建築家夫妻が挑んだ斜面の狭小地 光と影、曲線がもたらす美しく上質な住まい
テラスや吹き抜けから入る光の動きや、交差して生まれる光と影のグラデーションを意識したという。
「壁や天井はすべて珪藻土にし、光が優しくまわるようにしました。もとは白っぽい壁ですが、日中や夕方で色味が違って見えるんですよ」(綾夏さん)。
1階のダイニングキッチンは16畳ほど。テラスまで一続きでさらに広く感じられる。天井と壁はすべて珪藻土を採用。
南西(右側)の隅に設けた吹き抜けは、曲線を描く天井により幻想的な雰囲気。『カール・ハンセン&サン』の丸いダイニングテーブルとYチェアがシンプルな空間を引き立てる。
生活感やスケール感の出るテレビは引き戸を閉めて隠して収納。幻想的な空間を盛り上げているのが現代アーティスト・永原トミヒロ氏の絵画で、創さんのお気に入り。青柳邸のインテリアには欠かせない存在。
地下2階から地下1階へと続く吹き抜けと本棚。地下1階の高窓から光を取り込んでいる。
地下1階のシアタールーム。東側(左)が吹き抜けで、地上に出ている高窓から光が降り注ぐ。壁面の本棚に加え、テレビの裏側も収納になっている。
大きなキッチンをあえて造作
コンパクトな家の中であえて大きく造作したというのが、5.5mに及ぶ壁付けのキッチン。