2020年4月7日 20:30
ロンドンで絶賛の舞台『VIOLET』が日本上陸! 演出は大抜擢の藤田俊太郎
違う人種や価値観を持った人たちが同じバスに乗って旅をするというのは、まさにこのカンパニーも、この作品も同じ。違う人間同士が集まれば、どうしたってわからない感性や価値観は出てくるし、そのなかには受け入れ難いことも出てくる。それでも、相手を理解しようと努力することはできるし、その可能性を探っていくことが演劇なんじゃないかと思うんです」
ロンドン公演の成功を踏まえつつ、現在、日本版の稽古が進行中。
「いま現場では、毎日テキレジ(上演台本の細かな修正)がおこなわれています。キャリアや年齢は関係なく俳優たち全員が、同じ土壌で自分の価値観を持ってディスカッションに参加し、この戯曲の神髄に近づくために意見をぶつけ合っています。ロンドンとはまた違う、日本版キャストならではの舞台をお届けできるんじゃないかと思っています」
ふじた・しゅんたろう1980年4月24日生まれ。秋田県出身。東京藝術大学を経てニナガワ・スタジオに入った後、蜷川幸雄の演出助手に。
近作に祝祭音楽劇『天保十二年のシェイクスピア』など。
ミュージカル『VIOLET』1964年、アメリカ南部の片田舎に暮らすヴァイオレット(唯月・優河/Wキャスト)