2018年7月1日 07:00
玉山鉄二が「シェー」や女装も!? 赤塚不二夫を熱演する!
実は照れ屋な玉山さん。しかし、今回の現場では自ら率先して共演者に歩み寄った。
「カメラが回っていないときも、不二夫さんでいることを心がけていて、ズケズケといろんな話をしてみたんです。すると、みんなプライベートなことも打ち明けてくれて、まるで本当に家族同士で相談しているかのような雰囲気になりました。その空気感は自然とお芝居にも表れているのかもしれません」
本作でいう家族とは、赤塚不二夫の娘である〈りえ子〉を中心とした、パパとママが“ふたりずつ”いるという、一風変わったもの。玉山さんはそんな異色の家族像も肯定する。
「家族の定義って人それぞれだと思うんですが、『よその家族はこうだから、自分たちも同じようにしないといけない』と他人の目線や価値観をものさしにしている人が多い気がするんです。でも、大切なのは、自分たちで話し合って決めること。
仮に、りえ子のようにパパとママがふたりずついたとしても、みんなが幸せならそれでいいと思うんです」
窮屈な世の中が変わること。本作を通じ、玉山さんはそう願っている。
「不二夫さんが伝えようとしていた“人を許す美学”というものは、今の世の中にこそマッチしていると思うんです。