2017年9月24日 16:00
全国民一律6万円を支給…「ベーシックインカム」の是非を問う
ケニアやカナダでも今年から実験がスタート。これらの結果に注目したいですね。
日本の社会保障費は年間110兆~120兆円。国民に給付されているのが70兆~80兆円です。1億2000万人にベーシックインカムを導入すると、支給額は1人6万円くらい。多岐にわたる社会保障プログラムをベーシックインカムに一括すれば、コスト削減が図れます。ある程度生活が保障されれば、気持ちに余裕もでき、新しいことにチャレンジしたくなるかもしれません。これまでの世界の実験でも、犯罪件数や子供の死亡率、家庭内暴力の件数が減ったという報告があります。
ただ、支給されたお金を一気に使ってしまう人も出てくるかもしれないので、何かしらのフォローは必要でしょう。
日本のいまの社会保障制度はこのままいくと、いつか破綻するでしょうから、ドラスティックに変えてみるのもいいのかもしれません。みなさんはどちらの保障がよいと思いますか?
堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN
※『anan』2017年9月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
(by anan編集部)
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