くらし情報『生きづらさを作っているのは誰…? 発達障害の私が思う「差別の根源」』

2018年6月6日 21:30

生きづらさを作っているのは誰…? 発達障害の私が思う「差別の根源」

しかし、私は思うのです。声が大きくなり、他を排除しようとしてしまうのは、安心感があるからではないかと。マジョリティはマジョリティであることに安心感を覚えます。自分が多くの人と違っていないという感覚が、自分が異質ではないという感覚につながるのではないでしょうか。だからといって、マイノリティを迫害して良い理由にはなりません。

いっぽうマイノリティは、確かに生きづらさを感じる面が多々あるかと思います。だけど、例えば発達障害だとカテゴライズされたときに、その人が安心感を覚えるとしましょう。同じところにカテゴライズされた人々のなかには、権利を主張する人もいます。
権利は誰しもが持つべきものなので、不当に迫害を受けている人がそういったムーブメントを起こすことは重要です。しかし、それを踏まえたうえでも、行きすぎた運動があるのではないかと感じます。当事者にしかわからない辛さを訴え、理解を深めるのは大切なこと。理解を深めて、生きやすい社会を作るのも大切なこと。

私が疑問を持っているのは、排他的なムーブメントに対してです。マイノリティが声を上げるのは大切なのですが、他のマイノリティを迫害するような言動や、マジョリティを軽蔑したり過度に攻撃的になったりしている言動は、良くないのではないかと思うのです。

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