2019年2月9日 20:30
『ヒプノシスマイク』の魅力って? 斉藤壮馬が語る“夢野幻太郎”
いろんな方に新鮮なものとして受け止められているのは、嬉しいですね。
――キャラクターの個性とラップスタイルがリンクしているのも魅力ですが、幻太郎のラップスタイルは独特ですよね。
斉藤:そうですね。幻太郎のソロ曲「シナリオライアー」は、朗読に近い、ポエトリーリーディングと呼ばれるようなスタイルですが、ラップと一口にいっても様々な方向性があるんです。それはたとえば、12人全員で歌う「Division Battle Anthem」を聴いていただければよりわかりやすいかと。この曲での幻太郎のパートは、ソロ曲よりもさらにトリッキーなフローになっているんですが、正確なリズムよりも少し遅らせて、もたつき感を出しています。こうすることでグルーヴ感が増して、味が出てくる。対照的に、(有栖川)帝統のように、一聴しただけで耳が気持ちいい音のはめ方もある。
そうしたヒップホップ的挑戦とキャラクター性を両立させようというのが、面白いところですよね。スタッフさんたちが、“最高のバランスで曲を完成させる”という志を持っているので、僕たちもその気持ちに応えられるように、難しいですけど、楽しんでやらせていただいています。