○複数端末ユーザーやGoogleサービスユーザーにお勧めiPadにキーボードを接続し、オフィスワークに利用している人も多くなってきた。だが、それでもまだまだデスクではPC、外出先ではiPadと使い分けている人も少なくないはずだ。また、iPadとともに別のスマートフォンを使っている人も多いことだろう。そうした複数端末を使い分けているユーザーにお勧めしたいのがGoogle Chromeだ。PCと同じGoogleアカウントでログインしていれば履歴などを共有して、簡単にPCと同じサイトの閲覧・利用が行える。大画面のiPadではPCと同じサイトを使いたいということも多いが、そういう時に不便を感じている人にはとても有効なアプリになっている。iOS端末には標準ブラウザとしてSafariが搭載されているが、ブラウザはいくつもインストールされていても問題ない。複数の端末を持っていたり、Googleアカウントを取得済みで、Googleの各種サービスやアプリを利用している人であれば、サブブラウザとしてのインストールをお勧めしたい。○履歴やブックマークをPCと共有「出かける直前まで見ていたサイトを出先でもう一度見たい」「いつも見ているサイトを今すぐ確認したい」ということはよくある。もちろん、キーワードを覚えていれば検索するだけだが、PC/iPadで共通のGoogleアカウントを利用してログインすれば、履歴やブックマークがどの端末でも共有される。メニューの「設定」からアカウント情報を確認し、必要ならば追加でログインしておこう。ブックマークはすべて共有され、iPad側からも追加や削除が行える。また「すべてのブックマーク」をタップすると、フォルダ分けされたブックマークがすべて一覧化されるのだが、表示順がブックマークした日付なのがおもしろい。PC版のChromeとは少し表示が違うから、ブックマーク管理に都合の良い方から作業するのもよさそうだ。ブックマークを開いた状態で下部のタブから「最近使ったタブ」を選択すると、利用端末ごとに整理された形で最近表示したタブが一覧表示される。ただしこれは、直近のいくつかのタブに限定される。もっとさかのぼった履歴が必要な時には、メニューから履歴を表示すると、全端末の表示履歴をまとめたリストが表示されるからうまく使い分けよう。同じアカウントでログインしているとさまざまなデータが同期されるChromeだが、なぜか「よくアクセスするページ」は同期されず、端末ごとの管理になる。ほかに、Googleサービス利用者必須の設定が「(アプリ設定内にある)Google Apps」だ。ここで設定をしておくと、YouTubeのリンクを踏んだ時にブラウザでYoutubeを開くのかYoutubeアプリを開くのか、というようなアプリとブラウザを自動的に切り替えての表示を指定できるようになる。○ページ内検索・PC版表示・シークレットモードが嬉しいGoogleアカウントで連携させなくとも、ブラウザとしての使い勝手も良い。サイトの中には端末にあわせた表示を行なうためにスマートデバイス向けとPC向けとデザインを分けていることがあるが、機能的にPC版を利用したいこともあるし、iPadの大画面ならばPC版の方が見やすいということもある。そうした時、ページを表示したタブでメニューから「PC版サイトをリクエスト」を選択すれば良い。指定後、そのタブではPC版が表示され、別のタブではモバイル版が表示されるようになるから、色々なサイトを並行利用したい時にも不便はない。また、メニューにある「新しいシークレットタブ」を利用すると、全体的に黒いデザインの特殊なタブが開かれる。このシークレットモードで表示したページは履歴に残らないし、Cookieなども無効になる。そのため通常タブでは特定サービスにログインした状態にしておきながら、シークレットタブではログインなしの状態を表示するというようなこともできる。履歴に残したくないサイトを見る時や、一時的にログインしていない状態でサービスサイトを見たい時などに利用できる。なお、シークレットタブを閉じない限り、通常タブに移動しても右上にシークレットモードのアイコンが表示される。このアイコンをタップすることで通常モードとシークレットモードを行き来できるから、並行して利用したい時にも便利だ。○音声だけでなく手書き検索にも対応ほかに便利な機能としては、「手書き文字入力」がある。利用するためにはGoogleのトップページを開き、下部にある「設定」、または右上に表示された歯車マークをタップしたメニューから「検索設定」を選択する。この画面で「手書き入力」を「有効にする」にチェックを入れると下部に手書き入力用のメニューが表示される。右下の「g」をタップすると手書き入力モードの出入りが行えるのだが、下部に「スペース」が表示されている時が手書き入力モードとなる。このモードでは、画面上のどこにでも大きく指先で文字入力ができる。手が止ったところで文字認識が行なわれ、検索フォームに自動入力される。Chromeではもともと、アドレスバーにあるマイクボタンをタップすると音声入力が行えるが、手書き入力を有効にしておけばキーパッドの入力モード切替を行なう必要はなくなるし、読み方のわからない漢字なども調べやすくなる。利用料金:無料制作者:Google, Inc.Chrome - Google のウェブブラウザ
2016年04月03日3月13日、Apple Store銀座にて、「Teacher’s Night:iPadが変える学び『コラボレーションと問題解決』」と題されたイベントが開催された。本イベントでは、筑波大学附属桐が丘特別支援学校の生徒向けに、筑波大学情報科学類の学生が開発したiPadアプリを紹介しつつ、学生、児童生徒と先生が共同開発をはじめた想いや歩み、今後の取り組みについてなどが語られた。イベントにはまず、筑波大学附属桐が丘特別支援学校の白石利夫教諭が登壇。桐が丘特別支援学校でどのようにiPadが利用されているかの説明があった。肢体不自由のある生徒にとっては、教科書のページを捲る、文字を書く、荷物を運ぶといったがことが困難であることが多いのだが、iPadを使うことで、そういった局面での問題を解決できるのである。生徒達の学習や生活の幅を広げるのに一役買っているというわけだ。白石教諭がiPadの導入について、持ち運びのしやすさ、すぐに起動して使えるという手軽さ、ユーザーインターフェースのデザインが統一されているので、シンプルで直感的に操作できる点、セキュリティ面での信頼性、そして、さまざまな障碍に対応するアクセシビリティが豊富に備わっているという5つのメリットを指摘したのち、特別支援学校の生徒が登壇。iPad使用前の困難な点と使用後の変化を解説してくれた。生徒は教科書とプリントを同時に使う授業では、教科書を押さえながらプリントに書き込むという作業が難しいことを最初に挙げた。これがiPadに教科書を取り込むことで、簡単にページ送りが可能になったという。続いて、Apple TVを使ってAirPlay経由で液晶ディスプレイにiPadのノートを見せられるようになったので、積極的な発言ができるようになったと打ち明けた。学習意欲の向上にもiPadは貢献しているようだ。また、プレゼンしてくれた生徒の場合、疲労を軽減するために、一日のうちに、何度か横になる必要があるとのことだったが、これもiPadのおかげで、横臥した状態でも教科書を読んだり、板書したりといったことができるようになったと報告してくれた。しかしながら、アプリを利用する上で問題が二点あったと訴える。一つは、一般的なアプリでは、ボタンやキーが小さかったり近付きあいすぎたりして、押し間違えることが多くなるという点。二つ目は、文字の拡大に際して、長押しでルーペを表示させるの操作が難しいという点だ。こういった問題を解決するために、筑波大学情報科学類の学生との協同作業がスタートしたのである。ここで、筑波大学情報科学類の櫻井鉄也教授が登壇。大学についての簡単な説明のち、今回の共同開発がスタートした経緯を述べた。80年代にMacintosh Plusを購入し、アルゴリズムの記述や計算ができる「MathGUIde」というアプリを開発した経験もあるとのことだったが、ここ数年はiPadアプリの開発にも携わっており、そんな中で、白石教諭からコンタクトがあったと、その時の状況を櫻井教授は振り返る。これを受け、白石教諭は、桐が丘の生徒はiPadで文字を入力することはできるが、分数などの数式を書くのが厳しいということがあるので、入力しやすくルールが複雑でないツールはないかとリサーチを続けていたと、述懐した。そこで筑波大学の学生が公開している動画を見つけたのがコラボレーションのきっかけになった、と白石教諭。共同開発の展開に関しては、筑波大学情報科学類の学生が案内。「COINS-Project」という計画を立て、肢体不自由者向けのアプリ開発を行う「COINS-Project AID」、筑波大学の公式アプリ「iTsukuba」の開発、学内向けのプログラミングの勉強会などの実施など、活動を詳説した。COINS-Project AIDにおいては、桐が丘の生徒のアイディアや筑波大学の学生の閃きからアプリを開発、その後、実際に桐が丘の生徒にアプリを使用してもらい、彼らからのフィードバックを得、機能を改善というサイクルを経て、適当なタイミングでApp Storeに公開するというプロセスを踏んでいるそうだ。その中で生まれた「iPolyFactor」という因数分解を解くためのアプリを紹介。最初のバージョンでは、ボタンのミスタッチが多い、操作部と表示部が左右に分かれているので、利き腕によっては上手く使えないといった問題が出てきたのだが、ボタンの大きさを可変に、操作部と表示部を入れ替えられるようにするという機能が追加された。このように相互の対話があった上で、作業は進められていく。