママたちを追い詰めてしまうのでしょうか? ■どうして「理想のお母さん」を目指してしまうのか? 厚生労働省が発表した2018年の人口動態統計によると、1人の女性が生涯に出産する子どもの数にあたる合計特殊出生率は1.42と、前年から0.01ポイント下がっています。 その数字が語るように、今は昔と違い、子どもの数は1人か2人の家庭が多く、多くても4〜5人でしょう。そのため、お母さんは育児の経験値があまり積めず、 「失敗してはならない」 という思いが強くなるのではないでしょうか。 さらに、お母さんは子どもを守ろうとする保護本能が強まっているうえ、子どもの教育や習い事、しつけなども考えて実行していかなければいけません。 そうすると、 「こうでなければならない」 という子育ての理想、お母さんの理想像を作り上げてしまうのでしょう。 そういう時、私はあえてネットの情報にたくさん触れることをおすすめしています。ネットには、相反する情報がいっぱい氾濫しているからです。 例えば、離乳食はなるべく早く始めた方がいいという意見もあれば、食物アレルギー予防のためになるべく遅くした方がいいという意見もあります。英語学習も、早期教育がいいという説もあれば、ある程度日本語ができるようになってから始めた方がいいという説も。 そうすると、 育児には絶対の正解がない と実感できますよね。自分の正解が、ほかの人の正解とは限らないのです。 例えば、東京なら私立小学校への入学はそれほど特別ではないけれど、地方では公立が主流ですよね。生育環境や住んでいる場所、タイミングが違えば、育児に対しての考え方や常識も違って当たり前。 結局、育児はその子にとっての正解しかないし、そのお母さんにとっての正解しかないことがわかるわけです。正解は人それぞれですから、違うからといって自分が間違っていると不安になることはありません。 もし、自分が「理想のお母さん」を追い求めすぎていると感じた時は、あえてネットの情報に触れてさまざまな意見に耳を傾けてみませんか。 ■ほかの人の目、ほかの人の言葉が気になったら? 例えば、「母乳じゃないの?」と義理のお母さんから聞かれたとしましょう。そこで「母乳で育てられないのは母親失格?」と落ち込む必要はありません。 母乳で育てるのが義母の常識であって、あなたの常識ではないだけ。義母も間違っていませんし、あなたも間違っていません。 「この人の正解はそれなのね」と受け止める だけで、気にすることはありません。 そう言われたなかで、自分が「いいな」と感じたものは取り入れればいいですし、ちょっと違うと思ったものは取り入れなければいい、無理と感じたら無理と言えばいいのです。 判断ポイントは、取り入れてみて「うれしい」と思うか「え?」と思うか。「あの人が言ったから」とか「世間ではそうだから」という理由でやらなければいけないと思った時点で、それはあなたや子どもの「正解」ではないでしょう。 育児に関しては、快感か不快かで判断 していいと思います。それは一人ひとり違うものですし、自分に当てはまるものもあれば、そうではないものもあります。 そこは、子どもやママ中心で考えていいでしょう。自分がいいなと思ったものだけやって、違和感を覚えたらやめればいいのです。 ■夫から「理想のお母さん」を押し付けられたら? あなたの理想と夫の理想が違った場合は、快・不快で判断するのは難しいでしょう。一緒に育児を担う2人ですから話し合わなくてはいけません。 ほかの人でしたら「そうですね〜」と流せるところでも、夫には「私は違うことを考えているから、どうしようか?」と話す必要があります。 できれば、長い時間子どもと過ごす、面倒を見る方に合わせるのがベストですが、お互いが自分の理想を主張して平行線のままの場合、どうすればいいのでしょうか? 例えば、自分は必要ないと思っている習い事を、夫がやらせたいと言い始めたら? 「その時だけ、 あなたがサポートして 」と頼めばいいのです。そうやって妥協点を見つけてはいかがでしょうか。 男性の場合、「じゃあ、やってよ」と言うと、大抵やらないですよね(笑)。妻が折れてサポートしてくれるのが前提で「やらせたい」と言っているからでしょう。 でも、口を出すのに手は貸さないというのはおかしいですよね。ですから、「俺はできないよ」と言われたら、「じゃあ、あきらめるしかないね」でいいと思います。 夫とは、話し合える関係、理解し合える関係がまず大切。 でも、話し合う余地もなく、育児は何もやらないのに「理想のお母さん像」を押し付けてくる夫も少なからずいます。その場合は、「丸投げ」がおすすめ。 例えば、夫は娘を小学校から女子校に通わせたいけれど、あなたは地元の公立小で十分と思っている場合。「私は公立小でいいと思っているけど、あなたがそう考えるなら検討してみるから、どこの学校がこの子にとってどのようにいいのか調べて教えて」と丸投げするのです。 そこで夫が動かないなら、彼の理想はその程度なのです。「自分以外の人がお膳立てしてくれるなら」の理想であって、本気でやりたいことではないということでしょう。 ■「理想のお母さん」は存在しない 誰にでも共通するような「育児の正解」はありません。あなたと子どもの正解は、ほかの親子の正解ではありませんし、その逆もしかり。 育児に正解がないのであれば、みんなが同じ理想を目指さなくてもいいのではないでしょうか。 「理想のお母さん」も存在しない といえるでしょう。 ほかの人の意見を参考にするのはいいけれど、必ずしも同じようにする必要はありません。育児の正解や常識は人それぞれで、親子の数だけあります。 もし、「理想のお母さん」像に押しつぶされそうになったら、 相手の言うことが絶対だとは思わないこと。 なぜなら、ほかの人はあなたの子どもの成長に責任をとってくれるわけではないのだから。 まずは自分の子どもをよく観察し、あわせて自分の現状を鑑みてベストと思われる方法を選べばいいでしょう。 自分と我が子にとって正解があるとしたら、次の2つ。 ・お母さんが子どもに対して笑顔を向けられること ・「あなたが大事」というメッセージをお母さんが子どもに伝えられること 仕事が忙しくて家事がうまく回っていなかったり、ほかのお母さんと比べて「できていないな」と思うことがあったりしても、最優先すべきは上の2つ。 もし、ほかの人から何か言われてモヤモヤするのであれば、それは相手の主張が少し正解だと感じているからかもしれません。でも、それは自分ではできないと感じている…。 それもまた事実であって正解だと認めることです。ほかの人と自分は別の人間だから、正解もまた別。「できない」と思ってやらないことも、あなた自身にとって正解で、ほかの人と違っていいのです。 それが、あなたと子どもの正解ですから。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月08日「ベビーカーを押していたら『邪魔だな』と知らない人に怒鳴られた」 「夫に『専業主婦は楽でいいよな』と言われた」 「義母が予告なく訪問してきて、子どもが昼寝できなかった」 そんな日々の「あるある」で 怒ったり落ち込んだりした時、皆さんはどう感情をコントロールしていますか? そういった負の感情にとらわれて、なかなか気持ちを切り替えられない場合、周りに嫌な空気を巻き散らしたり、ついつい子どもや夫に八つ当たりしてしまうこともあるでしょう。 怒りや落ち込みを引きずらないためには、どうすればいいのでしょうか。 ■怒りや落ち込みなど負の感情はどこから生まれる? 実は、怒りや落ち込みという感情は、誰かに怒られるといった「自分以外の何かが引き起こす」ために生まれるものではありません。 怒りという感情は突きつめていくと、 「相手が自分のことをわかってくれない」という失望 が引き起こすものです。 一方、落ち込むという感情は 「自分はダメでデキない人間だ。価値がない」という思い込み が強くなり、自己肯定感の低下や自己無力感が引き起こすもの。 「理解してほしい」という希望や「自分はダメだ」という思い込みなど、自分の中から生まれる感情が怒りや落ち込みを引き起こしているのです。 負の感情は、ほかからの働きかけではなく、自分の中から生まれてくるものだと早く気づければ、ダラダラと長く引きずることはなくなります。 しかし、怒りや落ち込みの感情にとらわれている最中は、冷静な判断ができず、なかなか自分で気づくのは難しいでしょう。そんな時に活用してほしい怒りの鎮め方、アンガーマネジメントの方法をご紹介しましょう。 ■ステップ1:怒りや落ち込みの感情を2つの方法でコントロールする まず、自分が怒りや落ち込みの感情にとらわれ、冷静さを失っていると感じたら、次の2つをやってみましょう。 1.ひとりになる。 2.深呼吸する。 まずは、自分自身に向き合うために、別部屋に移動する、トイレに入るなどしてひとりになりましょう。それから、大きく深呼吸をするのです。 怒りや落ち込みを感じている時は、自律神経のうち交感神経が優勢になりノルアドレナリン(激しい感情などで出る交感神経の情報伝達物質)が放出されます。 それを抑えて体を回復させる状態、つまり心を平静に保つ副交感神経を優勢にするためには、深呼吸をしたり、トリプトファン(心の安定を保つ情報伝達物質セロトニンを増加する効果がある必須アミノ酸)が含まれる大豆製品や乳製品を食べるといいでしょう。 中でも、すぐできるのが深呼吸。何度もやることで、心のバランスを保ち冷静さを取り戻せます。ほかの人の目がある場所では緊張を感じて副交感神経が優勢にはならないので、必ずひとりになることが条件です(*)。 もし、子どもを感情的に怒ってしまいそうな時などにもおすすめ。子どもとはいったん離れ、別の部屋に移動してひとりになることで、怒りをコントロールできるようになるでしょう。 ■ステップ2:どうして怒ったのか、落ち込んだのかを自分に問いかける ひとりになり深呼吸をすることで落ち着いてきたら、次のステップへ進みましょう。 自分の怒りや落ち込みという感情に意識を向け、「どう思ったから怒ったのか、落ち込んだのか」を 自分自身に問いかけて みてください。 例えば、上司に理不尽なことで怒られて落ち込んだ、せっかく作ったごはんを子どもがすべてこぼしてしまい怒っているなど、自分の嫌な気持ちが「誰に対してなのか、どんなことなのか」を、自分自身との会話でひもといていきます。 嫌な気持ちの対象がはっきりしたら、次は 「自分はどう思ってほしかったのか、どう伝えたかったのか、どうしてほしかったのか」 を明確にしましょう。 例えば、子どもにごはんをおいしく食べて欲しくて一生懸命に用意したけれど、それがかなわなかった。そのがっかりした気持ちが怒りへと変わったことが理解できます。 そうやって冷静に分析していくと、嫌な気持ちは不思議と薄まってくるでしょう。 ただし、自分に責任があると思い込みやすい人、自責タイプの人は、怒りが自分への強い失望へ変わることがあります。そうすると、「私はダメな人間だ」とさらに落ち込む場合も。 そうならないために、自分を責めてつらくなったら、 「私だけが悪いんじゃない」 とあえて他責、自分以外に責任があると言いきかせるんです。私だけが悪かったのではなく、怒った上司もちょっと機嫌が悪かったし、子どものあの態度もないよねってつぶやいてみるんです。 そう言っているうちに、どう思って欲しかったか、どうして欲しかったか、どう伝えたかったのか、どうしてそう思われてしまったのかがだんだんとわかってきます。 ■ステップ3:「他人は他人、自分は自分」価値観や感情に流されない 自分が怒りや落ち込みを感じた原因や、それによる負の感情を解き明かしていくうちに、次のことがはっきりしてきます。 今起こった嫌なことは 「その時点での相手の価値観からくだされた判断」 であり、たまたま相手がその時、そう感じただけのことだと気づくでしょう。 それは、本来の自分に対しての評価ではなく、 一過性のもの 。自分はダメだ、わかってもらえない存在だと思い込んでいたことが、真実ではないとわかってくるのです。 