くらし情報『なぜ廃墟は人を惹きつけるのか? マニアは400年以上前からいた!』

2018年12月7日 19:00

なぜ廃墟は人を惹きつけるのか? マニアは400年以上前からいた!

廃墟と聞いて、長崎の軍艦島やジブリ映画の風景などを連想する人も多いはず。もはや絶景のひとつとして定番となった廃墟。

最近では旅行会社が企画する「廃墟ツアー」も即満席になるなど、トレンドのひとつだと思っている人も多いかも。けれど、実は廃墟マニアって400年以上前から存在したらしい。そんな事実を物語る展覧会『終わりのむこうへ:廃墟の美術史』が始まった。
20世紀前半にシュルレアリスム絵画にも廃墟の風景が数多く登場した。
なぜ廃墟は人を惹きつけるのか? マニアは400年以上前からいた!


榑松正利《夢》1940年 油彩、カンヴァス練馬区立美術館

そもそも廃墟ブームの全盛は18~19世紀の西洋。18世紀にはポンペイなど古代遺跡が発掘され、人々が古代への興味を持ち始めたのをきっかけに、学習を兼ねた遺跡観光「グランド・ツアー」が貴族や富裕層の間で大流行するようになった。
そこからは“美しい風景のモチーフとして廃墟は欠かせない”といった趣旨の本も次々と出版され、西洋で廃墟はすっかり絵になる風景の定番に。17世紀にはシャルル・コルネリス・ド・ホーホが、18世紀にはユベール・ロベールや版画家ピラネージなど、廃墟を生涯のテーマとした作家も登場し始めた。

西洋の「廃墟」は江戸時代に日本にも伝来する。

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