続けて「Planner」と命名されたスケジュール管理アプリを紹介。スケジュールの管理と書字が苦手という桐が丘の生徒は、このアプリを使うようになってからの劇的な変化について触れた。生徒は、書字に時間がかかるので、これまで予定表を作るのは母親に作成を依頼し、学習が終わったら、その表のマスを塗りつぶしてもらうという作業を繰り返していたと話す。苦手な科目はやらない、など、勉強する教科は偏ってしまいがちだが、予定表を作ることで、やらなければならないことの整理がしやすくなると生徒は省察する。「Planner」では、現在の進捗状況を一瞥しただけで分かるようにでき、簡単な操作のみで計画表を作成、入力できるようになっているが、これも生徒が使用していたものに似せてUIをデザインし、マスの数とタイトルを決めるだけで表が構成できるようにしたと、フィードバックから仕様が決まっていったことを強調した。生徒は、これまで出来なかったことが出来るようになったと喜びをあらわし、さらに、今まで自分で出来ることも他者に頼んでいたところがあったと反省しつつ、自分で出来ることは自分でやるようになったと、前向きな気持ちを伝えた。iPadとアプリを使うことで、勉強が捗るようになっただけではなく、人間的な成長にも繋がっているということには感銘を禁じえない。イベントの締めくくりに、この三年間の取り組みに関して、感じたもの得られたもののヒアリングが。コラボレーションの効果として、学習上の課題を克服することで、生徒全体の学習能力がアップしたことが挙げられ、適切なコンテンツにより、さまざまな問題を解決できるiPadの素晴らしさを感じ取ることができたこと、ICTと人材が組み合わさることで、障碍を克服する新しい手段を獲得できるようになるといったことが指摘された。しかしながら、全ての問題が片付いたというわけではない。桐が丘の生徒からは、文字入力や音声認機能への要望が寄せられた。ソフトウェアキーボードでは、画面の半分が隠れ、作業スペースが狭くなってしまうという現象が起こる。外部キーボードを使うにも、そもそも彼らにとっては、運ぶのが一苦労で、導入にも躊躇いを覚えるのだ。作業スペースへの不満は実感として非常によく分かる。自分が書いたものを一瞬で全て把握できないのはかなりのストレスであるのに違いない。これに対して、iPhoneをiPadのキーボードとして使えないかというアイディアが提出された。着想として面白いだけでなく、実用性も高そうなので、アクセシビリティの機能向上として、iOS側で是非取り入れていただきたいところだ。また、構音障碍のある生徒からは、Siriの認識率を上げてほしいというリクエストが寄せられた。生徒は、「Siriは、本当は私たちにこそ必要な機能」と力説したが、これも間違いなくその通りである。肢体不自由がある場合、体の可動域に大きな制約があり、たとえそれがiPadのような使いやすいデバイスだったとしても、支援ツールなくしては道具として利用できないこともあるからだ。最後に、印象に残った筑波大学の学生のコメントを紹介しよう。学生は「今回のコラボレーションを通じて、大学で学んだことが実際に人の役に立っていると実感を得ることができ、それらがプログラミングを続けるモチベーションになったし、ただ意見を貰ってアプリの開発にあたるのではなく、そこから本当に必要な技術とは何かを考えるようになった」と述告したが、これは、障碍者支援のあるべき形を端的に言い表しているように感じられた。続けて「一般の企業には出来ないような局所的なニーズに応えていきたい」と意気込んだが、この発言は高く評価してしかるべきである。マーケットの論理が支配的な世界においては、金にならなければやらないし、コストが高くつきすぎれば研究の支援はできない、となるのが当たり前だが、彼らは学術機関としての大学の責務をきっちり果たそうとしているからだ。最高学府としてあるべき姿とは何かということを筑波大学と学生達はしっかりと理解している。障碍者向けの支援ツールは、往々にして世代が変わるとボタンなどの配置が変更されてしまい、一から使い方を覚え直さなければならないが、iPadならそれはない。開発に携わった学生が卒業してプロジェクトを離れてしまったとしても、コラボレーションは問題なく継続可能だろう。また、プロジェクトの関係者や教員、家族だけでなく、たまたま通りかかった人でも、iPadなら皆が使っているものであるから簡単にサポートできる。障碍者と健常者の間に橋を渡すという役割を彼らは担ってくれた。また、障碍者支援ツールとしてのiPadの可能性を、彼らは大きく切り拓いたのである。
2016年03月18日○iPadのキーボードは改めて練習!iPadを横画面にすると、かなり大きくキーパッドが表示されるため、少し慣れればそれなりに長い文章も入力できるようになる人が多い。しかし、物理的打鍵感がない上にキーの境目に触れてわかるわけでもないため、入力できても画面を見ながらが精一杯。スムーズに入力できないという人が多いことだろう。そういう時の解決法としては、外付けの物理キーボードを用意するか、iPadのキーパッド入力練習を頑張るしかない。その練習に使いたいのが、タイピング練習アプリだ。PCを使い始めた頃にゲームなどで練習した記憶のある人もいるだろうが、そのiPad版と思ってほしい。タイピング練習アプリはいくつかあるが、その中で苦手なポイントを明確にしてくれるのが「TapTyping - typing trainer」だ。繰り返し練習するだけでなく、自分が苦手としているポイントを理解して強化したい人にお勧めしたい。Bluetooth接続した物理キーボードにも対応しているから、普段PCで使っているのとはサイズ感が違うものを持ち歩くため、「あまりスムーズに打てない」という場合にも、良い対策となる。○18のレッスンコースでタイピングを練習このアプリでは、英語の文章を見ながら英語入力モードでタイピングの練習を行なう。日本語の入力はできないが、ローマ字入力の人であれば見たアルファベットをそのまま打ち込むだけで、変換が必要な日本語入力よりもスムーズかもしれない。説明なども英語だが、あまり中身を理解する必要もないので気軽にチャレンジできる。アプリには「Typing Lessons」と「Speed Test」という2つの練習モードがある。「Typing Lessons」はテーマごとにわかれた18の項目でレッスンを行なうもので、上から下に向かって入力する内容が難しくなって行く。無料で利用できるのは各レッスン項目の1つめのレッスンのみとなる。1レッスンが1ページの入力で終わるものも、複数ページに跨がるものもあるが、項目をタップすると何ページにわたるレッスンなのか、この項目はどういうレッスンを行なうのかという説明が表示される。そこで「Start Lesson」をタップして説明を進め、レッスンに入れば1つめのレッスンができる仕組みだ。レッスンをスタートさせると、英文とキーパッドが表示される。表示されている英文を入力して行くレッスンで、現在のカーソル位置は緑色で表示され、ミスタッチがあった場所は赤でマークされる。「thumb」を「tha」と入力した時点で「u」のところが赤くなるが、ユーザーは「u」を打ち直すのではなく、続きの「m」を入力するのが正しい動きだ。レッスンが終わると、1分間に何ワードの入力ができたのか、ミスはどの程度あったのか、入力にどれだけの時間がかかったのかが表示される。下のキーパッドには斑な色がつくが、緑が正しく入力できた時に触れた位置、赤がミスタッチした時に触れた位置になる。自分がどのあたりでミスしやすいのか、正しく入力できている時もキーの中央から外れがちだったりはしないか、などが見た目で理解できるのがおもしろい。なお、1つめのレッスンが終わった後、また説明で「Go Back」をタップしてメニューに戻った場合、その項目はグレーアウトされる。続けてレッスンを行ないたい場合にはライセンスを購入してUnlockする必要があるが、同じ価格で有料版となる「TapTyping - typing trainer suite」も用意されているから、最初からこちらを利用してもよい。○練習の成果はテストで評価「Typing Lessons」である程度慣れてきたら「Speed Test」でテストを受けよう。やることは同じで、表示されている英文をキーパッドで入力して行くだけだ。テスト完了時には、トータルでの1分あたりの入力ワード数と、ミスの量を表示してくれて、タイピストとしてのクラスもつけてくれる。先に述べたように、外付けのキーボードでも同じレッスンやテストの利用が可能だ。またテストやレッスン中にやり直したい時や、中断したい時には右上にある歯車マークをタップすると、やり直しや中断、途中終了が選択できる。テストの後は「Statistics」で結果を確認しよう。トータルでの成績や進歩の度合いなどを確認できる。また「Problem Letters」ではミスの多いキーを順に並べてくれるから、キーパッドに表示されるミス表示よりもわかりやすく、自分の弱い部分が見えるはずだ。iOSの「Game Center」にログインしておくと友達に挑戦できたり、1人で黙々と練習する以外の楽しみ方も可能になる。入力用の英文も単なる単語の羅列ではなく文章になっているから、多少は英語の勉強になる部分があるかもしれない。仕事の合間にちょっとだけ練習してみようという時にも使いやすいシンプルな画面なのも魅力だ。利用料金:基本無料制作者:Flairify LLCTapTyping - typing trainer