大抵、嫌な気持ちを引きずる原因は、相手の言っていることや態度が「真実」だと思い込んでいるから。そうすると、長くいやな気持ちを引きずり、立ち直れなくなるのです。 寝る前などは副交感神経が優勢になって冷静になります。そういった時、何に怒っているのかに焦点を見定めて、自責傾向が強く出てきたなと感じたら「自分だけが悪いわけじゃない」と言い聞かせましょう。 自分を責める気持ちが薄まったら、「どうして欲しかったのかな」「どうわかって欲しかったんだろう」と自分を見つめます。そうすることで、嫌な気持ちを周りにまき散らすことが少なくなり、八つ当たりも減るでしょう。 ■あなたは自責? それとも他責タイプ? ただし、 他責の多用には注意 を。他責傾向が強くなってしまうと、落ち込んだ気持ちから復活するのも早く後に引きずらないメリットがありますが、反省の気持ちが薄まり、失敗は周りのせいだと攻めたてて迷惑をかける存在になる場合も。 ですので、「自分の責任ではない」と言い聞かせて気持ちを浮上させるテクニックは、もともと自責傾向が強く、一つつまづくとずっと引きずって周りに八つ当たりをして落ち込むタイプの人におすすめです。 自分が自責タイプか他責タイプかがわからない時は、 「何かトラブルが起こった時、とっさに自分がどう思うか」 を思い出してみましょう。 自分が悪いと感じる人は自責タイプ、自分以外の人やものが悪いと思う人は他責タイプに分けられるでしょう。 ただし、それは程度の差があり、混在していることもあるため、どちらかに白黒はっきり分けられるものではありません。 どれくらい負の感情が続くかによって自責傾向が強いかどうかが分かります。 落ち込みや怒りが3日続くなら自責タイプ でしょう。 自責タイプの中でも、すぐ「悪かった、ごめん」と言えるのは「プラスに働く自責」で負の感情をあとに引きずりません。何も言わずにうつうつとずーっと怒っているのは「マイナスに働く自責」なので注意しましょう。 自責、他責、それぞれに良いところもあれば悪いところもあります。要はバランスです。この機会に、自分の怒りや落ち込みの感情を見つめなおしてみましょう。 *参考書籍:小林弘幸著「怒らなければすべて健康」(祥伝社黄金文庫) エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月05日夫がリストラされた、子どもが受験に失敗した、せっかく建てた家に欠陥がみつかった…。自分ではどうしようもない逆境やピンチに出くわすと、不安で不安でしようがなくなりますよね。 「これから、どうすればいいの…」 不安で心配で、途方に暮れることもあるでしょう。そんな時、どうすればいいのでしょうか? ■家族のピンチが不安でしようがない…理由は3つ 夫のリストラや子どもの受験失敗など、長い人生、いろいろな逆境やピンチに出くわすこともあるでしょう。 そういった時、不安に押しつぶされそうになる一番の理由は、 「自分ではどうにもできない」という不安 。 自分が原因ではない、自分の力が及ばない、自分ではコントロールできない逆境だから、一層不安になるのではないでしょうか。 また、あなた自身の性格も影響しているのかもしれません。不安を大きく感じるのは、ある意味、 慎重で計画的。用心深く、常に最悪を想定するような性格 だからでしょう。 そういった性格は、良いことより悪いことにフォーカスしやすく、少しでも悪い方に向いてしまうとすごく不安になる傾向があります。 また、自分は微力で何もできないと思い込んでいる場合もあります。例えば、専業主婦の場合、夫がリストラにあうことは収入が途絶えることになりますから、とても不安ですよね。 そういう人は 完璧主義で、ちょっとしたミスも見逃せないタイプ。今の生活が脅かされることが苦手 で、不安にかられてしまうのです。 でも、自分が代わりに働いてしのぐという考えにはなかなかたどりつかない。それはきっと、「一家の大黒柱として働く自分」を想像したことがなく、そのような意識で仕事に向かった経験がないから、自分を過小評価しているのでしょう。 ■不安に負けないための4つのステップ 自分ではどうにもできない逆境に直面し、不安で不安でどうしようもないという人は、以下の4つのステップをやってみましょう。 ステップ1.不安になっていることを認識する 人間は、不安を感じ過ぎると、そのストレスが怒りの感情に転換することが多いようです。子どもや物に八つ当たりしたり、失意の夫に怒りをぶつけても、何の解決にもなりません。 まずは「自分は今、不安に思っている」ことを認めるのが最初のステップです。もし、理由のはっきりしないモヤモヤした怒りがこみ上げてきたら、「これは不安が原因じゃないのかな?」と自分自身に問いかけてみましょう。 すると、自覚はなかったけれど、実はすごく不安に感じていることに気づけるでしょう。 ステップ2.何がいやなのか、何が怖いのかを自分に問いかけ、書き出してみる もし、あなたが不安に感じていることが現実になった場合、何がいやなのかを想像してみましょう。 例えば、夫がリストラされて今と同じ生活ができなくなるのがいやなのか、落ち込む夫を見るのがいやなのか、家族が離ればなれになって路頭に迷うのがいやなのか…。 あなたが最悪と考える状況になった時、その中でもどういったことが起こるといやなのか「不安を細分化」してみましょう。 ステップ3.最悪の状況を防いだり、改善できることはないか考える 自分は一番何がいやで不安に感じているのか。それがわかれば、防ぐ方法や改善する方法を探ることができますね。 例えば、夫がリストラされた場合は、失業保険がもらえないのか、その手続きはどうしたらいいのか、自分が働く方法はないか、親に援助をお願いできないか、行政に相談できるところはないか。 そう考えると、最悪な状況になる前に、自分でもできる手立てはいろいろあるはずでしょう。 ステップ4.自分でもできることに集中する ステップ3でみつけた自分でもできることを、ただひたすら集中してやりましょう。 一番不安な時って、何もせず、何もできずに、不安だ不安だと言うしかない時ですよね。でも、何かしらの対応をしていると、不安は軽減されていくでしょう。 そうやって手立てを探し行動することで、予想できる一番最悪なことは避けられるようになるのではないでしょうか。 ■それでも不安になってしまうあなたへ、3つの対処法 それでも、自分の力ではどうしようもなくて、不安からなかなか逃れられない時は、次の3つを試してみてください。 ・鼻歌を歌う ・掃除をする ・料理をする 最近、「マインドフルネス」という言葉をよく耳にしませんか? 余計なことは何も考えず、ただ目の前にある今のことだけに集中して作業することで、心をリセットする方法です。 頭の中をからっぽにすることで、一時的ですがストレス軽減効果があり、アメリカの大手企業や政府機関、学校などで取り入れられ始めています。 無心になれるという意味で、写経や座禅なども効果的ですが、子育て中のママには「鼻歌を歌う」「掃除をする」「料理をする」が生活に取り入れやすいのではないでしょうか。 少しでも不安を自覚したら、やってみるといいでしょう。あくまでも一時しのぎではありますが、少し心は軽くなるので、最悪な状況から浮上するきっかけになるかもしれません。 不安を感じた時にやるべき4つのステップを繰り返していれば、よく言われる「心配事の9割は起こらない」説が実感としてわかってくるのではないでしょうか。 その経験を積むことで、不安になってもその感情にさいなまれたり、悪い方向へ考えすぎてしまう癖は自然と改善されていくでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月04日子どものお世話をして、パパの食事を作って 、掃除して、洗濯して…その繰り返しの毎日。ふとSNSを見ると、同じママなのに家事も育児も仕事もそつなくこなす人たちのキラキラな生活が目に入ってきます。 そんな時、ふと頭に浮かぶ疑問。 「自分は何が好きだったっけ? どんなママになりたかった?」 そう自問自答した時、答えが見つからないママは少なくありません。周りはイキイキと「やりたいことをやって、なりたい自分になっている」ように見えるのに、自分は家事育児で手一杯。 「自分も何か始めたい、何かやらなくては!」と焦る気持ちとは裏腹に、そもそも何がやりたいのかがわからない…。自分の「好き」がわからなくなった時、どうすればいいのでしょうか? ■自信がない…自分の「好き」がわからなくなってしまった理由 「毎日忙しくて何もできないし、そもそも何がやりたいのかわからない。周りと比べて自分はこのままでいいの? 自分は何もやっていない…」 どうして、そんなに自信がなくなってしまったのでしょうか。 結婚後は夫、出産後は赤ちゃん第一になっていませんでしたか? なんでも 自分を後回し にしてきたために、自分の好きなこと、やりたいことがわからなくなっているのかもしれません。さらに、家事育児で疲れているから、どうしたいのか思い出せない、考えられない…。 さらに、やってみてできなかった時が怖い、できなかった状況を見るのがいやというネガティブな気持ちから、 「どうせできない」とブレーキ をかけてしまっているのかもしれません。 自分が何をやりたいのかわからない焦りは、この2つが理由の場合が多いです。 そんな現実を見たくないあなたは、忙しいから何もできないと自分に言い聞かせていませんか? でも、どこかで納得していない自分もいる。だけど、それを無理して推し進めるほど、自信も体力も時間もないところで悶々(もんもん)としているのでしょう。 ■自分に自信を取り戻したい「では、どうしたら?」 そんなモヤモヤを吹き飛ばして、自分のやりたいこと、好きだったものが何だったかを思い出してみましょう。 即効性のある対処法としては、次の3つがあります。 1.1日1回、必ず好きな物を食べる。 人間の三大欲求の一つと言われる、食欲。中でも食欲は、ダイレクトに快感へ結びつきやすいうえ、子育て中でも一番実現しやすいもの。まずは、食欲で自分の快感を満たしてもらい、好きという感覚を呼び起こしましょう。 ついつい夫や子どもの好物に合わせて献立を考えたり、子どもの食べ残したものを食べなければいけないこともありますよね。 そういった時でも1品だけ、例えばデザートだけでもお母さんの好きなものを食べてください。1日1回必ず自分が好きなものを食べることで、「好き」の感情を思い起こしましょう。 2.外に出かけましょう。 図書館でも児童館でも公園でもどこでもいいので、子どもと一緒に外へ出かけましょう。保育園や学校の読み聞かせボランティアや、運動会の手伝いとかもいいですね。 そして、周囲の人を観察してみましょう。ぼーっと公園でほかのお母さんを観察するだけでもいいです。「あのお母さんいいな。あの子はきっとこういう子かな」など、なんでもいいので感情を呼び起こしてみましょう。 そして、逆に「自分はどうかな、どう見えているかな」と考えてみましょう。自分はどうなりたいか、どんな子育てをしたいか、どんなお母さんになりたいかなど、自分自身を見つめるいいきっかけになります。 そうやって思い浮かんだ「理想の自分」の具体像がはっきりするにつれ、自分が何をやりたいか、自分はどうなりたいかが見えてくるでしょう。まずは外に出て、周囲を観察し、なんでもトライしてみませんか。 3.子どもの時に好きだったことを思い出す。 お絵かきが好きだったなら、日常のマンガを描きとめてSNSに載せる。運動が好きだったなら、家の中でもできる親子体操やヨガなどをやってみる。 子どもの頃に好きだったことは、損得抜きでやってきたことばかり。「できるかな」「将来役立つかな」など思わないでやってきたことを、まずはもう一回思い出してみるのです。 これには、好きなことをやる快感を思い出す、どういったところが好きだったかをより具体的に思い出す2つの意味があります。 