2017年7月10日 07:00
天海祐希、大泉洋、吉田羊が10歳の小学生!? 三谷幸喜の最新舞台
声から役を立ち上げるのは、吉田さんにとっても今回が初めての試み。ただ、新しい現場に入るたび、作品のテイストや共演者とのバランスを見ながら、自分の立ち位置や役割を考え、役を作ろうとしてきた。
「それは私が、セリフの少ない役からやってきたこともあると思います。出番が多い役でも少ない役でも、演じる側は、もしこの役がこんなことをしたら面白いんじゃないか、と考えて現場に臨んでいるんですよね。だから、共演の方とは、それがエキストラさんでも、できるだけ声をかけ合い、それぞれの考えを調和しての最良を探るようにしています。三谷さんの世界はとくに、出演者全員が愛情を注いで描かれていて、きちんと見せ場があるから、自分の役も含めて全員のよさが際立つバランスを大事にしたいと思っています」
まだ世間的に今ほど知られていない頃から、吉田さんは三谷さんの舞台に出演してきている女優さん。
「最初の頃は、私の芝居にダメ出しが少なかったんです。当時はそれをOKの意味に捉えていたけれど、回を重ねてきて、もっと自分の考えを役に持ち込んでいこうと思って臨むようになったら、今度は、私に集中してダメ出しする日を作られるように(笑)。