2016年03月05日ファイルメーカーは、iPadとFileMakerのビジネス導入事例を発表した。愛知県豊田市に拠点を置く豊田信用金庫では、渉外係やマネーアドバイザーが情報活用するために使用するカスタムアプリをFileMakerプラットフォームで構築し、iPadで運用しているとのことだ。導入による効果として、業務効率化による時間短縮、顧客満足の向上、コミュニケーションの活性化、コスト削減などが報告されている。豊田信用金庫では、業務効率化による時間短縮や顧客満足の向上、コミュニケーションの活性化など、多くの導入効果を上げているとのことで、その様子の映像をこちらから視聴することができる。地域に根差した金融機関である豊田信用金庫の渉外係は、顧客のもとに直接足を運び、ヒアリングすることで緊密な信頼関係を築いているという。以前よりハンディ端末を採り入れるなど、最新技術の導入に積極的に取り組んできたが、さらなる渉外活動の高度化と効率化により上質な金融サービスを提供することで他金融機関との差別化を図ることを目的とし、iPadとFileMakerを採用する運びとなった。導入されたiPadは全台がセルラーモデルで、無料のiOSアプリ「FileMaker Go」がインストールされており、事前に登録されているiPadのみが、安全なVPN接続を通して本部のFileMaker Serverにアクセスできるようになっている。電子ペーパー化された販売商品のパンフレットやインターネットに公開されているマーケット情報へもiPadからすぐにアクセスできるよう集約されており、必要な情報をいつも手元のiPadで確認できるとのこと。渉外係が訪問先で専門的な質問を受けたときは、マネーアドバイザーとその場ですぐにFaceTimeで面談して回答するなど、迅速かつ正確な情報提供で顧客満足の向上に役立っている模様だ。
2016年02月24日ヤマハは、シンセサイザーや電子ドラムをiPhone、iPadなどと無線接続できるワイヤレスMIDIアダプター「MD-BT01」および「UD-BT01」を発表した。価格はオープンプライスで、2月1日発売予定。同製品は、シンセサイザー、電子ピアノ、電子ドラムなどに取り付けることで、iPhone/ iPad/Macなどと楽器をワイヤレスでMIDI接続できるようにする、Bluetooth対応のアダプター。「MD-BT01」は楽器のMIDI端子に、「UD-BT01」は楽器のUSB to Host端子に取り付けるだけで、iPhone/iPad/Macなどとのワイヤレス接続を実現でき、iOSデバイスを充電しながら使用可能となる。なお、同社からも、「Digital Piano Controller」「DTX400 Touch」「reface capture」など、多数の対応アプリが提供されている。
2016年02月01日LINEは27日、iOS版「LINE」アプリにおいて、iPadに対応する最新版「バージョン 5.9.5」の提供を開始した。「バージョン 5.9.5」では、インタフェースがiPad向けに最適化されたほか、iPadからアカウントの新規作成も可能。機能面では、トークや音声通話、タイムラインなどが利用できる。なお、スタンプショップ/着せかえショップ、LINE Pay、電話番号での友だち検索など一部機能には非対応となっている。同社では、すでにiPad向けに「LINE for iPad」を公開中だが、こちらはスマートフォン版LINEの利用を前提としたアプリで、同一アカウントでしかログインできなかった。また、音声通話やタイムラインといった機能にも対応していない。「LINE for iPad」について27日時点では、App Storeからダウンロード可能だが、今後も公開を継続していくかは不明だ。「バージョン 5.9.5」の推奨OSはiOS 7.0以降。
2016年01月27日富士ソフトは1月27日、SYNCNELの全事業譲受に関する事業譲渡契約を締結したと発表した。これに伴い、SYNCNELのiPad対応ファイル配信クラウドサービス「SYNCNEL」の提供を2月1日より開始する。「SYNCNEL」は、イントラネットのシステムやファイルサーバとの連携が可能で、電子カタログシステムとして利用できるほか、電子会議の機能も有する。また、「柔軟な配信ルール設計」「Read/Write権限制御」「キャッシュ期限設定」「デバイスのアクセス制限」などに対応しており、セキュリティ機能も充実している。今回、デザインカタログの配信・管理や既存システムとの連携を強みとする「SYNCNEL」の提供を開始することで、会議や営業、外出先などのあらゆるビジネスシーンで効果的な情報共有のためのトータルソリューションとして、最適なサービスをユーザーへ提供するという。SYNCNELの価格は、端末ごとのライセンス体系になっており、1万2000円(1~10台)から。ディスク容量価格は1Gまで無料、1GB追加ごとに月額1000円となっている(すべて税別)。
2016年01月27日米Microsoftは1月21日(米国時間)、iOS用の「Word」「Excel」「PowerPoint」のバージョン1.17をリリースした。iPadでインク・ツールを使った手描き入力が可能になり、またiPhone 6sシリーズの3D Touchを利用したクイックアクションが加わった。Officeリボンで描画タブを選択すると、インク・ツールを使った入力に切り替わる。指、スタイラスペンまたはApple Pencil(iPad Pro)の使用が可能。Apple Pencilのようなアクティブなペンを、Officeアプリはスマートに感知する。たとえば、他のタブを開いていてもペンが画面に触れると自動的に描画タブに切り替わるので、いつでもすぐに描き始められる。またApple Pencilではペンの傾きも手描きに反映されるなど、ペン機能は特にiPad Proで便利な機能である。ただし、大画面タブレットであるiPad ProでOfficeアプリを使ってドキュメントを編集するには、Office 365の契約が必要になる。手描きツールは、ペン、蛍光ペン、消しゴムが用意されており、カラーホイール・ツールなどを使ってインクの色やペン先の太さを容易にカスタマイズできる。PowerPointでは、インクで手書きした形(丸、三角、四角など)を、定規やコンパスを使って描いたようなキレイな図形に整える「図形に変換」機能も用意されている。ベン図などを描く際に便利な機能だ。iPhone 6sシリーズでは、3D Touchを使ってホーム画面のアプリアイコンからすばやく新規ファイルを開ける。iOS 9ではSpotlightで、最近開いた書類やスプレッドシート、プレゼンテーションの検索が可能。また、フォントが必要になった時にクラウドからフォントを取得するようになった。Office 365ユーザーはPowerPointで、スライド間をアニメーションでスムースにつなぐインテリジェントツール「Morph」を利用できる。Microsoftは昨年、Morphと共に、プロフェッショナルなスライドの作成を自動化する「Designer」というツールも提供し始めたが、Designerの実装については不明。Android版ではOffice InsidersでDesignerとMorphを試用できるので、将来的に搭載される可能性は高い。
2016年01月22日algoriddimは、プロフェッショナルDJ&パフォーマーのためのiPad用フェッショナルDJアプリ「djay Pro」を発売した。現在、発売記念特価2,400円にて販売中。同アプリでは、水平/垂直レイアウト可能な強力かつ洗練されたDJインタフェースに、最大4つのデッキと高精細な波形表示、クロスフェーダー、ジョグホイール、サンプラーなどの各種機能を搭載。デッキごとに最大3種のオーディオエフェクトを設定可能となっており、30以上の最先端のオーディオエフェクト(アプリ内課金で利用可能)が利用できる。また、ビデオミキシング&スクラッチングをはじめ、トランジション、ミュージックビジュアライザー、ビジュアルFX、タイトル&イメージ オーバーレイ、A/V レコーディング、外部ディスプレイとAirplayなどをサポートしたVJ機能も追加された。さらに、Reloop Beatpad、Pioneer DDJ-WeGO、Numark Mixdeck Quad、Numark iDJ Proを含むDJコントローラー、およびマルチチャンネルUSBオーディオインターフェイスにも対応。Smart Keyboardによるショートカット操作、iOS 9マルチタスキング(スライドオーバー、スプリットビュー、ポートレートモード)など、iPad Proでの使用にも最適化されている。
2015年12月16日一時期、iPhone/iPadはよく盗難のターゲットにされていた。持ち運びやすく、人気があり換金性も高いため、被害にあうユーザはあとを絶たなかったのだ。それがiOS 7の登場以降、目に見えて被害件数は減少した。「アクティベーションロック」が導入されたからだ。アクティベーションロックとは、正当なユーザでなければ端末を利用できなくする機能のこと。iOS 7からサポートされ、「iPhoneを探す」をオンにすると有効になる。こうしておくことで、「iPhoneを探す」機能をオフにする、端末を再アクティベートする、端末のデータを消去して工場出荷状態に戻すといった処理ができなくなるので、盗品の流通が困難になり盗難事件の減少につながったというわけだ。しかし、自分の意思で手放すとなると話が変わってくる。次の所有者が利用できないことには意味がないため、アクティベーションロックを無効化した状態で譲り渡さなければならない。アクティベーションロックの状態は、icloud.comのWEBサイトからかんたんにチェックできる。iPhone/iPadが手もとにない場合でも、IMEIまたはシリアル番号さえわかればOKだ(『設定』→「一般」→「情報」画面やSIMトレイで確認できる)。知人からiPhoneを譲り受けたはいいがアクティベーションできないという場合は、以下の手順に従い作業すればアクティベーションロックの状態をチェックできる。ところで、iPhone/iPadを中古ショップに売却する場合、アクティベーションロックがオンの場合は買い取ってもらえないことがほとんど。オンのまま持ち込むと、店頭でApple IDとパスワードの入力を求められることになるため、あらかじめアクティベーションロックがオフなことを確認しておこう。