例えば、絵を描くことが好きだったなら、その作業自体が好きなのか、一人でやることが好きなのか、屋内の作業が好きなのかなど、ほかのこととも総合して考えてみるのです。 以上の3つをやってみると、自分は何が好きで、何をやりたいのかがだんだんと見えてきます。それを、書きとめてみましょう。そうすると、好きな優先順位もわかってきます。そういう自問自答の作業をして欲しいのです。 ■3年後の自分はどうなっていたい? 手紙を書く 自分の好きなこと、やりたいこと、自分がなりたいものを書き出したら、次は 「3年後の自分へ」 手紙を書いてみましょう。 5年、10年では先すぎて「自分がそんな風になれる気がしない」とあきらめがちですし、半年後や1年後では近すぎて「なりたい自分」の選択肢を狭めてしまいます。そこで、3年という区切りが一番適当なのです。 3年後はどうなっていたいか、3年後の自分に何を言いたいかを、 紙に書きとめる だけでもいいですし、思いついた時に 携帯電話にメモする でもいいのです。すると、自分に目が向き、今は何をすべきかが見えてきます。 3年後の一歩目は明日ですから、明日、自分のために何をすべきかが見えてくるでしょう。3年後の「理想の私」は、その繰り返しで形作られていきます。 書きとめた「こうしたい、こうなりたい」は、 見返せる形で書き残す のがいいですね。それは、「こうしたい、こうなりたい」はだんだん変わっていくこともあるからです。 過去の「こうしたい、こうなりたい」を見返すと、それが思いつきで書いたものなのか、それともずっと願っている望みなのかが見極められますよね。書いていくこと、残すことが大事。 見返すことで、やりたいことがよりクリア になっていきます。 手紙を書くのは、必ずしも3年後の自分と決めなくても構いません。例えば、子どもの就学・入園など説明ができる節目があれば、2年後や4年後でも区切りとしていいのです。 子どもが小さいうちは、「こうしたい、こうなりたい」が必ずしも 自分のことではなくてもいい と思います。例えば、子どもをどこの学校に入れたい、子どもにこうなって欲しいというゴールもアリです。 小さな子どもが自分の進路や学校を選ぶのは難しいですから、そのサポートをしたい、子どもの教育に注力したいというのもまた「自分の望み」だと自覚することも大事。子どもの未来でありつつ、自分の未来でもあるわけです。 ■「こうしたい、こうなりたい」の輪郭が見え始めたら 自分の「こうしたい、こうなりたい」を3年後の自分あてに繰り返し書いていくと、だんだんと目標が定まってくるはずです。そうしたらいったん、手紙を書く作業はやめてもいいでしょう。 目標を達成した、または「こうしたい、こうなりたい」がなくなったら、また「3年後の自分へ」手紙を書けばいいのです。 女性は、結婚、出産、育児と、ライフステージが大きく変わるタイミングがあるので、その時々でやりたいことが変わってもいいと思います。子どもの教育に注力する時もあれば、自分の好きなこと探しをする時もあるでしょう。それが、遅い早いはありません。 家庭はこうだけど、自分の仕事はどうだろう。自分の体力はどうだろう。夫との関係はどうだろう。その時、その時で、やりたいことを思いついたら書きとめるというのでいいと思います。 それを繰り返すことで、きっと あなたの本当の「好き」が見えてくる のではないでしょうか。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年10月03日9月も後半になりました。あなたの夏休みはもう終わりましたか? 夏休みは実家に帰る方も多く、同窓会などもよく開かれる時期ですよね。そのため、過去の自分の思い出にふけったり、現在の自分を省みたりしていた方もいらしたのではないでしょうか。 さて、過去のあなたが目の前に現れたとしたら、いまのあなたにどんなメッセージを伝えるでしょう。 以下の簡単な心理テストをどうぞおためしください! Q.あなたは夢の中で4人の子どもに出会いました。子どもたちは全員あなたのココロの中に住んでおり、とても仲良しのきょうだいだと言います。話してみると、この子たちはそれぞれキャラが違うようです。さてあなたはこの中で「上から2番めの子」は誰だと思いますか? 1.とても陽気でよくしゃべる元気な子 2.口数は多くないがにこやかで、場を和ませる子 3.おとなしくて他のきょうだいの様子をよく見ている子 4.優しく涙もろくてすぐ泣いてしまう子 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「とても陽気でよくしゃべる元気な子」を選んだあなた 「ちょっと休んでみてもいいよ」 過去のあなたは、毎日いろいろと頑張っているあなたを応援しつつ、たまには立ち止まって自分を労わってあげてというメッセージを伝えているようです。人知れず努力家のあなたにずっとパワーを送ってくれているのでしょうね。 2、「口数は多くないがにこやかで、場を和ませる子」を選んだあなた 「大丈夫、心配しないで」 過去のあなたは、いま何かと悩んだり、気をもんだりすることが多いあなたを優しく見守っているようです。あなたがどんな状況になってもきっとうまくやれる! と信じて応援しているのでしょう。あなたも自分のことを信じてあげてくださいね。 3、「おとなしくて他のきょうだいの様子をよく見ている子」を選んだあなた 「思い出してね」 過去のあなたは、現在のあなたがなんらかの理由で封印してしまった思いや願いを諦めてしまわないでというメッセージを伝えているようです。いまのあなたにはそれを実現する力がついていたり、実現させられる環境が整ってきているのかもしれませんよ。 4、「優しく涙もろくてすぐ泣いてしまう子」を選んだあなた 「すごいね、頑張っているね」 過去のあなたは、現在のあなたに祝福のメッセージを伝えているようです。大変なことや辛いこともあったかもしれませんが、それを乗り越えて現在のあなたがいるのでしょう。過去のあなたが理想としていた状態に近づいているのかもしれませんよ。 いかがでしたか? この秋は子ども時代を振り返りつつ、今年後半の過ごし方を考えてみてもいいかもしれませんね。誰でも未来はハッピーにしていきたいものですが、あなたは普段の生活で、幸せ気分をキャッチするのが上手でしょうか? 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「幸せキャッチ感度を上げるには? あなたの「ココロの柔軟性チェック」」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2019年09月15日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。 これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。 そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。 今回は、 「夫の愚痴 甘え? それともモラハラ? やってはいけない妻の対応」 という記事に寄せられたお悩みです。 記事では、夫から愚痴をぶつけられる妻側の立場に立ってお話しましたが、今回寄せられたお悩みは、子どもに対する注意の仕方について、 妻から責められてしまう夫 からのご相談です。 ■お悩み:モラハラ妻? 子どものしつけで責め立てられる夫 小5男の子、高3女子、21歳社会人、そして妻の5人というごく普通のサラリーマン家族です。 よく生活の中で、子どもに「また靴直していない」「また湯沸かしのスイッチ切ってないな」「ゴミが落ちてるのに見て見ぬふりか」など、小言のようなことをついつい言ってしまいます。 そのため、ちょっと妻と口げんかになった時には「あなたもたまに同じことをしているんだから、人のこと言える立場じゃないでしょ」と昔の失敗などいくつも掘り返してきて責め立てられます。 でも、だからといって注意しなかったらしなかったで「なんで注意しないの?」「子どもたちに関心がない」などと責められます。 どう対応したらいいでしょうか? ■回答:子どもを通して自分が責められているように感じる妻 普段、仕事で忙しいお父さんが、これほど日常生活の細かいところまで注意できるというのは、関心がないどころか逆によく子どものことを見ている方だと思います。 しかし、せっかく子どもに良かれと思って言っているのに、妻からそれを否定されて、どうしたらいいのかわからなくなってしまう気持ちも理解できます。 人工知能研究者、脳科学コメンテイターで『妻のトリセツ』(講談社+α新書)著者である黒川伊保子さんによると、女性脳の中では一定程度の体験記憶が「心の動き」と共に格納され、それをトリガー(引き金)にして、過去の類似体験を瞬時に引き出すことができるそうです( 「俺のごはんは?」育児でヘトヘト妻の“怒りの地雷”を踏む夫の一言【夫にイライラするのはどうして? 脳から科学する“妻のトリセツ” 第2回】 参照)。 もしかすると妻は、かつて夫が子どもと同じ行動をとってイライラした記憶を、夫との口げんかを引き金に思い出したのかもしれません。 または、子どもが叱られていることを妻自身も苦手と感じていたり(例えば、妻もスイッチを切り忘れるなど)、きちんと子どもをしつけできていないと遠回しに夫から責められているように感じて、反発したくなったのかもしれません。 ■夫と妻では大きく違う「注意したいポイント、注意してほしいポイント」 夫が困惑してしまう原因の一つとして、妻が夫に期待している「子どもを注意するポイント」と、夫自身が「注意したくなるポイント」におそらくズレがあることが考えられます。 もしかすると妻は「夫は外でいろいろな世界を見ているのだから、子どもには細かい日常のことより、将来についてなどもっと大局的な視点で話をしてほしい」と考えているのかもしれません。 しかしそうであったとしても、その妻の不満をけんかの際にいきなり持ち出され、過去の失敗まで引っ張り出されると、夫もいい気はしませんよね。「それならもう注意しない!」と言いたくなる気持ちもわかりますが、そこでグッとこらえて「だったら、どういことを注意してほしいと思っているのか」と妻に問いかけてみてはいかがでしょうか。 子どもを注意するポイントにズレが生じていることでもわかるように、何を一番大事にして子どもを育てるのかという点が夫婦間で共有されていないように感じます。普段からお互いの考えを伝えあうコミュニケーションが不足しているのかもしれませんね。 ■「子どもがどうあってほしいか」夫婦で意見を共有する 子育てに絶対の正解はありません。これを良い機会ととらえ、今一度、夫婦で「子どもたちにはどう育ってほしいか」「そのためにどういう働きかけをするか」を話してみてはいかがでしょうか。 そのうえで、例えば勉強への姿勢や習い事、進学など、将来に関することは父親、日常の生活習慣やマナーについては母親というように、子どもに対する責任分野を2人で分担してはいかがでしょうか。それぞれの範囲で意見が違うところについては、話し合って決めていくといいでしょう。 子育ては自分自身の価値観がダイレクトに反映されるものです。夫婦で話し合う過程で、お互いの考え方に新たな発見がみつかるかもしれません。それに気づくことで理解が深まり、夫婦としてより良い関係になれるように思います。 いかがでしたか。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年08月29日「夏休み明け不登校」という言葉をご存じですか?」 長い夏休みが終わり、もうすぐ学校が始まる…。もともと以前から学校に行きたくない思いがある子は、すっかり家でのんびりすることに慣れてしまい、夏休みの終わりにその気持ちが顕在化してくるのです。 「ママ、学校に行きたくない」 突然の子どもの告白に、びっくりするお母さんもいるでしょう。しかし、実はその前から、子どもは危険信号、SOSを発しています。 