2019年5月31日 18:30
熊川哲也「5億円なら買いたい…」バレエダンサーが切望するモノとは?
ただ、現在、本国の美術館が大規模改修中で閉館しているため貸し出しが可能となり、貴重な作品群の初来日が実現したそうです。
展示されているのは、クールベやセザンヌ、マネなど巨匠たちによるフランス絵画を中心に、オランダ、スコットランドの画家たちによる作品など名画ばかり。日本初公開作品をたくさん見られるということもあり、連日多くの人が訪れています。
なぜグラスゴーにフランス絵画?
とはいえ、なぜ海運王バレルは上質なフランス絵画を多く集められたのでしょう?バレルの出身地、スコットランドは、歴史的にフランスとの結びつきがあり、文化面でも影響を強く受けていました。さらに、グラスゴーには、パリで修行した目利きの画商がいたため、コレクターたちは一流のフランス絵画を収集できたそうです。
フランスだけでなく、地元スコットランドの絵画もバレルは熱心に集めていました。例えば、グラスゴー出身の画家、サミュエル・ジョン・ペプローの作品も今回の会場で見ることができます。
ペプローはパリで学び、印象派などの影響を受けた画家で、スコットランドで活躍。特にバラの絵を好んで、繰り返し描いたそうです。この作品の近くには、フランスの巨匠、マネの描いたバラの絵も展示されているので、見比べてみるのも楽しいですよ。