2015年12月02日iPhone/iPadでは、入力装置としてBluetoothキーボードを利用できる。ソフトウェアキーボードは画面サイズに制約されるが、ハードウェアとして独立しているBluetoothキーボードであれば選択肢は豊富にある。自分が使いやすいキーピッチ/キーストロークを選べるし、大きさやデザインもいろいろある。長い文章を入力する機会が多ければ、Bluetoothキーボードの導入を検討すべきだろう。ハードウェアキーボードならではの機能もある。iOSのソフトウェアキーボードは、キーを押し続けて同じ文字を連続入力する「キーリピート」に対応しないが、Bluetoothキーボードを使えばスペースの大量挿入も「delete」キーで連続削除もわけのないこと。それに、Bluetoothキーボードが接続されている間はソフトウェアキーボードが自動的に無効化されるので、画面を広く使えるメリットがある。iOS 9では、カスタマイズ機能も充実した。『設定』→「アクセシビリティ」→「キーボード」の順に画面を開くと、「キーのリピート」と「複合キー」、「スローキー」という3つの項目が表示されているはず。各項目はオン/オフを切り替えられるほか、反応までの微妙なタイミングを調整できるのだ。「キーのリピート」では、キーのリピート間隔(押しているキーの文字が入力される間隔)、リピート入力だと認識されるまでの時間を0.01秒刻みで設定できる。「複合キー」では、optionキーやcontrolキーなどの修飾キーを押すだけで押したままにできる設定を選択できる。「スローキー」では、キーを押してから認識されるまでの時間を調整可能だ。使いやすいよう好みで調整すればいいが、初期値ではキーリピートがやや反応鈍めに設定されているため、リピート入力認識までの時間(初期値は0.40秒)をやや短くするといい。カーソルキーの動きが緩慢に感じられる場合も同様に、キーのリピート間隔を短くしてみよう。
2015年11月27日メディア・インテグレーションMI事業部は、iPadとMac/PCに対応したペダルモデリングアプリケーション「Bias Pedal Desktop」「BIAS Pedal iPad」を発売した。価格はデスクトップ版(プラグイン)が1万3,800円、iPad版が無料(フル機能アンロック:2,400円)。同製品では、Positive Grid社の「BIAS Amp」デザイナーと同じ動作原理を採用しており、回路、トランジスター、外観などをカスタマイズすることで、オリジナルのファズ、ディストーション、オーバードライブ、ブースター・ペダルを作成可能。さらに「BIAS FX」とシームレスにインテグレートし、BIAS FX内のペダルボードでカスタムした自分だけのディストーションを使用することもできる。17タイプのパーツ・レベルでの歪み(ディストーション、オーバードライブ、ファズ、ブースター・ペダル)のエミュレーションをはじめ、録音したトラックのサウンドにマッチしたペダルを作成可能なTone Matching機能、ノイズ・ゲート、ルーム・シミュレーター、素早いアクションでプリセットの呼び出しが可能なクイック・スナップ・プリセット機能(8プリセット)も搭載する。なお、著名アーティストや世界のユーザーが作成したプリセットも、ToneCloudにて近日公開予定とのこと。
2015年11月20日ペンタックスは11月19日、iPad用のアプリ「PENTAX STORY」内に新コンテンツ「PENTAX HISTORY」を追加した。1919年の旭光学工業設立から、ほぼ100年に渡るペンタックスブランドの歴史を、一眼カメラ約70製品のアーカイブなどとともに紹介している。アプリの「PENTAX STORY」はiOS版とAndroid版があり、ともに無料。フォトグラファーによる撮り下ろし作品や開発陣のインタビュー記事などを閲覧できる。今回の歴史コンテンツ「PENTAX HISTORY」は、iPad用のみの提供となっている。
2015年11月20日ロジテックは19日、iPhoneやiPad、およびモバイルバッテリ本体をまとめて充電できる2,600mAhのモバイルバッテリ「LPA-L01L-2610」シリーズを発表した。ブラックとホワイトの2色を用意。11月中旬から発売する。価格はオープン。バッテリ本体の充電用にmicroUSBを、デバイス充電用にUSB Aポートを搭載。USB-AC充電器(別売)と接続したのちiPhoneなどを接続すれば、バッテリ本体とデバイスを同時に充電できる。デバイスへは1A出力に対応し、バッテリ本体の充電時間は約2時間(1.5A出力の充電器使用時)。「Made for iPod/iPhone」を取得しており、ケーブル長10cmのLightningケーブルとmicroUSBケーブルが付属する。電池残量は4段階のLEDランプで確認でき、保護回路として過充電 / 過放電 / 過電圧 / 過電流防止 / 短絡保護を装備する。本体サイズはW32×D90×H26mm、重量は70gg。
2015年11月19日Steinberg Media Technologiesは、iPad用に特別にデザインされたSteinbergのマルチタッチ対応音楽制作アプリ、Cubasisのライト・バージョン「Cubasis LE」をリリースした。価格は無料。同アプリでは、25のプリセットサウンドを搭載した付属のバーチャル音源「MicroSonic」とバーチャルキーボードを使ってリアルタイム演奏ができるほか、最大4オーディオトラック/4MIDIトラックでのレコーディングが可能。また、オーディオ編集を行うサンプルエディター、MIDI編集を行うキーエディター、ミキサー、4種類のオーディオエフェクト、オーディオミックスダウン/MIDI書き出しなどを使った作り込みも行える。さらに、Cubasis Project Importerを利用すれば、WindowsやOS Xで動作する「Cubase」に、Cubasis LEで作成したプロジェクトを読み込むこともできるほか、iTunesライブラリーからオーディオの読み込みも可能となっている。なお、同アプリの利用には、対応ハードウェアデバイスを接続して、機能制限の解除(アンロック)を行う必要がある。アンロックする前の状態ではCubasis LEはデモモードで起動および動作する。アプリ内課金(3,600円)にて、フル機能版のCubasisの全機能をCubasis LE内で有効化できる。対応ハードウェアリストは、メーカーWebサイトにて確認できる。
2015年11月18日アップルは11月9日、タブレットiPadシリーズの新製品「iPad Pro」のオンラインでの販売を11月11日に開始すると発表した。またApple直営店、特定の通信事業者やApple製品取扱販売店などにおいて、今週後半から店頭販売も始まる。価格は下位モデルの32GB Wi-Fiが94,800円、上位モデルの128GB Wi-Fi+セルラーが128,800円となっている。カラーは、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。オプションの「Apple Pencil」は11,800円。「Smart Keyboard」は19,800円 (チャコールグレイ、US Englishレイアウト)。iPad Pro Smart Coverが7,800円(チャコールグレイ、ホワイト)、iPad Pro Silicone Caseが9,800円(チャコールグレイ、ホワイト)となっている。iPad Proは、米Appleが9月に開催したスペシャルイベントで発表し、11月の発売を予告していた。12.9インチ (2,732×2,048、264ppi)の大きなRetinaディスプレイを装備し、ディスプレイ面積はiPad Air 2より78%も大きい。プロセッサはA9の高速版であるA9Xを搭載する。iPad Air 2に比べてCPU性能が最大1.8倍、グラフィックス性能も最大2倍向上した。3Dデザインの作成・レンダリングや、4Kビデオのマルチストリームの編集といったタスクでもスムーズに処理できるという。iPad Proは"プロ"のニーズに応えるiPadという位置づけであり、Apple自身がペン入力用のApple Pencilと、キーボードSmart Keyboardを用意した。Apple Pencilは圧力センサーと傾きセンサーを備え、新しいMulti-Touchサブシステムとタイミングコントローラを備えたiPad Proのディスプレイとの組み合わせで、ペンを使った豊かな表現を実現する。Smart Keyboardはカバーとハードウエアキーボードを兼ねており、Smart Coverと同じようにマグネットで簡単に着脱でき、折りたたみ方を変えることでカバー、スタンド、キーボードの3つのスタイルで利用できる。キーボード部分はファブリック素材にレーザーアブレーションによって一つずつキーが形成されており、わずか4ミリの薄さでもしっかりとした張力を持ち、安定して正確にタイピングできる。カメラは、背面のiSightカメラが8メガピクセル、前面のFaceTime HDカメラは1.2メガピクセル。Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、Touch IDを搭載。内蔵バッテリーは38.5Whで、最大10時間の使用が可能だ。本体サイズは305.7×220.6×6.9ミリ、重さは713グラム(Wi-Fiモデル)/723グラム(Wi-Fi+セルラーモデル)。