そんな 「夏休み明け不登校」のサイン、それに気づいた時の対処法 をご紹介しましょう。 ■夏休み明け不登校の兆候、3つのサイン 「学校に行きたくない」。そんな気持ちを抱えている子どもが発しているSOSとして、次のようなサインがあります。 ・朝起きられなくなる。 ・朝、頭痛がしたりおなかが痛くなる。 ・夏休みの終わり頃に「学校に行きたくない」と言い出す。 始業式が近づくに連れ、上記のような症状を子どもは訴え始めます。 先生が怖い、友だちとうまくいかない、給食が苦手…など理由はいろいろでしょうが、低学年になればなるほど、子ども自身もわからないことがあります。 最近、注目されている子どものタイプに 「ハイリーセンシティブチャイルド(HSC)」 というのがあります。アメリカの心理学者エレイン・N・アーロンが提唱したもので、感受性や共感力が高く、刺激に敏感すぎるため、新しい環境や集団生活に慣れるのに時間がかかる子どものタイプです。 一説には5人に1人が当てはまるといわれ、そのために不登校になってしまう場合もあるようです。 ■夏休み明け不登校「1週間前から親ができること」 子どもが学校に行きたくない、学校がいやだと言ったら、その気持ちを否定せずに、まずは「何がいやなのか?」と話を聞いてあげましょう。 子どもが小さければ小さいほど、何がいやなのかわからない、言葉にできないということも多くなります。わからないなら、わからないでいいんですよ。とりあえず 「そう、行きたくないのね」と一度は受け止めましょう。 子どもの訴えは受け止めつつ、夏休みが終わる1週間くらい前から、規則正しい生活に戻すよう 早寝早起き をうながし、心や体を整えます。夜更かしして朝起きれなくなったために、成長ホルモンバランスなどの崩れもあり、気持ちが沈んでいるのが原因かもしれません。 まずは学校に登校するペース、早寝早起きへ徐々に戻していくこと。そして、学校での楽しい記憶を思い出させるために、 友だちと遊ぶ機会をもうける のもいいでしょう(友だちがイヤという理由ではない場合)。 また、夏休み明けの不登校のきっかけに「宿題が終わっていないから行きたくない」というのもあります。 ですから、夏休みが終わる1週間前から、生活リズムを整えつつ、 宿題の仕上げに入る よううながすのも肝心です。「宿題をやっていない」というプレッシャーさえ、子どもにとっては不登校のきっかけになります。それを取り除いてあげるのも大切です。 ■夏休み明け不登校「学校に行けない、その時は?」 始業式の日、どうしても体調が悪くて登校できないといった場合は休んでも構いません。無理のない範囲で、一緒に学校の前まで行って引き返してきてもいいのです。 学校に行かないからといって、何もしていないわけではないんです。例えば、絵を描いたり、プラモデルを作ったり、本を読んだり、塗り絵をしたり、折り紙をしたりと、何かしらに集中していることが多いんですよね。 子どもが一人で黙々と集中して取り組むことがあったら、それは 外界と自分の内面との折り合いをつけている時間。 邪魔せずに、とことんやらせてあげましょう。 焦らず子どものペースを大切にしつつ、無理のない範囲で学校の前まで登校したり、学校での楽しかった思い出を声がけし、じっくり待ちましょう。 ■夏休み明け不登校「学校へ行きたくない」原因がはっきりしていたら? 小学校低学年の場合、学校でのイヤなことはある程度、担任の先生に相談できる内容といえます。 例えば、給食がおいしくないなら「全部食べられないかもしれないです」とか、先生の大きな声が怖いなら「ちょっと大きな声が苦手なようです」とか、お友だちとうまくいっていないなら「席を離してください」とか。 子どもが低学年のうちは 先生に相談というのはマイナスにならない でしょう。具体的な原因がわかるのであれば、先生に伝えるのが一番だと思います。そして、「あなたが学校で心配しているようなことは起こらないように、ちゃんとお母さんが先生に言ったからね」と声をかければ、子どもの安心につながります。 小学校1年生で時々、不登校になる子はいます。そういう子は、集団になじみづらく、園や学校があまり好きではなく、もともと進んで登園・登校するタイプではない子の場合が多いです。 先に紹介したハイリーセンシティブチャイルド の傾向が強い場合は、ワサワサする教室の真ん中ではなく、なるべく端っこに席を移動してもらうとか、休み時間は図書室で過ごしていいことにしてもらうなど、環境を整えることである程度解決できます。 ■小学校高学年の不登校、語らない原因とは… 高学年となると、先生への相談ですぐ解決というのは難しいでしょう。その分、不登校の原因を子ども自身がはっきり認識して伝えられるので、それに沿った対処ができます。 担任の先生への相談が難しいなら、スクールカウンセラーや保健の先生、校長、副校長など、ほかにも相談できる相手はたくさんいます。 子どもが信頼できる人 に相談するのが一番でしょう。 また、親との関係に悩んで不登校になるケースもあります。それは、学校がなんとかしてくれる問題ではありません。それは親自身も思い当たることがあるだろうから、家庭で解決していかなければいけません。 でも、 親やきょうだいに問題がある場合、子どもは理由をはっきり言いません。 親にかまって欲しい、ほかのきょうだいに嫉妬して…といった問題は、プライドもあるので絶対言わないでしょう。代わりに、先生がいやだとか言いがかりみたいなことを理由にしてごまかすこともあります。 ただし、原因をうそでごまかすかもしれませんが、感じている気持ちや思っていることは本当。もう少し掘り下げて聞くと、原因が違うところにあるのがわかるでしょう。それは心理カウンセラーの仕事になると思います。 小学校低学年の不登校は、家で親と一緒にいたい、集団生活が苦手というのが原因の場合が多いので、「学校にも楽しくなることはあるよ」と根気よく伝えることが大切でしょう。 その際、ママが不安な顔をしてはいけません。そこを子どもは敏感に感じとって、学校に楽しいことなんてないと思ってしまうからです。 さあ、夏休みも終わりです。お母さんも子どもと一緒に規則正しい生活を送り、心も体も登校準備を始めましょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2019年08月27日ふだんは、子どものお世話に家事に大忙しのママ。お休みの日くらいはパパに子どもを見てもらって、ママはひとり時間を堪能したいですよね。 でも、「パパ、いや〜! ママがいいのー!」と子どもに泣かれたら、どうしようもありません。「そっか、ママの方がいいか…(しょんぼり)」とパパはどんどん育児に消極的になってしまうし、ママはいつまでたってもラクはできないでしょう。 そこで、子どもが「パパ、いや〜!」になってしまった原因と、好かれパパに変身させる対処法についてご紹介しましょう。 ■どうして子どもは「パパ、いや〜!」になったのか? 3つの原因 子どもに好かれずに悩んでいる相談者や、周囲の男性を観察してみると、ある共通点がありました。 1つは、 「子どもの安心欲求を満たす場にパパが不在だった」 という点です。 人間の欲求にはいろいろな種類がありますが、赤ちゃんや子どもなら「食事」「睡眠」「排泄」の3つが主な基本的欲求となるでしょう(O.クラインバーグの欲求分類より)。これらがスムーズに行われると子どもは安心し、逆に満たされないと不安を感じるのです。 そのため、三大欲求を満たしてくれる相手を子どもは一番信頼し、安心を感じ、「好き」という感情を抱きます。 しかし、子どもが人を認識し始める0歳から、それが誰かはっきりと理解し人見知りを始める2歳くらいまでの間に、「子どもにごはんを食べさせた」「寝かしつけをした」「おむつを替えた」といった育児参加が極端に少ないパパは、子どもに好かれるのはなかなか難しいようです。 2つ目は、 「自分中心にマイペースな育児参加」 をしてきたタイプ。特に、2〜3歳のイヤイヤ期くらいまでに、子どもが遊んで欲しいときには一緒に遊ばず、眠そうにしているときにかまって起こしたりといった、自分ペースで育児に関わってきたパパに、子どもはなつきません。 そして3つ目は、「パパと子どもを2人きりにして大丈夫かな」「抱っこをさせたら落とすんじゃないかな」と口には出さないものの ママが不安に思っている 場合。 子どもは、ママのそんな些細な不安も敏感にキャッチします。ほかにも、赤ちゃんがママの実母に抱っこされても泣かないのに、義母だと途端にぐずったりすることがありますよね。これもママの不安な気持ちなどを感じているからという場合もあります。 以上の3つが、子どもに嫌われるパパの共通点ではないかと感じています。 ■「子どもをパパ好きにしたい!」ママはどうすれば? 子どもが「パパっ子」になってくれたら、育児も手伝ってもらえ、ママもワンオペ育児から解放されますよね。 では、どうすれば、子どもがパパ好きに育つのでしょうか? 答えは、簡単! 前述の 「子どもに『いや〜!』と言われるパパの共通点」の逆 をすればいいのです。 まずは、子どもが小さいうちは、食事、睡眠、排泄の三大欲求を満たす育児をなるべくパパに手伝ってもらいましょう。 育児は苦手でも、子どもに嫌われたいパパはいません。嘘も方便で「将来一緒に子どもと飲みに行きたいなら、赤ちゃんのうちから仲良くなっていないと無理みたいだよ」と夫に吹き込んではいかがでしょうか。 ただし、パパが自分勝手な育児をしないよう、あくまで子どもの求める三大欲求に沿う育児を手伝ってもらうのが肝心です。 そして、一番難しいけれど大切なのが、ママがパパを信頼していると言葉や態度で子どもに示すこと。 パパが子どものお世話をしているとき、そばにいるママは子どもが不安になるような声がけや態度はせず、「この人は怖くないよ、大丈夫だよ」と信頼している雰囲気をつくることが肝心です。 もし、パパの子育てが自分と違っていたからといっても、注意したり文句を言ったりしてはいけません。家事を手伝って欲しいのに、夫のやり方が気に入らなくて、結局はママひとりが背負いこむことって多いですよね。子育ても同じ。 夫婦であっても、子育ての仕方が違うのは当たり前で、違いを認めることから始めましょう。そこで話し合ってすり合わせをしていけばいいのです。家事も育児も、結果オーライなのです。 これらを実行するのは、子どもが小さければ小さい時期ほどおすすめです。子どもは、言葉自体は理解できなくても、肌で感じる、本能で感じるもの。それがのちのち、子どもの「パパ、大好き!」につながるのではないでしょうか。 ■「子どもが苦手」「育児に無関心」というパパは? 中には「子どもが苦手」「育児に無関心」というパパも少なくありません。そういったパパに、育児を担当してもらい、子どもをパパっ子に育て上げるのは至難の技ですよね。 子どもや育児に消極的なパパの場合、いっそのこと 「子どもと同じように扱う」 というのはどうでしょうか? よく、手のかかる夫のことを「うちには大きな子どもがもう一人いるから」と表現する妻がいますが、それも良しとするのです。すると、無理に子どもの世話をしたり、父親ぶらなくてすむので、パパは子どもと自然体で接したり遊んだりできるようになるでしょう。 パパと子どもでも、遊び相手として関わりを持つことで、きょうだいのような絆で結ばれます。三大欲求の食事、睡眠、排泄も、父としてお世話するというより、きょうだいとして一緒に体験するというのでも良いのです。 一緒に食べる、一緒に寝る、一緒に排泄…はさすがに難しいですが(笑)、同じ目線で体験していくことでも、パパへの安心感、好きだという気持ちは子どもに生まれるでしょう。 大なり小なり、ママは子どもにとって自分が一番でありたいと願いますよね。そのため、ついつい育児をすべて自分ひとりで背負いこんでしまいがちです。 でも、その独占欲や執着を手放し、子どもが小さいうちから夫とうまく育児を分担することで、パパ好きの子どもに育つとしたら? ママの育児がずっとラクになる「パパっ子」に我が子が成長するよう、ママも全面的に協力しましょう。
