生活空間もギャラリーに いろんなことを試せる“余白”のある家で暮らす
ギャラリーへのアプローチが敷地までのアプローチ部分の細長い道を引き継ぐようにつづく。
ギャラリーのコーナー部分から外を見る。
ギャラリーの入口は右の開口。半地下だが、天高が270cmと高めでかつ開口部も大きいため地下というよりも1階のように感じられる。右に置かれた机は田中さんのワークスペースとしても使われている。
この半地下には将来カフェもできるように水回りやガスなどの配管がなされている。
取材時には陶芸家の手になる器の作品などが展示されていた。
生活空間もギャラリーに
「当初は半地下にあるギャラリーだけをギャラリースペースとして考えていたんですが、その上の生活空間もギャラリー化して開いてみたらどうかなと思ったんですね。展示されている器とかが生活空間のなかに自然に溶け込んでいたら来ていただいた方たちも感情移入できるんじゃないかと」(田中さん)
生活空間もギャラリーとして使うとなると設計の考え方も当然変わってくる。余分な装飾をそぎ落としながら暮らしの中にも余白をつくり、冷蔵庫や洗濯機など個性の強いものは存在を感じない配置にしたという。そして空間のコンセプトは「自然な素材を活かして、削ぎ落された余白感を残す」