2015年11月10日○WikipediaをiPadで使いやすく何かを検索するとたいてい上位に出てきて、ある程度まとまった情報が簡単に手に入る場所として多くの人が利用しているのがWikipediaだ。内容的には一般ユーザーがそれぞれ書き込んだものの集大成であるため、必ずしも信頼できる情報ではないことが知られているが、それでも裏付けを調べながら利用している人は多いだろう。Wikipediaにはスマートフォン向けの表示スタイルがある。iPadで使う場合はPCで見ているのと同じレイアウトで見られるが、専用のビュワーアプリを利用すると、より便利になる。Wikipedia自身が用意したアプリもあるが、いろいろな機能がついていて面白いアプリが「iPad用のWikipanionアプリ」だ。○縦横で切り替わるレイアウトアプリを起動したあと、右上にあるフォームにキーワードを入力して検索してみよう。標準の状態では右肩に「English」と表示されており、検索結果も英語項目になるはずだ。この「English」をタップすると、言語の設定メニューが表示される。下の方にある「使用可能な言語」をタップ。このメニューでオンにした言語が検索対象となる。「English」と「日本語」の両方をオンにした場合は、英語の検索結果に続き、日本語の検索結果が表示されるリストになる。言語設定ができたら、改めて検索してみよう。縦画面の時にはごく普通のWikipediaといった印象だが、横画面にすると左側に独自メニューが表示される。端末の向きを変更するだけで表示切替えができるのが便利だ。○項目間移動や関連項目表示を1タップで実現横画面で表示される独自メニューは3種類あり、上部にあるボタンで切り替えられる。一番左は「目次」で、これはWikipedia内にある目次と同じ物だ。各項目をタップすると、縦方向の移動をスクロールせずに行える。遠い項目まで一気に移動できるのが便利だ。中央のボタンで表示できるのは「関連」となっており、ページ内移動ではなく、Wikipedia内を簡単に移動するためのメニューとなっている。同じキーワードを英語ページで見たり、関連用語のページを1タップで開ける。またリストの一番下にはWikipediaのトップページに移動できる「メインページ」と、どこに飛ぶかわからない「任意のページ」という固定リンクがある。特に「任意のページ」はキーワードと全く関係のないページが出てくるため、暇つぶしの読み物が欲しいような時にも便利だ。○細かいブックマーク機能で調べ物を快適に独自メニューの一番右のボタンは、ブックマークと履歴の表示ができる。下にある時計型ボタンをタップすると履歴が表示されるのだが、ブラウザと違ってWikipedia内の移動履歴だけが表示されるから、少し前に見たページをもう一度見たいというような時に使いやすい。下部で本を開いた形のボタンをタップした場合に表示されるのが、ブックマークだ。ブックマークはページではなく、項目ごとに行える。「ブックマーク」というタイトルの右にある「+」をタップした後、ページタイトルをタップするとページ単位でのブックマークになる。その下にある「ページセクションをブックマーク」をタップした後、表示される各項目をタップすれば項目単位でのブックマークになる。1度の作業では1つのブックマークしかできず、同じページ内でいくつもブックマークをしたい時には、一旦戻ってもう一度メニューを開いて作業する必要があるが、情報量の多いページで見たい部分を的確に拾い出せるのは良い。なお、ブックマークはフォルダを作って整理できる。ブックマークと履歴は、下に表示されている「編集」をタップすれば1項目ごとに削除できるから、より使いやすいように整理すると良いだろう。○有料アプリの追加でオフラインブラウズにも対応関連アプリとして「iPad用のWikipanion Plusアプリ」というものがある。こちらをインストールすると、表示したページをダウンロードしてローカルに保持できるようになるため、オフラインでも表示できるようになる。ほかの項目を見ている間もバックグラウンドでダウンロードしてくれるため、出かける前にいくつかのページをさっと表示しながら検索を繰り返し、少し時間をおいてから外出すれば、Wi-Fi版のiPadでも外出中に内容が読める。電波環境の悪いところで作業したい人や、外出中のデータ通信量を抑えたい人には有効な機能だ。利用料金:無料制作者:Robert ChiniPad用のWikipanionアプリ
2015年11月06日アジェンダは、富士フイルムのオンラインプリントサービスを利用して年賀状の作成ができるiPhone/iPad用アプリ「おしゃれデザイナーズ年賀状 フジカラー版」の提供を開始した。アプリ本体のダウンロードは無料。印刷には別途料金がかかる。「おしゃれデザイナーズ年賀状 フジカラー版」は、富士フイルムのオンラインプリントサービスを利用して年賀状の作成ができるというiPhone/iPad用アプリ。プリンタを所有していなくても、iPhone/iPad を使った年賀状づくりを楽しんでほしいという想いから誕生した。仕上がりは富士フイルムの銀塩写真プリントとなり、印刷の注文はオンラインで行う。iOS標準の「連絡先」アプリの住所録と連係しており、住所録を瞬時に読み込めるので、住所録を一から作る煩わしさがない。年賀状デザインは150種類を用意している。印刷は、10枚以上から受け付けており、1枚あたりの印刷料金は、両面印刷注文とデザイン面のみの印刷注文で異なる。宛名面とデザイン面の両面を注文する場合は、1枚192円(はがき代52円込み)×注文枚数+配送料となり、デザイン面のみ注文する場合は、1枚160円(はがき代52円込み)×注文枚数+配送料となる。なお、送料も注文枚数、配送方法によって異なる。印刷注文の受付は、11月2日より開始する。配送方法は自宅や勤務先など、指定した場所に直接届けてもらうか、富士フイルムグループの国内工場でプリント後、そのまま完成品をそのまま郵便ポストへ投函して届けてもらう「ポスト直接投函」のどちらかを選択できる。指定場所へ届けてもらう場合の配送料は、全国一律648円。5,000円以上注文した場合は無料となる。「ポスト直接投函」の配送料は無料。ただし、両面印刷で宛名とデザインの注文数が一致する場合のみ受け付けるとのことである。対応OSは、iOS 8.3以降。対応端末はiPad 2以降、iPad Air/iPad mini全モデル、iPhone 4s以降となっている。
2015年10月29日アジェンダは、iPhone/iPad用の年賀状作成アプリ「宛名職人2016 for iOS」の提供を開始した。ダウンロードは無料(アプリ内課金あり)。「宛名職人2016 for iOS」は、年賀状の両面を作成でき、AirPrint対応プリンタから印刷が行えるiPhone/iPad用アプリである。今回発売となった2016年版は、収録デザインが2016年の年賀状デザインとなったほか、対応OSがiOS 8.3以降に変更されている。アプリ内課金は、宛名印刷機能+フォント2書体(AR行楷書体HとAR行楷書体L)で960円、追加フォント3書体(AR丸ゴシック体M、AR祥南真筆行書体M、AR隷書体M)が各360円、有料デザイン126種が各240円となっている。なお、宛名面のお試し印刷が1枚ずつ10枚まで無料で行えるほか、11種類の無料デザインを収録している。対応端末はiPad 2以降、iPad Air/iPad mini全モデル、iPhone 4s以降となっている。
2015年10月29日iOSに付属のアプリ『写真』は、iPhone/iPadのストレージに保存された写真群をただ表示するだけでなく、撮影日時や行政区分(位置情報付きで撮影された写真に限る)をもとに分類する機能を備えている。アプリの右上に用意された検索フィールドに「2015年6月」や「千葉」などと入力すれば、条件に一致する写真をすぐに探し出してくれる。iOS 9では、音声アシスタント「Siri」の機能強化により、『写真』に蓄えられた写真も検索対象となった。「2015年6月に撮影した写真が見たい」や「千葉で撮った写真を見せて」などとSiriに命令すれば、たちどころに該当する写真が表示される。検索履歴としても残るため、何度でも再利用できるところがポイントだ。検索の条件には、日時と場所の両方を含めることもできる。Siriに命令する場合、「2015年8月に千葉で撮った写真を表示して」と言えばいいのだ。しかし、これをキー入力で実行しようとなると、文字数が多いため少々面倒なことになる。そこで利用したいのが「県20」というキーワードだ。この「県」は行政区分としての県を、「20」は西暦の上2桁を意味する。位置情報に「県」が含まれ、かつ撮影日時が西暦20××年の写真を表示せよ、という意味がこの3文字には含まれているのだ。なお、東京都を対象とする場合は「都20」、同様に大阪府/京都府は「府20」、北海道は「道20」となる。都道府県というざっくりとした区分では困るという場合には、検索結果のリストをタップしてみよう。タップした都道府県/年の範囲内で、より細かい行政区分の写真一覧を表示できるはずだ。表示したい写真の撮影日時/場所を絞り込めていない場合、この検索キーワードが役立つことだろう。
