くらし情報『世界最高峰の短編小説は「不倫」もの?』

2015年5月11日 08:01

世界最高峰の短編小説は「不倫」もの?

短編小説は起承転結の「転」だけで成り立つところがあって自由なんです。それを楽しんでいるような、作家にとってチャレンジングな作品が読めるのも魅力的ですね。 そしていま、一人の若手作家が世界中を驚かせています。 ネイサン・イングランダーという、ホロコーストにまつわる短編を書いている作家がNYにいます。若い彼は当然経験者ではないのだけど、緻密な事実調査、筆力によって描ききっている。それも政治的なフィルターを通さずに。若手作家たちが文学上の大きなテーマ“戦争”をどう描くかにも、注目です。 ◇『記憶に残っていること』堀江敏幸編新潮クレスト・ブックス 新潮クレスト・ブックスの創刊10 周年を記念して、堀江敏幸が同レーベルから10 の短編を選んで収録。
「この中から1編を選ぶなら、やはりアリス・マンロー。不倫を描くものですが“あなた実際に経験しているでしょう”と言いたくなるくらい、生々しくて、繊細。世界最高峰の短編小説です」(松家さん)1900円 ◇『変愛小説集』岸本佐知子編訳講談社文庫 人気翻訳家の岸本佐知子が訳した、“変”愛短編小説が11編収録されているアンソロジー。「短編だからこそ成立するような、現実としてはあり得ないシチュエーションばかり。

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