くらし情報『ある誤報が家族の運命を変えた…物議を醸した注目作『運命は踊る』』

2018年9月28日 19:30

ある誤報が家族の運命を変えた…物議を醸した注目作『運命は踊る』

そのいっぽうで、世界的にはヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞するなど、高く評価されています。そこで、監督が本作に込めたこだわりや日本人に伝えたい思いを語ってもらいました。

映画の基となった衝撃の実体験とは?

ある誤報が家族の運命を変えた…物議を醸した注目作『運命は踊る』


―まずは、息子の訃報という出来事から物語を始めたきっかけを教えてください。

監督
実は、これは私自身に起こった出来事をもとにしているのです。長女が高校に通っていた頃、朝早く起きられない娘は遅刻しないようにタクシーを呼んで欲しいと言いました。それはお金がかかるだけでなく、教育上も悪いこと。頭にきた私はみんなと同じようにバスを使うように命じました。言い争いをしながらも、結局はバスに乗るために娘は出ていきましたが、その30分後、彼女が乗るはずのバスがテロリストによって爆破され、多くの人が犠牲になったというニュースを知ることになったのです。


―その後、どうなったのでしょうか?

監督
娘に電話をしても繋がらず、人生で最悪の時間を過ごすこととなりましたが、それは私が経験した戦争の時期をすべて合わせたよりもひどい時間でした。ところが1時間後、娘は爆破されたバスに乗り遅れて家に帰ってきたのです。

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