2019年5月15日 20:20
松坂桃李初の時代劇主演!『侍戦隊シンケンジャー』から10年
シリーズ累計2000万部を突破した佐伯泰英氏の人気時代小説『居眠り磐音(いねむりいわね)』が映画化された。凛々しい侍姿で主人公の坂崎磐音を演じたのは、松坂桃李さん。じつは時代劇主演は初めてだというが、自身の胸中には、ある思いがあったのだそう。
好きな人と一生会えない悲しさはある種美しい。
「俳優デビュー作のドラマ『侍戦隊シンケンジャー』からちょうど10年で、時代劇で侍をやることになったので、1周回って不思議な縁を感じました(笑)。もう1回、侍に戻るというのがうれしくて、最初はそんな意気込みから入りましたね」
物語の舞台は江戸時代。ある事件により琴平(柄本佑)と慎之輔(杉野遥亮)の2人の大切な幼なじみを失ってしまった磐音は、許嫁の奈緒(芳根京子)を残して脱藩し、すべてを失って浪人の身となった。長屋の主人の紹介により昼は鰻屋、夜は両替屋の用心棒として働き始める中、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれていく。
「磐音は、普段はおっとりした性格で周りに流されやすい男。でも、守るべきものに危険が及ぶと、剣客として腕前を発揮する。磐音を演じるにあたり、その空気がガラリと変わる緩急をまず大事にしなければいけないと思いました。