2015年10月14日一般的に「検索」といえば、WEBブラウザの専権事項だ。iPhone/iPadの場合、Safariを起動してURLバー兼検索フィールドにキーワードを入力、事前に選択しておいた検索エンジン(初期値はGoogle)で検索を行う。検索結果はSafariの画面に表示され、そこから外部WEBサイトに遷移する……という流れだ。しかし、調べたい対象が外部WEBサイトに掲載されている情報とはかぎらない。App Storeで販売されているアプリかもしれないし、これから向かおうとしている土地の位置かもしれない。ひょっとすると、自分のiPhone/iPad上にあるプライベートな情報かもしれない。ほしい情報がWEBにあるという確信がないかぎり、検索対象が広い「Spotlight」で検索するほうが好都合だ。このSpotlight検索、iOS 9で大きく変わった。検索範囲に大きな変化はなく、WikipediaやApp Store、『マップ』の情報も串刺しして検索できるが、「戻る」機能がくわわっている。ステータスバー左端に表示される「検索に戻る」をタップすることで、Spotlightの検索結果に戻ることが可能になったのだ。iOS 8のSpotlightでは、ひとたび検索結果からSafariや『マップ』に遷移すると、タスクが切り替わってしまい、もういちどSpotlightを開き直さなければならなかった。すぐに開けば検索結果は残っているが、Safariなどのアプリを閉じたうえでSpotlightを起動しなければならず、操作のタイムラグが発生する。一方、iOS 9のSpotlightは遷移直前のSpotlightの画面へ直接戻れるので、タップ1回で操作が完了する。この改良により、WEBで(Safariで)関連情報を調べてからApp Storeでアプリをダウンロードする、マップで目的地を確認してからWikipediaで歴史をひもとく、といった使い方が可能になった。とりあえず検索するなら、Spotlightがお勧めだ。
2015年10月05日パイオニアは10月1日、iOS用音楽再生アプリ「Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~」をアップデートし、iPhoneやiPadへの音楽CDリッピングにおいて業界最速を実現したと発表した。Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~は、iOS端末と同社Stellanovaシリーズのワイヤレスユニット「APS-DA101J」シリーズを連携させるためのアプリ。iPhoneやiPadのローカルライブラリに保存した音源と、iTunesから同期した音源を管理できる。同アプリでハイレゾ音源を再生するには、動作確認済みのUSB DACと接続してアプリ内課金1,200円を支払う必要がある。ただし、パイオニアのUSB DAC「APS-DA101」と接続した場合は、課金なしでハイレゾ音源を楽しめる。今回のアップデートにより、iPhoneやiPadへの音楽CDリッピング時間が、従来から約25%短縮。約60分の音源をiPhone 6に取り込む場合、従来は6分48秒かかっていたが、5分12秒でできるようになった。このほか、音楽CDの音源をStellanovaシリーズのワイヤレスドックを介してUSBメモリやHDDなどに取り込む機能や、iPhone・iPadのローカルライブラリと外部メモリに同時リッピングする機能を追加した。Wireless Hi-Res Player ~Stellanova~の対応ファイル形式はWAV、IFF、ALAC、AAC、MP3、FLAC、DSD。対応OSはiOS 7.1以降。
2015年10月02日米Appleは9月9日(現地時間)、米サンフランシスコで開催したスペシャルイベントで「iPad Pro」を発表した。iPadで最大となる12.9インチのディスプレイを搭載。強化されたA9Xプロセッサは「デスクトップ並みのパフォーマンス」(Apple)を備える。純正アクセサリとして、iOSデバイス向けに初めて専用スタイラスペン「Apple Pencil」とキーボードカバー「Smart Keyboard」を提供する。12.9インチディスプレイは、解像度が2732×2048ピクセル(264ppi)。本体サイズは305.7×220.6×6.9ミリで、重量は713グラム(セルラーモデルは723グラム)だ。大きなディスプレイはドキュメントや写真を大きく表示し、ドローイング・アプリなどでは広いキャンバスになる。従来のiPadはコンテンツを消費するためのデバイスだったが、iPad Proはクリエイティブな作業にも適している。そこでペンや筆のように使えるインプットデバイスとしてApple Pencilを用意した。高解像度のディスプレイが効率的かつ反応よく動作するように、酸化物TFT、可変リフレッシュレート、タイミングコントローラを採用し、指に加えてApple Pencilを用いたなめらかな入力を可能にした。Apple Pencilで描き始めてから画面に表示されるまでの遅れ、いわゆるレイテンシは「実質ゼロ」といえるほど小さいそうだ。筆圧に加えてApple Pencilの傾きも検出するので、極細の線から太い線、濃淡まで様々な表現を描き分けられる。12.9インチディスプレイはソフトウエアキーボードをフルサイズで表示でき、快適なタイピングが可能だ。Smart Keyboardを使うと、画面をキーボードで隠すことなく、フルサイズキーボードを利用できる。Smart KeyboardはSmart Coverと同じように、マグネットでiPad Proに接続する。Smart Coverはカバーとスタンドを兼ねるが、Smart Keyboardは折りたたみ方を変えることで、スタンド状態で手前にキーボードを広げて使用できる。キーボードは全体がポリウレタンでカバーされているが、レーザーアブレーションによってキーが形成されており、一つひとつのキーが正確に反応する。A9Xチップは、CPUパフォーマンスがiPad Air 2が搭載するA8Xの1.8倍、グラフィックス性能は2倍だ。3Dデザインの作成・レンダリングや、4Kビデオのマルチストリームの編集といったタスクでもスムーズに処理できるという。4つのスピーカーを搭載しているのも特徴の1つ。縦向き・横向きを認識し、上の2つのスピーカーがより高い周波数を優先し、常にバランスのよい鮮明なサウンドを届ける。iSightカメラは8メガピクセル、5枚構成のF2.4レンズを備える。FaceTime HDカメラは1.2メガピクセルセンサーとF2.2レンズの組み合わせ。Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2、Touch IDを搭載。内蔵バッテリーは38.5Whで、最大10時間の使用が可能だ。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。ストレージは32GB、128GB。11月発売を予定しており、価格は32GBのWi-Fiモデルが799ドル、128GBのWi-Fiモデルが949ドル、128GBのWi-Fi+セルラーモデルが1079ドル。Apple Pencilは99ドル、Smart Keyboardは169ドルとなっている。
2015年09月10日タブレット端末のビジネス利用において、事例数ではiPadが70%、導入台数ではAndroidが74%とそれぞれ多数を占めている実態が、シード・プランニングが9月7日に発表した調査結果で浮かび上がった。同調査は、同社が把握するタブレット端末のビジネス利用380事例・222万5,000台と支援ソリューション270事例を対象に、2015年6月に実施したもの。対象分野は、教育、小売業、金融・保険・サービス業など9分野。2010年6月の調査における利用事例は端末導入と支援ソリューション事例の合計で28事例であり、5年間で23倍に増えている。2012年6月時点の調査では、ビジネス利用事例が181件、支援ソリューションが132件であり、3年間で2倍強に増えた。導入事例380件を分析すると、事例数に占めるiPadの導入は7割、導入台数ではAndroidが74%の163.8万台となっている。利用分野別の導入台数では教育が最多であり、全導入台数の68%(151.8万台)を占める。以下、金融・保険の同11%(23.2万台)、サービス業の同8%(18万台)と続く。支援ソリューションの対象となる端末をOS別に見たところ、iPadが単体OSとしては最多だった。一方でOSを選ばないマルチOS化も進んでおり、今回の調査では43%がマルチOS対応となっている。
2015年09月08日KODAWARIは9月12日より、同社が運営するiPhone/iPadのケースやカバーの専門店「SHOWCASE」を札幌にオープンすると発表した。同店舗は、札幌に新しくオープンする複合施設「Le trois(ル・トロワ)」内の2Fに出店予定で、東京・秋葉原にある「SHOWCASE 秋葉原」に続き、これが2店舗目となる。同店舗では、リーズナブルな製品からハイエンド製品まで幅広いラインナップを揃え、高い専門知識を有するスタッフが顧客のニーズに合わせたサービスを提供。熟練スタッフによるフィルム貼りサービスや、永久保証サービスも行う。秋葉原店同様、直接商品を手にとって触れられるスペースを設け、ゆっくりと落ち着いて利用できる空間を目指すとのこと。なお同店舗では、オープニング記念として、9月末までに同店にて製品を購入した来店者に、スマホがペンになるボールペン「Jackpen」を1本プレゼントする(先着300名)。
