くらし情報『フォトジャーナリストが紛争地に向かうワケ』

2019年3月8日 20:40

フォトジャーナリストが紛争地に向かうワケ

のような過激派の勢力でもない。これだけのことが起きているのに自分たちに関心を寄せない世界だ。無視している。それが自分たちを追い詰めるんだ』という訴えです。それって、東北の被災地でかけられる言葉にも似ていて。例えば、どうしても大きなメディアの中では、節目という言葉で語られがちです。3年目の節目、5年目の節目。じゃあ節目というものが通り過ぎてしまったら、自分たちのことって伝わらなくなるのか、という不安の声をいただくようになって。
忘れるはずがないですよと、震災でお世話になった方々に意思表示ができるには、多くの方々に関心を持ってもらっているという、その土壌が必要だなと思ったんですよね」

安田さんが初めて現場で取材をしたのは16歳の夏休み。NGO「国境なき子どもたち」がカンボジアに派遣する「友情のレポーター」の募集に応募したことがきっかけでした。安田さんは、中学2~3年の時に父親と兄を相次いで亡くし、強い喪失感を抱いていたといいます。家族の結びつきとは何なのか、自問自答する日々でした。そうした中、初めて訪ねたカンボジア。人身売買の被害にあった子どもへのインタビューは価値観を大きく揺さぶるものでした。

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