2017年12月6日 19:00
三十路すぎの独女を追いつめる言葉……「ずっと独身でいるつもり?」 ♯6
また、「自由に生きるのはいけないこと?」(P.171)では、ツイッター上の「タバコを吸う女性は、チャンスを自分から減らしているのに気づいていないんだろうか(中略)」という文章に、「そんなことを言うような男には愛してもらわなくて結構、対象外だと思ってくれて結構。金輪際私には近づかないでくれ」と噛みつきます。
固定観念に縛られまくった世論や、「こうすればモテる」「こうすれば結婚できる」といった恋愛ハウツー系の教訓に対し、しなやかに異論を唱えるのです。とはいえ、「これだから男ってダメよねー」「女たちよ、立ち上がれ!」といった直球のフェミニズムではなく、男性目線で物事を決めなければいけない風潮に不自由を感じている女性たちに寄り添うような優しいスタンスです。それは婚活迷路をさまよいながら、自分なりの正解を探しつづけたひとりの女性の本音であり、「幸せになりたい」と願うすべての女性を勇気づけるメッセージでもあるのでした。
先にも書きましたが、この本を読めば「恋がうまくいく」とか「結婚できるよ」といったハウツー系の内容ではありません。ただし、自分自身が本当に結婚したいのか、したくないのか、また結婚するならどんな相手がいいのか、自分自身の「幸せ」