子どもが自由に走り回れる家空が見える階段室をコアにした回遊式空間で暮らす
リビング/スタディスペースのコーナーからも道路を通して視線が抜ける。
建物の1辺の端から端までキッチンの天板が延びる。気持ちよく料理ができるだけでなく、そのほかの用途にも使用できて便利だ。
キッチンの置かれたコーナーからも視線が遠くへと抜ける。キッチンでの作業時に外が見えるので気持ちがいいという。
トップライトの下はシルバーの階段室
友人に「“美術館みたいだね”ってほめられることがある」と奥さんが話すのがシルバーに塗られた吹き抜けの階段室。夫妻からのリクエストにはなかったものだが、この空間も加藤邸の大きな特徴になっている。
全体がシルバーのため、トップライトから落ちてくる光を壁面の途中に開けた開口から2階の空間へともたらし、また1階へも光を供給する。「加藤さんがバイクがお好きなのでメタリックな感じもいいのではないかとか、反射するため壁っぽく見えないというのもありました」と設計意図を語るのは石村さん。
共同で設計にあたった根市さんは「せっかく空に開いている場所なので、いろんな場所から空を見たりできたらいいのではと考えました。それと、シルバーの壁に空が鈍く映り込むので、天候の変化によって時間の流れが感じられる」