2019年08月23日「妻や子どもを傷つけたくはないけれど、離婚したい。不倫相手と再婚したい」という男性からの相談は少なくありません。 「許されることではないけれど、もう離婚以外、考えられない…」 そんな固い決心の浮気夫に、私はある共通点を見いだしました。今回は、 「浮気が本気になりやすい夫のタイプと、その対処法」 についてご紹介しましょう。 ■不倫が本気になる「まさか?」の夫 3タイプ 浮気が本気になってしまい、離婚を口にする夫。そう書くと「なんてひどい人だろう!」というイメージを持つかもしれませんが、実際は「良き夫、良き父」という印象を与えるタイプの男性がほとんどです。 くわしくタイプを分析していくと、次の3つのタイプに大きく分かれると思います。 ・妻に不満を言い出せない、ある意味やさしい人。例えば、妻に「これ、やって」と言われても断れないタイプ。 ・人間関係において、自分さえ我慢すれば丸く収まると、感情を押さえ込んでしまうタイプ。 ・結婚に積極的な妻に押し切られた、できちゃった結婚、お見合いで断れなくて…など、結婚に対して明確な意思がなく、流されて結婚したタイプ。 自分から女性にアプローチする肉食夫は、家庭をかえりみないタイプと思われがち。しかし、実はそういった男性の方が浮気どまりで、不倫相手に本気にはならないことが多いです。 一方、「良き夫、良きパパ」タイプは真面目で、女性との距離感がわからず、気づいたら不倫の泥沼に…。「うちのパパは、自分から女性にアプローチするタイプじゃないから」と安心するのは大間違いです。 不倫に限って言えば、いつも受け身の男性でも「この女性は自分を理解してくれる」と感じたら積極的に動くようです。「うちの夫だけは大丈夫」は通用しません。 ■どうして浮気が本気になってしまうのか? 浮気が本気になってしまった男性ほど「これは不倫じゃない。出会う順番が間違っただけ」とクサいセリフを口にしがちです。 では、どうして浮気が本気になってしまうのでしょうか? 妻にとって「良き夫」というのは、あくまで「都合の良い夫」。何も言い返すことはなかったけれど、夫はその関係を良しと感じてはいなかったのかもしれません。 そんな時、なんでも話を聞いてくれ、甘えさせてくれる女性に出会ったとしたら? 妻への不満が限界に来ている時ほど、自由に気持ちを解放できる相手は救世主のように思えるでしょう。 それが、結婚にも子どもにも縛られていない独身女性ならなおさらです。 もともと、恋愛や結婚に関しては受け身で、女性との距離の取り方に不慣れなタイプ。不倫相手が自由の象徴のように思え、「こんなに自分を理解してくれる人がいるんだ」とのめり込んでしまうのでしょう。 真面目夫の浮気の兆候 としては、次の2つが挙げられます。 ・家で話をしなくなる。 ・仕事や用事があるわけでもないのに帰りが遅くなる。 もちろん、上記のような行動が多くなったとしても必ず浮気をしているとは限りません。 ただし、家に居場所がないとか、妻に不満を感じているというケースもあるので要注意。この段階で、やさしくしく接するなど対処が必要かもしれません。 夫の「好き」が「本気」に変わってしまう前に…。 ■夫の浮気発覚! さあ、どうする? もし「良き夫、良きパパ」タイプの不倫が発覚したら、あなたはどうしますか? 妻側に離婚の意志がない場合の対処法はたった一つ。 「持久戦に持ち込む」 です。 真面目で女性慣れしていない夫ほど、不倫がバレたら居直ります。あなたへ強く離婚を求めるかもしれません。 しかし、追いすがれば追いすがるほど相手はどんどん逃げていくもの。まずは、静観して見守りましょう。 もともと真面目夫は、モラルを大切にし、それに反した自分に罪悪感を持っています。そこを訴えて利用する手はありますが、「こんなことが許されるの?」「正しいと思う?」などと正論で責めるのは逆効果です。 「つらかったんだね」と相手の気持ちに寄り添い尊重するような態度をとった方が、夫のモラルや罪悪感に訴えることができるでしょう。まさにイソップ寓話(ぐうわ)『北風と太陽』の太陽理論です。 ただし、一回本気になってしまった夫の不倫をやめさせるのは時間がかかります。ある程度の長期戦は覚悟しましょう。あせるあまり、責めたり急かしたりしたくなるでしょうが、まずは放っておくのが一番。 実は、責められずに静観されていればいるほど、夫の罪悪感は増幅していきます。「離婚は決めているけれど、妻を傷つけたくない。円満に別れたい」と相談にくる男性は多いのですが、それこそすでに罪悪感を持っている証拠です。 長引くと味方が欲しくなるものですが、夫の親に告げ口するなど第三者を巻き込むのもNG。モラルを重視する夫は周囲から責められると一時的に不倫をやめるかもしれません。でも、本人が納得した終わり方ではないので、浮気が復活して降り出しに戻るというのはよく聞く話です。 ■「浮気夫と本当にやり直したい?」冷却期間は自分を見つめ直す時間 「浮気が本気」夫の情熱が冷めるのにはなかなか時間がかかるもので、ひたすら静観するしかない妻は、嫉妬や将来の不安に押しつぶされそうになりますよね。でも、実はこの夫との冷却期間は、自分を見つめ直すのに良い時間でもあるのです。 「私は、本当に夫とやり直したいのか?」。自分に問いかけてみるのです。 「不倫に本気になってしまった」と私のところへ相談にくる男性は、たいてい最初はもう結論が出ています。「離婚、一択しかない」と。でも、カウンセリングしていくうちに、ほとんどの方が妻のところへ戻っていきます。 これは、私の相談者に限ってですが、「1年」が節目のように感じます。季節が一巡すると、最初の情熱が冷め、不倫相手と本当に一生添い遂げられるかどうかが見えてくるのでしょう。 そもそも「離婚」は口で言うのはたやすいですが、物理的にも精神的にも大変な負担がかかるものです。そんなとき、「不倫へ走るほど夫を追い詰めた自分にも悪いところがあった」と妻が態度を改めれば、夫は奥さんのところへ戻ってきやすくなるのです。 とはいえ、夫が奥さんを再び好きになるかどうかは別問題。子どものためだけに戻ってくるケースもあります。夫が戻ってきてからもう一度幸せな結婚生活を築いていくためには、お互いの努力や相手を信じる気持ちが必要になります。 出戻り夫にイライラしてしまうこともあるでしょう。そういった気持ちも引っくるめて、夫と本当に続けていきたいのかどうかを見つめ直すことは大切です。
2019年08月17日お盆休みで、帰省や旅行中の方も多いでしょう。夫や子どもと一緒に過ごせる長期のお休みはいかがですか? 楽しくリラックスできていますか? 「なぜか夫にイライラ、モヤモヤする…」 長期休みのたびに、そう感じる妻は少なくありません。せっかく家族そろって過ごせるのに、どうして妻だけがイライラしてしまうのでしょうか? その原因、実は夫にありました。 ■気をつかう義実家への帰省…その時、夫は? 義実家への帰省となると、妻は人一倍、気をつかいますよね。どんなに義両親と良好な関係を築いていても、自分の実家のように気を抜くことはできないでしょう。そんな時、夫はどう振る舞っていますか? 生まれ育った自分の家で、目一杯、のびのび・リラックスしているのではないでしょうか。まるで、子どもに戻ったように、義両親に甘えた部分を見せることもあるでしょう。 普段は妻や子どものために、大黒柱として頑張ってくれている夫。そんな頼りになる夫が、「何もやらなくていいでしょ」といった子どもっぽい態度に豹変するため、妻は「え?」となるのかもしれません。 さらに、そんな夫を義両親がちやほやするので、妻は一層疎外感を感じてイライラしてしまいます。 では、自分の実家への帰省なら夫にイライラ・モヤモヤしないのかというと、そういうわけでもないのが難しいところ。 自分の実家だからといって、男性のように上げ膳据え膳で甘えるというわけにはいきません。こまごまと実両親の手伝いをしなければいけない一方で、夫はお婿さんなのでもてなされるわけです。 妻の実家でも、お客様としてのびのび振る舞っている(ように見える)夫にモヤモヤしてしまうのかもしれません。 ■楽しいはずの旅行でも夫にイライラ・モヤモヤ…その原因は? では、家族水入らずの旅行はどうでしょうか? 帰省よりずっとラクで楽しいはずですが、やはり夫にイライラ、モヤモヤしてしまう妻…。 これは、「お休み」に対する認識が妻と夫で大きく違うことが原因のようです。 妻は、日常だろうが休日だろうが、家族を守り、育児や家事をこなすことは24時間、365日休みがないとわかっています。しかし、夫は「完全に休んでいいのがお休み」ととらえ、好きなことを好きなだけできる期間だと思っている人が少なくありません。 旅行の時は、夫婦2人とも仕事をしていないのだから、妻はついつい自分と同じように夫にも「パパとしての責務をはたしてよ」と思ってしまいます。しかし、夫は休暇中、完全に休もうとするから、その考え方の行き違いでイライラするのだと思います。 旅行が長くなればなるほど、夫のダラダラはどんどんひどくなっていくもの。その尻拭いを妻がする機会も増えていくことから、より一層イライラが増すのかもしれません。 妻にとって、家から離れること自体が、非日常でありストレス。どこに行くとか、何をするとかの手配をするのも疲れますよね。そんな時、夫が「のんびり~」としていたら…。 旅行の手配や段取りが任せられるリーダータイプの夫だったとしても、残念ながら旅行準備や後片付けまではやってくれないでしょう。ですから、休みを満喫するはずの旅行なのに、かえって妻は疲れてしまうのです。 ■長期休暇で夫にイライラしない4つの対処法 では、帰省や旅行でイライラしないためには、どうすればいいのでしょうか? 次の4つの対処法をご提案します。 1.義実家へは、子どもと夫だけ帰省させる。 2.自分の実家には、自分一人、もしくは子どもとだけ帰省する。 3.旅行では、あらかじめ夫にタスクを与える。 4.旅行や帰省の準備・後片付けはできるだけ手を抜く。 あらかじめ夫に何か言っておいたとしても、義実家への帰省では義両親がちやほやしてしまうので、夫はうれしくて忘れてしまうもの。ですから、子どもっぽく振る舞う夫にイライラしてしまうなら、あっさりあなただけ帰省しないというのも一つの手です。 「どうして、あなたは帰ってこないの?」と義両親からのプレッシャーがあるかもしれません。その場合は、「実家の終活の相談が…」「体調があまり良くなくて…」「仕事があって…」と、義両親が触れにくい理由で断ってもいいでしょう。 「義両親は孫が見たいと言うので、帰省は必須。でも子どもが小さく、夫一人には任せられないので、私も一緒に帰省しないと…」 そういう場合は帰省中、子どものお世話に手がかかることを口実に、夫の世話は義両親に任せ、義両親に対する気づかいにも手を抜いてしまっていいのではないでしょうか。 2.の自分の実家に一人で帰省、もしくは夫抜きで帰省した場合、夫婦仲を心配されることもあるでしょう。でも、そこは実両親。正直に「交通費がもったいないから」「私もラクしたいから」と言えばわかってもらえるでしょう。 そして、旅行の場合は、あらかじめ夫の担当を決め、「タスク」を与えます。「この日は任せるから、あなたが仕切って」と仕事のようにお願いすると、男性は張り切って責務を果たしてくれるでしょう。 男性にとって「言わなくても察してやる」というのはなかなかハードルが高いので、なるべく細かく指示を出すのがコツです。 そして、憂鬱(ゆううつ)な旅行・帰省の準備、後片付けはとことん手抜きで乗り切りましょう。 リストを渡して子どもにゲーム感覚で準備させる、下着や靴下は使い古したものを持っていき旅先で断捨離する、帰宅直前にホテルのランドリーサービスを利用する、疲れを取るために帰宅後すぐの予定は入れないなど、ちょっとした手抜きや工夫でイライラも半減されるでしょう。 