2018年12月1日 15:30
ギュッ抱きしめたい…海抜270メートル!「ドキドキ絶景クリスマスデート」
また、武田慎平の《痕#7二本松城》は、福島の原発事故による脅威を表現した作品。タイトルを見る前は、美しい星空の写真と思ってしまったのですが、星のように見える白い点は放射性物質の粒子がフィルムに焼き付けた「痕跡」。福島県出身の作家が制作した「痕」シリーズの写真は、見る者にさまざまなことを問いかけてきます。
展覧会の最後に登場するのは、オノ・ヨーコの作品《色を加えるペインティング(難民船)》。参加型のインスタレーションで、来館者はクレヨンを使って、壁や床、難民船のような船など好きなところに「平和への願い」を書くことができます。愛と平和について、長年訴え続けている作家ならではの心に残る作品です。
社会派の現代アートと天空のロマンティックな夜景…大人ならではのクリスマスデートをぜひ六本木で味わってみて。
Information
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展『カタストロフと美術のちから展』
会期:~2019年1月20日(日)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし2019年1月1日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
時間:10:00~22:00(最終入館21:30)