開放感に満ちた空間 子育てを想定して建てられたどこにいても家族がつながる住まい
背面やサイドにも窓を設け北向きでも採光が充分にできる。棚はZen建築事務所の造作。
階段を挟んでLDKの反対側にあるワークスペース。「今は子供のスペースになっています。将来的には子供が宿題をする横で、親が作業して一緒にいられるようにと思っています」と幸代さん。
光を届け開放感を与えるつくり
南側が公園で視界が開けているというT邸の特徴を活かすため、南側にあるルーフバルコニーにつながる掃き出し窓や、はめ殺しを設置。家族が集まる2階のLDKに充分な採光と開放感を与えた。優樹さんもLDKが一番居心地がいいと言う。
「リビングのソファに座って、外を見たり、スキップフロアで寝そべって窓からのお日様を楽しんだりします」。
玄関は吹き抜けで、入って正面には2階に続く階段があり開放感を感じる。“お帰り”と“ただいま”を1階と2階で言いあえる玄関にしたいというT夫妻のこだわりの一つ。家族の帰宅だけでなく、家の中でどこにいるのか分かるようにと家族のつながりを感じる空間づくりを目指した。
音楽家である幸代さんの仕事部屋である音楽室は南側の玄関横にある。窓が少なくなりがちな防音仕様の部屋だが、あえて窓を大きく取ったことで、仕事にも良い影響があるという。