帰省や旅行は夫と子どもだけ、自分は家に残ると決めたら、その先には「一人の時間」というご褒美(ほうび)があるわけですから、準備や後片付けが大変だとしても頑張れるのではないでしょうか。 ■帰る頃には険悪ムード…帰宅してからケンカしない方法 夫からの相談でよくあるのが「帰省や旅行からの帰路、なぜか妻が不機嫌になって口をきいてくれなくなる」というもの。妻としては、ダラダラと甘える夫や帰省のストレスでイライラしてのことでしょう。 そんなとき、「夫に文句を言ってもしょうがない」とあきらめていませんか? でも、「鉄は熱いうちに打て」ではありませんが、帰宅してすぐに夫へ嫌だったことは言ったほうがいいと思うんです。「私は旅行の間、ずっといろいろ気をつかって疲れちゃった」とか「あなたは何もしなかったね」とか。 多分、夫は「だって休みだから」「仕事で疲れてるから」と言ってくると思いますが、そうしたら「夫はそういう意識で休みを過ごすんだな、帰省や旅行をとらえているんだな」とはっきりわかりますよね。すると「じゃあ、今後は私も同じように気をつかわずに過ごさせてもらうね」と言いやすくなります。 お互いが気をつかわずに休むにはどうすればいいのか? という話し合いになったとき「私は義実家は疲れるんだよね」と言えますし、「次はこうしよう」という建設的な話ができるでしょう。 長期休み後のイライラは、話し合うチャンス。そこを変に「嫁だから」「お母さんだから」「夫は疲れているから」と負の感情を抑え込んでしまうから、次の長期休暇が憂鬱なだけのものとなってしまうのです。 何度もお話ししている通り、男性に「察する」を期待してはいけません。言葉にして伝えないと、夫はどうして妻がイライラしているのか永遠に理解できないからです。 そして、次の長期休暇前にもう一度、今回話し合った内容を夫に確認すること。話し合ってすりあわせができたとしても、夫は次の長期休暇までに大抵忘れてしまいます。ですから、「この間はこうだったね。だから私は一緒に帰省しないよ」などと、もう一度リマインドしておくことが大事です。 子どもが小さくて、自分も一緒に帰省しないといけないケースでは、義両親に「母乳じゃないの?」「二人目はまだ?」といった悪気はないけれどグサグサくる言葉をかけられてストレスに感じることもあるでしょう。 そんなときは「同じようなことがあって、今度あなたがフォローしてくれなかったら先に帰るね」などと言っておくのも良いと思います。嫌なことがあったら、夫を置いてでもさっさと帰ってしまうのです。あらかじめ言っておいたのですから、そういう事態になっても、夫は文句を言いにくいでしょう。 「イライラしたら帰ろう」「無理して自分は行かなくてもいい」 そういう心持ちでいれば、憂鬱で疲れるだけだった帰省や旅行のストレスも軽減できるのではないでしょうか。
2019年08月15日東京オリンピックのチケットがいよいよ発売されましたね。予想外の登録者数の多さで、第一次発売の抽選発表の際は、相当悲喜こもごもだった様子です。 さてあなたはこのような、いざ! というときの勝負強さ、引きの強さを持っているでしょうか。 以下の簡単な心理テストをどうぞおためしください! Q.下記に書かれた内容で、あなたが「当てはまる!」と思うものがいくつありますか? あまり深く考えずに直感で選んでください。 1.トランプの「大富豪ゲーム」が得意 2.電車で立っていると、目の前に座っている人が早く降りて席が空くことが多い 3.「〇〇にいいよ」「役に立つよ」と言われたことはだいたい一度は試してみる 4.朝はわりとすぐに起きられる 5.占いはあまり気にしない 6.イヤなことがあっても、食べるか寝るかすると忘れてしまう 7.知らない人ともすぐに仲良くなれるほうである 8.計画性はないほうだと思う 9.歩いているとよく他人に道を聞かれる 10.テレビのクイズ番組が好き 11.だいたいのことは「なんとかなる」と思っている 12.ちょっとしたことで感動したり涙が出てしまうほう 13.子どもの頃、運動ができるできないにかかわらず、運動会が楽しみなタイプだった 14.話し上手と聞き上手、自分はどちらかといえば聞き上手である 15.掃除や整理整頓が苦にならないのでこまめに行っている いくつ当てはまりましたか? それでは、答えを見てみましょう。 ・「当てはまるものの数が3個以下」だったあなた あなたは「引き」の強いタイプではありませんが、逆に言えばそのような力に頼らなくても安泰に人生を過ごしてこれた幸せな人ともいえます。またご自身でも勝負事は苦手という意識があるからかもしれませんが、万全の努力や準備を怠らないので大きな失敗もないでしょう。 ・「当てはまるものの数が4~7個」だったあなた あなたは「引き」の力が弱いわけではないのですが、もしかするといざ! というときに直面すると「自分には引きがないから」と諦めてしまっているのかもしれません。ジャンケンに苦手意識があるならその傾向がありそう。「自分はツキがある! 大丈夫!」と普段から自分に言い聞かせてあげてください。 ・「当てはまるものの数が8~10個」だったあなた あなたは「引き」が強い資質を多く持っています。それなのに「なんかいざというときにツキがないんだよね」ということがあるとしたら、思いが強すぎて空振りしているのかもしれません。心を決めたらそこに執着せず、一旦忘れていたほうが本来の力を発揮できそうですよ。 ・「当てはまるものの数が10個以上」だったあなた あなたは「引き」がかなり強いタイプです。ご自身でも福引や抽選が得意という認識があるのではないでしょうか。何か引き当てたときは、周りの人にご馳走やプレゼントをするなど意識して「お福分け」を心がけることで、さらに引きの強さに磨きがかかりますよ! いかがでしたか? オリンピックのチケット販売は2次抽選が始まりますね。一方で「オリンピックのチケット高すぎ!」と購入に二の足を踏んだ人もいらっしゃるようです。 最近は金融庁の「老後に2000万の貯金が必要」とされる報告書が話題になり、お金関係のニュースが多くなってきましたね。あなたにピッタリのマネーメイキング術はなんでしょうか? 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「老後に2000万必要? 今のあなたにピッタリな「メイキングマネーの手段」は?」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2019年08月15日梅雨明けとともにやってくる夏休み。 ワクワクする子どもたちとは裏腹に「きてしまったか…」と、戦々恐々としているママは多いことでしょう。 子どもが毎日家にいると、どうしてもイライラしてしまう…。誰しも悩みどころです。そこで今回は夏休みにイライラしないための対策について紹介していこうと思います。 ■夏休みになると奪われる、ママの「1人時間」 子どもが夏休みにはいると、さっそく生活リズムが狂い始めます。「この時間までに起きなければ間に合わない」という縛りがなくなるので、つい遅くまで起きていたり、起きるのが遅くなったり…。 幼稚園や保育園に通う小さなお子さんを持つ場合は「聞いて聞いて!」「見て見て!」などの「かまって攻撃」により、これまでのように家事ができなくなりますし「お外で遊びたい!」といわれ、外遊びに付き合って出かけなければならなくなるでしょう。 「早く起きなさい」「早く寝なさい」が休み中の常套文句になり(小学生のお子さんがいる場合は「宿題しなさい」もプラスされる)、3食きっちり食事を用意しているのに「また、これ~?」とブーイングをあびる…。これじゃあ、イライラしないほうがおかしいですよね。 すべてにおいていえるのは「1人時間が劇的に少なくなり、リラックスできない」ということです。 ■「ルーティンが壊されていく」と感じる心理状態 専業主婦もフルタイムで働く人も、1日の流れは自分なりに確立していますよね。 子どもが園や学校にいったあとに朝食の片づけ、洗濯機を回しながら掃除機がけ。買い物にいって、合間にホッとひと息… といった普段のルーティンも、夏休みによる影響でいつも通りとはいかなくなります。 でも体に染み込んだこの流れを崩したくない。だから自分のルーティンに子どもを合わせようとする。だけど、上手くいかない…。 こなせるはずのことがこなせず、いつものペースが乱される。イライラの原因は「いつものルーティンが壊されてしまうから」ということができるでしょう。 ■夏休み中のイライラ、使える対処法は? 自分のペースを極力乱されず、イライラせずに過ごすためにできることはあるのでしょうか? ここからは私がおすすめする方法をご紹介していきますね。 ・未就学児におすすめの方法 年少~年長さんのお子さんの場合は、「かまって!」の相手をしなければいけない時間が増えます。そこで、かまって攻撃をかわすために「おしごとの時間」を設定してみましょう。 「ママはこれから、おうちのお仕事をします。だから〇〇(子ども)も、おうちのお仕事を決めましょう」と誘い、子どもだけで取り組めて、しかも集中できることに取り組ませます。お絵かきやぬりえ、切り貼り、折り紙、粘土、ドリルなどは手を動かすもので集中しやすいのでおすすめです。 あるいは洗濯物をパパ、ママ、自分のものに分けて洋服ダンスの前に置いてもらう。トマトのへたをとってもらい、レタスを小さくちぎってもらう、などのお手伝いをしてもらうのもいいですね。 コツは決めた時間を守って習慣にしてしまうことと、 ゲーム性 を持たせることです。例えば洗濯ものを選り分けてもらうなら、洗濯もので一度山をつくり、広げて海のようにします。そのうえで泳ぐマネをするなど、たくさん遊ばせて、そのあとでお手伝いに入ってもらいます。遊びの要素を持たせることで「明日もお手伝いする!」と本人のやる気を引き出し、継続性を持たせることができると思います。 また外遊びは午前中の涼しい時間に早めに出かける人も多いですが、子どもによっては夕方のほうが眠くなりやすい場合もあります。日差しが強いなら屋内施設を利用して適度に身体を動かしたり、図書館などを利用するなどして「午後遊び」するのもいいでしょう。 ・小学生におすすめの方法 小学生になると「〇〇してほしい」といった要望が親の側に多くなってきますよね。けれど、まずは自分の気持ちをいったん脇に置き 「子ども自身はどう過ごすのが心地よいのか」 を話して合ってみることをおすすめします。 というのは午前中に勉強、午後に遊びにいくといった流れが一般化していますが、子どもによっては午前中より夜のほうが勉強がはかどる場合もあります。朝はとにかくボーッとしているのが心地よいという子もいるので、1日の過ごし方を世間一般の常識と照らし合わせず、その子自身がどう過ごしたいのか、をベースに考えてみましょう。 また「今日は〇〇家で遊ぶ」など、 ママ友同士で順番に預け合い をするのもひとつの手です。子どもは多ければ多いほど、子ども同士で遊んでくれます。家の中での遊びに飽きたら、外に連れ出し「〇時に一度戻ってくる」「〇〇から先にはいかない」などのルールを設け、ママは待機場所で待っている… という遊ばせ方もあります。 こうしたイライラを抱えるのは少なくとも 年中~小学校3年生くらいまでの4~5年間の間だけ です。年中さんの夏休みは実家にお泊りする日数を増やす、年長さんの年は近所のお母さんと相談して各家庭持ち回りでのお預かり制を導入してみる。 小学1年生の年は、民間スクールや自治体のキャンプにいかせるなど、アクティブに活動させてみる。小学2年生の年には学校のお預かり制度も頻繁に利用し、子ども同士で遊ばせる機会を多くする… などなど。数年間は実験のようなつもりで、親も楽しみながら過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。 学校とは違う体験ができる夏休み。「ならでは」の思い出は、親がいなくてもつくれます。上手く計画して、たくさん楽しい思い出をつくってあげたいですね!