2015年09月07日●片方は現行機種のままに?9月9日のアップルスペシャルイベントが近づいており、ネット上を飛び交う噂話に一喜一憂している人も多いはず。本稿では新型iPadについて、ネットで流れている噂などを総合し、製品像を予想してみる。○今回「Air」はアップデートしない?現在、iPadは9.7インチの「iPad Air 2」と、7.9インチの「iPad mini 3」の2機種が販売されている。CPUはAir 2が最新のApple A8(正確には3コア版のA8X)、mini 3が1世代前のApple A7を搭載している。順当にいけば今回は「Air 3」と「mini 4」になるが、昨年あたりからタブレット販売が失速してきており、その影響はiPadといえど例外ではない。そこでまことしやかに流れているのが、今年はAirとmini、片方のラインだけがアップデートし、もう片方は現行機種のままいくという情報だ。どちらがアップデートするかは情報が流れる時期によってまちまちなのだが、現在主流なのはAirがアップデートを見送り、mini 4になるという噂だ。iPad mini 3は世代的に2世代遅れになり、iOS 9の新機能であるマルチタスクにも対応しないため、mini 4でCPUなどをアップデートしてこれに対応させるというのは十分あり得る話だ。この場合、mini 4の内部は現行のAir 2と同等、すなわちCPUがApple A8世代(発熱の問題もあるためA8Xになるかは不明)になる。その他の部分、たとえばLTEモデルでは新型iPhoneで見込まれるLTE Advanced対応になるかといった部分は不明だが、Air 2と部品調達を合わせるなら対応は見送られるかもしれない。このあたりはスペックがものをいうIT業界的には寂しいが、LTE Advanced対応のエリアがまださほど広くないことを考えれば仕方がないとも割り切れるだろう。カラーリングは現行と同じ3色(スペースグレイ、シルバー、ゴールド)で、ローズゴールドが増えるかどうかは未知数。個人的にはiPadには採用されないと見ている。●iPad Proはどうなる?○大型画面の「iPad Pro」が登場か?iPad製品ラインで大きなトピックになるとすれば、以前より噂されていた大型画面の「iPad Pro」がいよいよ登場する可能性が高まっていることだろう。噂は一昨年あたりからあり、出る出ると言われては延期が続いていたが、タブレット市場の失速を前に、カンフル剤としていよいよ投入が決まったというところだろうか。あるいは最近の、アップルとIBMやシスコの提携でも見られるように、エンタープライズ市場でのiPad需要増を見越して、プレゼンテーションなどの利用価値が高い大型iPadに勝算があると見たのかもしれない。iPad Proは12.9インチの液晶を採用するといわれており、画面と枠の比率がiPad Airやminiと同程度だと仮定すると、ほぼA4の紙と同程度のサイズになるだろうか。このサイズになると片手で持つのはさすがに厳しそうで、重さも1kg近くなりそうだ。ボディサイズに余裕があるためか、噂ではLightningコネクタに加えてUSB Type-Cまたはmicro USB端子が追加されるという話もある。これはiPadとしては邪道にも見えるが、周辺機器などを接続する必要が出た際には役立つだろう。スペックについては不明な点が多いものの、ハイエンドな端末だけに性能も最高のものが投入されるはず。Apple A9かその派生CPU(A9X?)が搭載されるだろう。LTEモデルがあれば、LTE Advanced対応になるのはほぼ確定と見ている。画面解像度が気になるところだが、現行モデルがすでにQXGA(2048x1536)とかなり高解像度であり、画面比率も4:3と、今の流行からは外れている。ここでiPad Proがワイド画面を採用する可能性も考えたが、iPadの良さは4:3という画面比に依拠するところが大きい気がするので、案外解像度はそのままで行くのではないだろうか。○価格はどうなる?iPad mini 4については現行のiPad mini 3と同等レベルの価格に収まるだろう。問題は新ラインとなるiPad Proだ。主なターゲットがエンタープライズ市場や教育市場であり、iPad air 2より上のモデルということで、価格はWi-FIモデルで700ドル前後~1000ドル前後、セルラーモデルで900~1200ドル前後になるのではないだろうか。こうなるとMacBook Airとの価格逆転が起きてしまうわけだが、用途が異なることである程度は正当化もできるだろう。もっともタブレット市場の低迷に合わせ、iPadライン全体が価格改定して少し安くなる可能性は残っており、この場合はギリギリで1000ドル弱程度を上限に収まるかもしれない。
2015年09月06日ワコムは、極細ペン先を採用したiPad専用の筆圧感知スタイラスペン「Bamboo Fineline 2」を10月に発売する。ブラック、グレー、ブルー、ゴールドの4色展開で、ブラックとグレーは全国の量販店と同社直営のオンラインショップ「ワコムストア」で販売される(ブルーとゴールドはワコムストア限定)。価格はオープンで、ワコムストアでの参考価格は8,078円。同製品は、極細ペン先(1.9mm)と筆圧感知機能の採用により、iPadの画面上に細かい文字やスケッチを思い通りに書くことができるスタイラスペン。新しいペン先はタッチスクリーン上でのよりスムーズで静かな書き心地を実現したほか、より持ちやすいデザインへと改良された。また、書いている途中で手のひらや指が邪魔しない「パームリジェクション機能」がさまざまなアプリでサポートされるなど、ノートとペンのような書き味に近づいているという。主な仕様は、長さは150mm(ペン後部にキャップを付けた状態)、重さは19g。最小直径は10mmで最大直径は12mm。バッテリーは2時間のUSB充電で約20時間の使用が可能。対応機種は、iOS 8以降のiPad Air 2、iPad Air、iPad mini 3、iPad mini 2、iPad mini、iPad(第4世代)、iPad(第3世代)。このほか、キャパシティブスタイラス「Bamboo Alpha」と、ペン入力対応 Samsung デバイス用の筆圧感知スタイラスペン「Bamboo Smart for Samsung Galaxy Note」も同時に発表された。価格はBamboo Alphaが1,382円、Bamboo Smart for Samsung Galaxy Noteが5,184円(どちらもワコムストアでの参考価格)。
2015年09月04日現在、アップルのWebサイトでは「iPadですべてが変わる」と題された特設ページが開設されている。「クッキング」「学ぶ」「スモールビジネス」「旅に出る」「模様替え」という5つのシーンで、iPadをどのようなアプリを用いて活用するかを紹介し、その魅力を伝えるというものだ。今回はその中から「旅に出る」にフォーカスし、8月23日、Apple Store, Ginzaにて開催されたトークイベント「iPadが変える旅:人生が変わる旅に出よう」の様子をお届けする。同イベントでは、旅で人生を変えてきたという、いわば旅のプロフェッショナルが集い、旅するということ、ワークスタイル、ライフスタイルについて語り合った。登壇したのは、トラベルプロデューサー、旅行作家として世界各地のプロジェクトに携わっている江藤誠晃さんと、「旅で世界を、もっと素敵に」を理念に旅のイベントやマーケティング事業を展開している株式会社TABIPPOの代表・清水直哉さん、コンテンツ・ディレクターの前田塁さん、マーケティング・ディレクターの篠原輝一さんの4名。本イベントはTABIPPOが主催する、「旅を学ぶ、旅から学ぶ」をコンセプトにした学びの場「旅大学」のプログラムの一環として実施された。通常、講義は有料とのことだが、今回はApple Store, Ginzaで無料開催の運びとなった。「旅が変わる、働き方が変わる、人生が変わる」をテーマに据え、iPadが旅のスタイルをどのように変えていったかを紹介していった。江藤さんとTABIPPOのメンバーとは親子ほど年の差があるという。江藤さんは1985年に初めて海外旅行に出かけたとのことだが、30年かけて辿りついた現在は、当時と比べるとICT機器により状況が一変したと言い、昔はこんなことできなかった、こんなことなかったと事例を挙げて解説してくれた。iPadのようなデバイスはもちろんなく、旅行先から電話をかけるのも骨が折れる時代だったのだ。江藤さんによれば、iPadを持って海外に出ると、ある種の不安が解消されるそうである。iOS標準搭載の「FaceTime」を使えば、日本に残してきた家族とビデオ通話ができる。FaceTimeは無料(SIM入りのiPadで通信する場合は契約形態でパケット代が発生する場合あり)で利用可能なので、気になることがあったり寂しくなったりしたときも、思いつきで相手と話ができる(時差には注意)。江藤さんは引き続き1985年当時の状況と、iPadがある現在とを比較して論じる。85年の初めての海外、香港・マカオへの旅行では、「時計」「カメラ」「電卓」「辞書」「筆記用具」「地図」「方位磁石」「ポータブルカセットプレーヤー」「ガイドブック」「小説などの書籍」をスーツケースに忍ばせたそうだ。これだけでも相当な荷物であるが、列挙した持ち物は、今では全部iPadの中に収まるのである。iOS標準の「時計」は目覚ましとして使えるのはもちろん、世界時計から、各地域の現在時間が一目で分かる。先ほどのFaceTimeする時間も、これでチェックすれば相手に迷惑をかけずに済む。iPadでは一度に6地域の時間が表示でき、各地の天気と気温も表示される。ジェットセッターには嬉しい機能だ。カメラももちろん、iPadに内蔵されている。85年当時はフィルムカメラだったので、撮れているかどうか帰国して現像するまで分からなかったが、iPadならその場で綺麗に撮れているかどうかわかる。動画も撮れるので、別途ビデオカメラを携行する必要もなくなった。「地図」アプリは折りたたみの地図や方位磁石、場合によってはガイドブックの機能も兼ねる。iPadは画面が大きいので位置の把握もしやすい。電卓はiPadでは用意されていないが、サードパーティが提供する「Currency」では、計算機能のほかに通貨の換算機能がある。江藤さん曰く「まけてくれ」といった値段交渉にも便利とのことだ。