土地の記憶を継承しつつ街とつながる街と家族がほどよい距離感でつながって暮らす
という答えが返ってきた。
街や家族とのつながり感は北川さんがこの家にぜひほしかったものだが、これは空間のつながりと一体になって生まれた。「行き止まりがなくぐるぐると回れる」この家のつくりを映画的に表現すると、それぞれのシーンをうまくつなげてひとつのシークエンス(家)がつくられている、ということになろうか。あるいはワンシーン=ワンショットでつくられていると・・・。
ダイニングに置かれたテーブルが波板の色とうまくマッチしている。
鮮やかな赤色が特徴のライト。カンパリソーダの瓶を使ったもので既製品という。
この羽のついたライトも既製品で、北川さんとあいさんとで選んだもの。
タイルの色、形、レイアウトは奥さんとあいさんの2人で密に話し合いをして決めていったという。
「路地感みたいなものを感じさせる」「圧迫感がでないようにボリューム感を崩す」などしてできた外観デザイン。1・3階に対して2階が閉じたつくりになっているのがわかる。
北川邸
設計アキチアーキテクツ
所在地東京都目黒区
構造木造
規模地上3階
延床面積118.83㎡