2019年07月29日そろそろ働きたいな…。そう思って夫に相談したら「なんで?」「どうして?」と反対されてしまった経験はありませんか? 反対とまではいかなくても、私が仕事するのはなんとなく嫌そう…。今回はそんな夫の心の中をのぞいてみることにしましょう。 ■「働きたい妻」に対する夫の本音 「働きたい!」という妻。渋い顔をする夫。夫はなぜ妻が外で働くことを嫌がるのでしょうか? 結婚してから新たに働き始めた人のなかには、夫からこんな言葉をかけられた人もいるかもしれません。 ・今までしていた家事はちゃんとできるの? ・俺の給料だけでも大丈夫でしょ。 ・どうしてその仕事がしたいの? こうした言葉の裏にはさまざまな本音が隠されています。 例えば「妻は自分の所有物」と思っている夫にとって、妻が仕事にいくことは自分の手の届かないところにいってしまうということになります。自分のものは人に見せたくない、外に出したくない、という感情から妻が仕事するのを嫌がることもあるでしょう。 また「家事は大丈夫なの?」という言葉の裏には「育児、家事の負担をこっちに寄せないでね」という本音があるでしょう。自分がしなければならないことが増えるのは避けたい… ということですね。 また「どうしてその仕事がしたいの?」と仕事内容に対して疑問をぶつけてくる。これは「自分の仕事のほうが価値が高いと思っている」のかもしれません。妻はなぜその仕事を選んだのか? あるいは、やりたいのか? という純粋な興味ではなく「そんな仕事なら、やらなくてもいいでしょ」という侮蔑のような意味合いを含んでいることもあるのです。 ここまで聞くと「なんて自分勝手…」と思いたくなりますが、なかには「子育てで大変なんだから、無理しなくてもいいのに…」という妻へのいたわりから妻が仕事することに消極的な夫もいるようです。 このように、働きたい妻を後押しできない夫の胸中にはさまざまな思いが潜んでいるんですね。 ■邪魔する夫への魔法の言葉「大切にするよ」「私たちのために」 では夫の気持ちを尊重しつつ、気持ちよく仕事に向かうためにはどうすれば良いのでしょうか? 押さえておきたいポイントは2つです。 1、「今もこれからもあなたを大切にする」 夫がいちばん不安なのは「妻が忙しくなったら、今までのように自分のお世話をしてくれないのではないか」ということです。「私も大変になるんだから、家事も手伝うのは当然だよね?」と口に出してしまいそうになりますが、このスタンスで臨むとおそらくケンカになりますよね。 夫の不安を解消させてあげるためには「今までと同じように、あなたを大切にするよ」と伝えることです。今までと同じで、妻は何も変わらない。自分は大切にしてもらえる、と思えれば夫は安心できます。妻は心の中でだけ「…とはいっても、家事は手を抜くけどね」と思っておけばいいのです。 2、「夫婦2人の幸せな未来のために」 もう1つのポイントは働きたい理由を、 ・早くマイホームを手に入れたいから ・夫の好きな車を買う頭金を早く作りたいから ・老後も2人で安心して暮らしたいから などと伝えることです。自分だけでなく、夫自身もメリットを感じる未来の計画のために仕事がしたい! と強調します。もちろん心の中では自分のお小遣いを増やしたいから、買いたいものがあるから、という理由でいいのです。 おりしも「老後は2000万の貯蓄が必要」という金融庁の報告書が話題になりました。それに乗っかり、人生100年時代に2人で安心な老後を迎えたいから今から仕事を始めておきたいの… というのもアリですね。「仕事がしたい」と相談するときは「あなたも大事」「2人のために」をキーワードにしてみましょう。 妻が働くのを嫌がる男性は「外に出したら、自分よりほかの男性が良く見えてしまうかもしれない」という「見捨てられ不安」を持っている場合も多いです。だから「あなたと今もこれからも良い関係を保ちたいから」という思いを伝えることが大きな安心感と与えることになるんですね。 ■「やっぱり仕事させるんじゃなかった」を防ぐために 無事に仕事をスタートしたものの、夫から「やっぱり仕事させるんじゃなかった!」と思われないために、こんな準備も整えておきましょう。 おそろそかになりがちなのはやはり「家事」ですよね。けれど、まだ慣れていない仕事で手いっぱいで、家のことなど考えているヒマがない! となるのは想像できます。 そんなときは仕事を始める前に 「夫が生活において気にするポイント」 をチェックしておき、それ以外の部分を徐々に手抜きして家事を簡略化していくことをおすすめします。 例えば 「おかずの品数にはこだわるけれど、タオルを毎日交換しなくても気付かない」 とか、 「テーブル周りだけ片づけておけば、あとは少々乱れていても気にしない」 などなど…。 夫それぞれに 「こだわりポイント」 があるはずなので、それ以外の家事を間引いてみてはいかがでしょうか。「妻が仕事を始めたとたんに、生活が一変した!」と思われないよう、徐々に減らしていくのがコツですね。 それでも自分一人でまかないきれない… と思ったら、周りに頼ることを考えます。食材の宅配や家事代行も賢く検討していきましょう。 「仕事をしていても、全部自分でやるから!」「私ならできるはず!」と意気込んでしまうと、いっぱいいっぱいになって辛くなってしまいます。せっかくやりたいと思って始めた仕事を楽しむためにも、いらぬストレスは溜めないようにしていきましょう。
2019年07月27日少し前まで普通に挨拶をして言葉を交わしていたのに、最近まわりがよそよそしくなったと感じることはありませんか?「自分は何もしてないはずだけど、何かしちゃったのかな…」そう考えだすと、キリがありませんよね。 まわりの態度が以前と比べ、悪いほうに変わったと感じるのは、いくつかの理由が考えられます。今回はその理由についてお話していきましょう。 ■最近、まわりの様子がおかしい…! まわりの様子がいつもと違う… と感じるのはどんなときなのでしょうか。 例えば、今まで定期的に来ていたLINEグループからの連絡が途絶えているとき。今まで誘われていたランチにあまり誘われなくなったとき。そんな状況では「もしかしたら自分を抜いた別のグループをつくっていて、そこで連絡をとりあっているのかも…?」と不安になるものですよね。 それから根拠はないけれど、なんとなく避けられている気がする。声をかけても、いつもよりそっけない気がする。気のせいかもしれないけれど、やっぱりなんだかいつもと違う…。そんなふうに何かしらの違和感を感じる人もいるようです。 ■よそよそしくされる理由とは? 実際に周囲がよそよそしくなっているのだとしたら、その理由はどこにあるのでしょうか? 実はこれには2つのパターンがあります。1つは相手のほうがあなたを気にしすぎているパターン。もうひとつはあなた自身の言動に問題があるパターンです。次からそれぞれ詳しく説明していきましょう。 1、相手がこちらの言動を気にしすぎている場合 1つ目は相手がこちらのいった言葉、こちらのした行動を気にしすぎて、よそよそしくなっているパターンです。例えば住んでいる場所や夫の職業、乗っている車、着ている服、子どもの学業成績などを勝手に比較して、こちらを羨んで目の敵にしているような状態ですね。 そうすると態度がかたくなったり、冷たくなったりすることがあります。 これは相手の思い込みであり、誤解です。嫉妬心の裏返しで、よそよそしい態度となっている可能性があります。 2、こちらの言い方、伝え方に問題がある場合 2つ目はこちらの言動に問題があるパターンです。例えば、あなたが誰かを手伝ってあげたいなと思い「だってこれじゃ、かわいそうでしょ?」と声をかけたとします。そう声をかけられた相手は素直に「ありがとう」と思うでしょうか? 「かわいそう」といわれて助けてもらっても、あまりうれしくないものですよね。「かわいそうといわれてまで手伝ってほしくない」と反発したくなる人ももしかしたらいるかもしれません。本人は親切のつもりでいったことが相手には嫌味に聞こえ、カチンと感じさせてしまうこともありますし、お節介と捉えられていたりすることもあります。 同様に「仕事しなきゃいけないから、大変でしょう?」という声がけも、人によっては「仕事しないとお金がないから、大変でしょう?」という嫌味に捉えられてしまうことがあるようです。言い方や伝え方が相手にとって素直に受け入れにくいものになっている可能性があるパターンといえるでしょう。 ■パターンの見極め方と対処法 では、まわりがよそよそしいことに何らかの原因があるなら、その原因をどう見極め、対処していけば良いのでしょうか? パターンを見極めるのは意外と簡単です。それは「誰か1人(数人の取り巻きを含め)が自分に対してよそよそしい」のか「グループ全体がよそよそしい」のかをチェックしてみることです。 よくよく思い出してみるとよそよそしいのは特定の人だけだった、ということもありますし、あからさまではないものの多くの人から距離をとられていた、ということもあるでしょう。 こんなふうにパターンを見極めることができたら、次は対処法を見ていきましょう。 1、相手がこちらの言動を気にしすぎている場合の対処法 相手が1人、あるいは特定の数人の場合、「私、何かしましたか?」と直接訪ねたりするのは逆効果です。嫉妬を感じている相手に本音を話すことは少ないですよね。こんなふうにお伺いをたてると、相手はますます態度を硬化させてしまうかもしれません。そんなときはこちらから距離を置いてみることをおすすめします。 具体的には、よそよそしい相手以外に態度が変わらない人が何人かいるはずなので、そうした人と楽しく過ごすようにします。よそよそしい相手とは距離をおき、別の場所で楽しく過ごしているといつの間にか人が増えてくるかもしれません。それは、楽しそうな顔をしている人や楽しそうな雰囲気のところには人が集まるからです。 そうなると、大勢でいつも楽しく過ごせることになるので、結果的に特定の人によそよそしくされても気にならなくなってくるんですね。 2、こちらの言い方、伝え方に問題がある場合の対処法 グループ全体があなたによそよそしい場合は、どんな対処をすれば良いのでしょうか? そんなときはPTAの役員でも園のお手伝いでも何でもいいので、何かの係を率先して引き受けてみることです。 行事を企画・調整したり、管理をしたり、ほかの人のサポートに回ったり…。みんなのために一生懸命働くことで「あの人、言い方はきついけど悪い人じゃないんだよね…」などといった感じで、少しずつ周囲の評価を変えていくことができるはずです。 何かの仕事を請け負うと、お母さん同士で密に連絡をとりあうことが増え、まわりと話すキッカケもできますよね。他人と関わりあっていると、自分の至らない点に気付くこともあるでしょう。親密な関係になれば「あの言い方はちょっとキツかったかもね…」などと指摘してくれる人も出てきます。誰かとつながる場を自分でつくり、役立つことを意識してみましょう。 まわりが急によそよそしくなった… と感じるのは実は理由があるかもしれません。2つのパターンと異なる対処を知ることで、不安解消のお役に立てればうれしいです。
