くらし情報『「ヤバイ、真似したと思われる(笑)」伊坂幸太郎、新作で設定変える』

2018年12月25日 18:00

「ヤバイ、真似したと思われる(笑)」伊坂幸太郎、新作で設定変える

そのほうが2人で乗り越えていく感じが強まりますし。ただ、この能力でできることって、そんなになくて、かなり地味(笑)。そこがいいなと思っています」

不思議で切なくて寂しくて、でも優しいラストが待っている本作。

「一人称で語り続ける話にしようと思いついたから書けました。映画ではできないことをやりましたし、小説だから味わえる読後感になったのでは。切なさは『アヒルと鴨のコインロッカー』と似ているかもしれません。そういう意味では、原点回帰的な小説になりました」

『フーガはユーガ』仙台市内のファミレスで、常盤優我は語りだす。双子の弟・風我のこと、自分たちが持つ不思議な能力のこと、そして彼らが遭遇した、ある事件のこと…。
実業之日本社1400円

いさか・こうたろう1971年生まれ。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。’04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞ほか、受賞多数。

※『anan』2018年12月26日号より。写真・大嶋千尋インタビュー、文・瀧井朝世

(by anan編集部)

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