白いキャンバスにモノを置いていく機能と素材を重視・追求してつくった家
室内干しにすることを強く望んだ奈保子さん。中村さんの北海道の実家のやり方を見習って洗濯物をそのままハンガーにかけて干すようにした。そして乾いたらたたまずにそのハンガーごとクローゼットに収納する。
「洗濯物を抱えて家を横切って行ったり来たりみたいなのはいやだなっていうのはずっとありました」という奈保子さん。このつくりでずいぶんと手間が省けただけではない。このスペース自体が「非常に快適」という。「干していて苦にならないだけでなく、誰に見せるというわけでもないんですが、非常に満足感がありますね」
階段室に吊り下げられたライトは佐々木さんがむき出しのオブジェ的に見えるものがいいのではと選んだもの。
階段の素材を上下で変えるアイデアは奈保子さんからのもの。
奈保子さんお気に入りのスペース。手前を左に入るとウォーク“スルー”クローゼットでその奥に寝室がある。洗面の左側が浴室になっている。
寝室側から見る。
階段前から見る。
室内干しを前提につくられたスペース。洗濯したものをハンガーにかけて干し、乾いたらそのまま右のクローゼットに収納する。動線に無駄がないうえにたたむ手間も省ける。「空間がつながっている感じにしたかった」