2019年07月26日小さな赤ちゃんと過ごす毎日。「一体この生活はいつまで続くんだろう…」と途方にくれてしまったことはありませんか? 「こんなふうに思うのは悪いこと」「私はダメな母親だ」と自分を責める人がいるかもしれませんが、実はそう感じるのはきちんとした理由があります。途方にくれてしまうのは自然なこと、仕方のないことなんですね。今回は子育ての閉塞感からの抜け出す方法について、一緒に考えていきましょう。 ■乳幼児期の子育ては「時間に区切りがない」 乳幼児期の子どもを育てていると、誰しも「終わりが見えない」と感じることがあるのではないでしょうか。では、なぜ終わりが見えないと感じてしまうのでしょう。 それは「昼と夜の区別がない」「曜日感覚がない」といったことが理由にあります。赤ちゃんは昼も夜も関係なく、寝たり起きたりしていますよね。お母さんもそれに合わせてミルクをあげたり、オムツを替えたりとつきっきりです。だから昼と夜の区別や「今日は何曜日なのか?」といった時間の意識が薄くなります。 それから「まとまって眠れない」ことも時間がずっと続いているような感覚に陥りやすくなる要因となるでしょう。夜に6時間や8時間などまとまった睡眠をとることで1日のはじまり、終わりのメリハリがつくものですが、昼夜の区別ない乳幼児期の子育てはそうした1日の時間のメリハリがなくなってしまうのです。 ■人は「終わりが見えないこと」に苦痛を感じる 乳幼児期の子育てが辛いのは「時間が永遠に続くように思えるから」だと思います。泣く→ミルクをあげる→寝る→オムツを変える→泣く… を繰り返す毎日は、区切りを感じにくいですよね。 人は終わりが見えないことには苦痛を感じるといわれています。 だから「なんだか辛い…」という気持ちも、リセットしにくい状態になるんですね。 さらに子育てがはじめてという人も「終わりが見えない」と感じやすいのではないかと思います。「ミルクを飲んでくれない」ことに悩んでいたのに、少し大きくなったら今度は「夜泣きが激しい」と新たな悩みが生まれ、離乳食がはじまるとまた「食べてくれない」などの悩みが生まれる…。 はじめての子育ては特に、少し成長したと思ったらまた別の悩みが生まれやすくなります。しかも乳幼児期の数年間は24時間、365日営業状態。この状態も終わりの見えなさに拍車をかけているようです。同様に「子どもを危険に晒せない」「私が守らなければ!」という親としてのプレッシャーや責任感も、閉塞感は募らせる要因となりえるでしょう。 ■苦痛解消には「定期的な目標」を! では、終わりの見えない辛さをやわらげていくためにどんなことができるでしょう? おすすめなのは 「定期的な目標」 をつくることです。 それは「家族で毎年1回海外旅行へ!」のような大きなものではなく、日々のなかの 小さなことに対する目標 です。例えば… ・来週の金曜日、友だちとランチの約束をしたとしましょう。約束も楽しみのひとつですが、 ランチにいくために「来週の水曜日に髪を切る」 という目標を立てることができます。 ・月末に家族で公園にピクニックにいくと決めたとします。当日を楽しむためにはいろんな道具が必要です。今週中には大きめのレジャーシートを購入しておき、 来週中には家族が好きなランチレシピを決めておく … といった目標を立てておくといった具合いです。 ・「今日はお散歩の帰りに、気になっていたお店でスイーツを買って帰る」「明日は絶対に大好きな録画ドラマを1本見る」といったことでもOK。 このように定期的に目標を定めていくのは、ある 狙い があります。それは 「子育て以外に目を向けること」 です。 目標を立てると、未来の楽しい予定を心待ちにすることができ、日常生活にやる気が出て気持ちが切り替えやすくなります。子育て以外のことを考える時間が増えれば、終わりの見えない感覚をやわらげることができるのではないでしょうか。 ■自分が本当に楽しめること、好きなことを「忘れない」 また「自分で目標を定める」ことは、小さなことでも 自分の好きなもの、楽しいと感じられること を思い出す キッカケ づくりになると思います。 特に「自分は〇〇が好き、〇〇できると幸せ」という「自分で自分を喜ばせる」気持ちは、忙しい乳幼児期の子育てにおいて封印しがちです。 例えば、外食のメニューを決めるときも 「わが子の好きなものは〇〇だから…」 と考えたり、どこかに出かけるときも 「家族みんなが楽しめることは…」 と考えたり。すべてが子どものため、家族のためになりがちで自分が本当に好きなこと、好きなものを思い出す機会がなくなってはいませんか? それは自分では意識せずとも、 自分の気持ちを知らないうちに封じ込めていること になるのです。1ヵ月、2か月の間ならまだいいでしょう。でも5年も6年も自分の好きなものや好きなことを思い出さない生活を続けていくと、どうなるでしょうか。 子どもの手が離れ、急に1人で過ごす時間ができたとき。「あれ、私は何をするのが好きだったんだっけ?」と自分の好きなこと、ものが頭に浮かばなくなってしまうんです。 私も子どもが大きくなり、突然丸1日を1人で過ごすことになったとき、何かを食べようと思ったら「あれ? 私は何が食べたいんだろう?」と自分の好きなものが思い浮かばなかったことがあり、少し恐ろしくなりました。食べたいものはもちろん、空いた時間に何かしようと思っても好きなこと、したいことが思い浮かばなかったんです。結局、家で1人でボーッと過ごしました。 子どもが巣立ち、自由な時間が戻ってきたとき「何をしていいか分からない」。そうなってしまうのは寂しいものです。自分の好きなことを見つけていこうとする意識があれば「今」に対する考え方も少し違ってくるかもしれませんね。
2019年07月25日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。 これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。 そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。 今回は、 「夫、いらないかも…? 妻が見切りをつけたくなるとき」 という記事に寄せられた 「夫や義母に対して爆発寸前」 というお悩みです。 ■お悩み:収入もない、家事もしない夫「もう爆発しそう」 結婚する際に、夫が起業しました。以来、12年間、夫からの生活費は年間50万円程度です。私の収入で生活ができるのですが、家事も手伝い程度しかしないのに、夫が私の行動を制限します。 自分はゲーム仲間と遊びに行くのに、私が仕事で出かけると不満を言います。姑は、私を「わがままな嫁だ」と言います。 私は「誰のおかげで生活できているんだ!」と爆発しそうです。誰に相談したらいいでしょうか? ■回答:夫婦それぞれ「見ている方向」が違っている? 旦那様が起業してから12年。それ以来、生活費が月4万円少々しか渡されていないとのことですが、旦那様は起業があまりうまくいっていないのでしょうか。それとも奥様の収入に甘え、自分自身のためだけにお金を使ってしまっているのでしょうか。 いずれにしても「夫婦」という運命共同体のグループにおいて、お互いが見ている方向が違うように感じます。 また、旦那様は家にお金を入れないうえに、家事にもさほど協力的ではないようですね。 家事を手伝わない男性というのは、結婚前からその予兆があります。次のようなタイプは、「女性は家のことをしたり、自分の世話を焼くのが当たり前」と思っている傾向が強いように感じます。 ・女性に何かしてもらっても感謝の言葉をかけない。 ・合理的で効率重視の考え方をする頭の良いタイプ。 ・母親が世話好きで、何かと手を出してしまう。 ・父親が亭主関白で、男尊女卑的な態度を見て育っている。 旦那様も結婚前からそういう面があったのでしょうか。だとするとますます同じ方向を向いて生活するのは難しいかもしれませんね。 ■妻に依存する夫 「あなたに見捨てられるのが怖い?」 旦那様は、自分は遊びに出かけるのに、あなたが仕事に出かけると不満を言うとのこと。 もしかすると夫は、仕事を通じてあなたがいろいろな人と会うことにより、「妻が自分(夫)のいたらなさや情けなさに気づいてしまい、ついには自分を見捨てるのではないか」と危惧しているのかもしれません。 夫本人は気づいていないでしょうけれど、12年間も生活費を年間50万しか渡さず、かといって家事もせず今まで過ごしてきたということは、経済的にはもとより精神的にもあなたに依存している状態であるように思われます。 そのような夫をかばうような発言をする姑も、間接的にあなたを頼っているのでしょう。あなたのことをわがままだと責めているようですが、言葉の裏には「あなたがいなくなっては困る」という気持ちが隠れているような印象を受けます。 ■怒りを出し切ったあと「今、自分はどうしたいか?」 あなたのご相談は「誰に相談したらいいか」ということですが、まずは「今」あなたは現状に対してどうしたいと考えていらっしゃいますか? ご相談の内容を字面だけで追えば、真っ先に旦那様に相談(というより抗議)するべきでしょうけれど、おそらく何らかの理由でそれができないから悩んでいらっしゃるのかなと感じるのです。 たとえば「今」あなたの怒りを爆発させたいなら、ひとまず信頼できる友人やカウンセラーなどに相談して話を聞いてもらい、思いきり怒って愚痴って気持ちをぶちまけましょう。 「人に話すのはちょっと…」と思われるのであれば、1人でノートなどに気持ちを殴り書きして怒ってもいいと思います。 そうして現在、抑えつけている怒りを解放して怒りきると、自分が本当はどうしたいのかが見えてきます。 旦那様にもっと生活費を入れてほしいのか、自由に行動させてほしいのか、もしくはもう生活の面倒を見切れないので別居ないし離婚したいのか。それによって相談する相手も変わってくることになります。 あなたの思いによっては、親や弁護士などの第三者に相談することになるかもしれません。でも、夫婦の問題そのものは他人が仲介するのは難しいものです。あなたがどんな思いにいたったとしても、いつかは直接、旦那様に思いを伝える勇気を持っていただきたいと思います。 いかがでしたか。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。
2019年07月23日夏がやってきましたね。最近は地球温暖化の影響か、いきなり暑くなったり豪雨になったりと、体調管理が難しいですね。 こんな時期はどうしてもイライラしてしまうことが多くなりますが、あなたは普段、短気でイライラしやすいほうでしょうか? もしかすると、短気な自分を抑えつけているところがあるかも…。 以下の簡単な心理テストであなたの「隠れ短気度」チェックしてみましょう! Q.お友だちとレストランに行き料理をオーダー。久しぶりに会ったので、つい話に夢中になっていてふと気づくと、結構時間がたっているのにまだ料理が出てきていません。この状況であなたの心に最初に浮かんだ思いは以下のどれが一番近いでしょうか? あまり深く考えずに直感で選んでください。 1.もっと早く出てきそうな料理にすればよかったかな 2.ちゃんとオーダー入っているのかな 3.あと5分待って出てこなければ店員さんに聞いてみよう 4.えーまだ出てこないの。おなかすいたー 選べましたか? それでは、答えを見てみましょう。 1、「もっと早く出てきそうな料理にすればよかったかな」を選んだあなた 何か起こったとき、まず相手を気遣う思考が出てくるあなたは穏やかな人。もともと短気な面は少ないでしょう。むしろ相手に配慮しすぎるくらいなので、もう少し気が短くてもバランスがとれそうです。 2、「ちゃんとオーダー入っているのかな」を選んだあなた 期待通りの状況ではないとき、原因をつきとめようと考えるあなたは自分がキッチリしている分、やや気が短いほうでしょう。しかし「隠れ短気」ではなく、短気な面を自覚しているので、いきなりキレたりすることはありません。 3、「あと5分待って出てこなければ店員さんに聞いてみよう」を選んだあなた 何か問題が起こると「まずは冷静に対応しよう」と自分に言い聞かせるタイプのあなたは隠れ短気の面があるかも。いつもいい人でいようと気持ちを抑え込みすぎると突然暴発して周りを驚かせるかもしれません。気持ちは小出しにしていきましょう。 4、「えーまだ出てこないの。おなかすいたー」を選んだあなた 周りの状況がどうであれ、自分の思考や感情をそのまま出せるあなたは、我慢することが少ないため意外と気が長いほうです。他人のこともあまり気にしないのでイライラもせず、一見短気に見えますが、じつはのんびり屋さんの一面があります。 いかがでしたか? できれば毎日ニコニコご機嫌で過ごしたいものですが、大人になるとなかなかそうもいかないですよね。色々な経験を経たことによって、じつはあなたの心の中に「イラっとくる地雷」が埋め込まれてきたかも。あなたの「ココロの地雷」はどこにあるのでしょうか。 詳しいテストをご用意していますので、そちらもご覧ください。 「なんかイラつく! あなたの「心のささくれ」はどこにある?」診断」 ママが気になる心理テストがいっぱい! 子育て診断はこちら
2019年07月15日