くらし情報『統合失調症と診断された兄…壮絶な闘病生活、両親は苦渋の決断をする #11』

2018年4月10日 18:00

統合失調症と診断された兄…壮絶な闘病生活、両親は苦渋の決断をする #11

“私の兄は、障害者”。見て見ぬ振りして、直視できない現実を避けるように生きてきた、妹目線の連載です。
病院通いと大量の薬を飲み始めて、4年近くが経とうとしていました。
文・心音(ここね)

【兄は障害者】vol. 11

他人事のような発言に虚しさを覚える

目次

・他人事のような発言に虚しさを覚える
・「病気」と認めたくない葛藤
・8年を経て、両親が出した答え
・兄は、障害者になった
統合失調症と診断された兄…壮絶な闘病生活、両親は苦渋の決断をする #11


通っていた精神科の先生は、毎日心の病を抱える人たちと接して仕事をしているからか、先の見えない闘病生活に慣れている印象。「ご両親も、あまり肩に力を入れずに過ごしてくださいね」と、言われることもありました。

正直、他人と身内では兄の病気に対する思いは雲泥の差です。「『あまり肩に力を入れずに』なんてよく言えたものだな」と、両親が呆れて帰宅することもありました。かつては学校で人気者だった兄が、たまたまこうなってしまっただけ。
すぐに良くなる。そう願って両親は、兄に良い影響を与えると聞いたことは全て挑戦していました。

薬と病院 “だけ” を頼りにしていても解決する見込みがないので、デトックス効果があると言われる話題のジュース、パワースポットでお参り、サプリメントや料理方法など、とにかく “なんでも” 良いと聞いたことは兄に試す。そんな日々だったのです。

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