辞書もサードパーティから数多くのアプリが提供されている。辞書は先にあげた持ち物リストの中でも大きく重いアイテムのひとつだが、iPadからスマートにアクセスできるようになる。辞書や翻訳アプリを活用するのも良いが、他の手段もある。TABIPPOの清水さんは英語が苦手と謙遜していたが、iPadがあれば英語ができなくても世界一周できると言う。iPadで絵を描いて意思疎通を図ることも出来るし、所持していればなんとかなると自身の経験を伝えた。カセットテープも旅のお供で、何本も持っていったが、iPadに音楽を格納しておけばよくなった。ムードに合わせた音楽を聴きたいのであればApple Musicに加入していれば、おすすめのプレイリストからその場の雰囲気にマッチした曲を選ぶこともできるだろう。移動時間も、iTunesから映画、iBooksから小説をダウンロードしておけば暇が潰せる。LCC(Low Cost Carrierの略:格安航空会社)では座席に各種サービス提供用のモニターが用意されていないこともあるが、意外とUSBの給電が可能であったりすることがあり、iPadを長時間使用する際にバッテリー消費を気にせず楽しめる。江藤さんは、LCCのメリットを享受するのに荷物の持ち込み制限を越えてオーバーチャージをとられるのは損(大抵は7kgまで)、多くチャージをとられないように荷物は減らしたい、ならば、あらゆることを賄えるデバイスに任せたいとiPadの優位性を指摘する。最近はムービーの入った電子書籍をiBooks Authorで制作しているという江藤さん、電子書籍に貼り込む動画の編集もiPadで行っているらしい。使っているアプリは「Animoto Video Maker」とのことだ。このアプリでは旅先で撮った写真をムービー素材にすることができ、簡単に動画を作成できる。同じことはアップル純正の動画編集アプリ「iMovie」でも行える。iMovieは32GB以上のモデルのiPad Air 2/iPad miniであればプリインストールされている。16GBのモデルでも、購入後、無料でダウンロードできるので、使わない手はない。もしかしたら、ここまでの紹介で、それって全部iPhoneで良いのでは? と思った方もいるかもしれない。しかし、登壇した4人は、本物の旅人は間違いなくiPadを選ぶと口を揃える。地図アプリの項で見たように見やすい画面に依るところが大きく、絵を描いて何かを伝えようとする場合でも、iPhoneの画面よりも情報量が多くなるからだ。Macと比べた場合でもスピーディーに起動できるということで、機動力も全く異なるという。だからiPadなのだと。様々な局面で工夫してアイディアを形にしていけるのもiPadならでは、とも説いた。iPadで旅のスタイルが変わると、仕事のやり方も変わる。旅行先からiPadで原稿や企画書を作って送ることもできるから、移動しながら仕事をするということが簡単になる。そういったスタイルで仕事をする人が時代の主役になっていくのではないかという考えを江藤さんは示した。ライフスタイルやワークスタイルが変わると、休みでなくても海外で仕事しながら遊ぶといった風になるのではないかと想像を膨らませていた。こうなると、やはり人生そのものが変化していくことになるのだろう。「旅大学」に於いては、教室は世界である。iPadから世界を覗くと、そこでは座学だけでは得られないものが沢山ある。アップルのWebサイトは立体的に動く教科書、様々なアプリを使った事例が紹介されており、そこでは世界中の子供たちがいきいきとiPadを使う様子が捉えられている。江藤さんはiPadの向こうに世界の学びがあるということを敷衍していく活動に取り組みたいと熱弁を奮う。最後のQ&Aでは、旅の前と後で変わったことは?という質問に、旅の最中にiPadから情報発信をすることが多くなった(TABIPPO・篠原さん)、iPadの中身が人と違ってくる、使い込めば込むほど自分の個性に繋っていく(TABIPPO・前田さん)、やりたいことを当たり前のようにやれるようになった(TABIPPO・清水さん)と答え、江藤さんの、iPadは自分を表現する、人とコミュニケーションするのにぴったりなツールという台詞でイベントは締めくくられた。
2015年08月26日Avid Technologyは、同社Pro Toolsなどのオーディオおよびビデオソフトウェアを、iPadを使ってワイヤレスでリモートコントロール可能なアプリ「Pro Tools | Control」を公開した。価格は無料。同アプリは、マルチタッチ操作に最適化されたユーザーインタフェースにより、快適かつ高度なリモート環境を簡単に構築できるよう設計されている。iPadアプリによる直感的なセッションのレコーディングやミキシング、各種トラックセッティングなどを実現するMixer viewを搭載。また、Tracks viewでは同時に40トラックもの視認が迅速に行える。さらに、1タップで複数のキーストロークおよびショートカットを実行するカスタマイズ可能なボタンなども装備し、同社S3やArtist Mixのワークフローの強化・拡張にも適する。対応ソフトウェアは、Avid Pro Tools 12.1以降、Avid Pro Tools | HD 12.1以降、Avid Media Composer 8以降、Apple Logic Pro X、Steinberg Cubase 8、Steinberg Nuendo 6.5など。その他、EUCON(EuControl 3.3)に対応したソフトウェアをサポート。なお、5GhzのWi-Fiネットワーク利用が推奨されている。
2015年08月24日子育ては24時間、365日、休みなし。でも、ママだって掃除や洗濯、ご飯の準備と、やることはたくさん。そんなときについ頼りがちなのが、スマホやiPadなどの電子機器です。いまは、幼い子どもが簡単なタッチパネル操作でパズルやゲームを楽しめるアプリも充実しているので、電車のなかでちょっと静かにしてほしいときなどにも大活躍します。1~2歳の子どもが上手に画面をタップしてパズルを完成させる、その力には驚かされてしまいますよね。でも、よくないとは思いつつ、「いまだけ……」という気持ちで取ってしまうこの行動が、子どもの将来に暗い影を落としてしまうかもしれません。今回は「Daily Mail」公式サイトを参考に、iPadが子どもに与える悪い影響についての調査をご紹介します。■4割の親が「なだめるため」にiPadを使用オーストラリア・カーティン大学の研究チームは4歳以下の子ども159人(2歳以下の子ども30人を含む)を対象に調査を行い、毎日30分以上連続してiPadを使っている子どもは大人になって慢性首痛や背中痛に悩まされる可能性が高まる、と発表しました。その要因は、電子機器を操作しているときの姿勢。幼い時期に、iPadやスマホの上で背中を丸めた姿勢を長くとりつづけると、成人期の筋骨格形成に悪い影響を与えるというのです。研究では、子どもの6割が1時間かそれ以上、タブレット端末を使っている実態を把握。また、親たちの40%以上が、子どもを静かにさせるために電子機器を使っていることも明らかにしました。カーティン大学のこの研究では、幼い子どものテレビ視聴時間についても調査。159人の4歳以下の子どものうち4分の1がテレビを平日1時間以上、50%が週末に1時間以上視聴していることを発見しました。テレビ画面の、ときに暴力的なまでに強い刺激が幼い子どもに与える影響は少なくありません。こうして毎日1時間以上、かがみこんだ姿勢をとりつづけたり目を酷使することが、将来の子どもの成長に悪い影響を与えているのです。■テレビ、電子機器は1日30分以内を目標に研究に関わった人間工学の専門家、ステファニー・キャシディ氏は、幼い子どもたちが電子機器に費やす時間は1日30分以内に抑えるべきだと主張します。日本の小児科医学会の「子どもとメディア」対策委員会も、このことについて問題を提起。乳児期にメディアに触れさせることは外遊びの機会を奪い、人とのかかわり体験の不足を招く、と強く警鐘を鳴らしています。子どもの運動不足や睡眠不足、さらにはコミュニケーション能力の低下を招き、はては心身の発達に遅れをきたすことすらあるというのです。子どもが電子機器に必要以上に触れることの恐ろしさは、その影響が「現在」ではなく「将来」に現れてくるところでしょう。子どもはすぐに電子機器に夢中になり、機嫌をなおしてくれます。しかも、その悪い影響がすぐには現れてこないため、なだめるためについ使いたくなってしまうもの。しかし、4歳以下の子どもたちの場合、親が与えなければ電子機器を使ってなにかをすることはありません。あのアップル社の元CEO、スティーブ・ジョブスも、子どもたちが電子機器に接する時間は制限するべきだと考えていたそう。幼いうちは、テレビやiPadの使用は一日30分以内、テレビからは充分に離れて視聴する、iPadを使う時には背中にクッションを当てたりテーブルに置いて姿勢よく使い前かがみの姿勢にならないように注意をしてあげるなど、その使い方に充分配慮することが不可欠です。筆者自身、1歳の息子を持つ者として無関心ではいられません。子どもの未来を守るため、小さい子どもを持つママは、この研究結果を電子機器とのかかわりについてもう一度考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。(文/よりみちこ)【参考】※Children who spend more than 30 minutes a time on their iPads could suffer from chronic neck and back pain in later life-Daily Mail Online※「子どもとメディア」の問題に対する提言―日本小児科医会
2015年08月02日