2015年12月8日 22:00
『その女アレックス』のルメートル 創作の秘密に父親アリ?
私にも2~3のテーマがあります。そのひとつがモラルの問題というか、倫理的な葛藤です。正義だ悪だと単純に断罪できないパラドックスを孕んでいる作品に興味があります」
そんなルメートルさんの日常は、「朝から晩まで仕事の職人みたいな毎日です。どこでも集中できるので、タクシーや飛行機での移動中も書きます。書き始めるとずっと物語の中にいて気もそぞろ。しばしば妻に『ねえ聞いてる?』と言われます。カミーユのようにね(笑)」
◇ピエール・ルメートル作家。1951年、パリ生まれ。
2006年、55歳のとき『悲しみのイレーヌ』でデビュー。在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本の招聘によりイベント「読書の秋2015」に参加するため来日。
※『anan』2015年12月9日号より。写真・土佐麻理子(ルメートルさん)水野昭子(本)インタビュー、文・三浦天紗子
『悲しみのイレーヌ』猟奇的な殺人事件を捜査するカミーユは、過去に起きたいくつもの事件との共通点に気づく。仰天必至の大推理。
文春文庫860円『天国でまた会おう』(上・下)第一次世界大戦の終結間際に、手ひどいケガを負ったふたりの青年は、生き抜くためにやむなく犯罪に手を染める。ハヤカワ・ミステリ文庫各740円
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