2017年11月17日 11:00
パンダはレンタル! 年間1億600万円支払う「パンダ外交」とは
パンダのレンタル料はペアで年間1億600万円。子どもが誕生すると年間約6700万円、死んでしまったら5600万円を中国に支払います。命名権は日本にありますが、中国の同意が必要です。
パンダが癒しになればと、阪神淡路大震災の復興に取り組む神戸市に、レンタルされたこともありました。東日本大震災の年には、上野動物園にも3年ぶりに2頭が来園しました。
パンダ外交に似たものといえば、日本の桜。ワシントンDCのポトマック川の岸辺に咲く2000本のソメイヨシノは105年前に日米友好の証として、日本政府が贈ったものです。戦争中も春には咲き続けていたんですね。
外交に使われる贈り物にはセンスも問われます。イヌ好きのプーチン大統領に、日本政府はメスの秋田犬を1頭プレゼントし、プーチンは「ゆめ」と名付けました。昨年の首脳会談のときに、今度はオスの秋田犬を贈呈しようと打診したのですが断られてしまい、「ゆめの婿入り叶わず」が、ちょっとしたニュースになっていました。
堀 潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN
※『anan』2017年11月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
(by anan編集部)
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